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ユートピア

オススメ度:3
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ユートピア

トマス・モア 著/平井正穂 訳
岩波文庫(赤202-1)、1957年10月7日発行
ISBN4-00-322021-8 C0197

この本を読んで最初に思った事は、「ユートピアは楽しそうじゃない」ってこと。さらに言えば、もしユートピアが存在していたとしても、そこに住みたいとは全く思わないということ。

辞書などでユートピアという語をひいてみると、「理想郷」だとか「桃源郷」なんて書かれている。要するに「あったら是非とも当地で暮らしたい」と多くの人が思っているということなのだろう。そういう人たちは本書を読んでそう言っているのだろうか?

ユートピアは私有財産という概念が無いし、労働の程度も国民全員が同じ。ということは、一人だけガツガツと働いても何らメリットが無いということだろう。利益は国家全体で共有され、個人のものとならない。

ビジネスの面白い所は、上手に多く働いた者が一番大きな利益を得ることだと思う。だから貧富の差も生まれるのだが、それを考慮すると経済や技術は発展しないのではないだろうか。働かない人が居るから、別の人が2倍働いて儲ける。その裏には働いた方の人が効率的に働けて3倍の収入を得ている。それが資本主義というものだと思う。

(2002.06.14)
内容
表題の「ユートピア」とは「どこにも無い」という意味のトマス・モア(1478-1535)の造語である。モアが描き出したこの理想国は自由と規律をかねそなえた共和国で、国民は人間の自由な姿を愛し「戦争でえられた名誉ほど不名誉なものはない」と考えている。社会思想市場の第一級の古典であるだけでなく、読みものとしても十分に面白い。



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