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きっとこの作品自体が小説、なんだろう。と言うのが率直な感想だし、著者が求めている感想でもあるんじゃないかと思う。小説を書きたいと言っている連中には、小難しい「小説の書き方」の類を読ませるより、これが(これさえも)小説だと示してやる方がむしろ効率的ではなかろうか。 舞台は小説教室。幾つかのレッスンを通して、先生が小説の書き方を教える。というよりも、多くの他の作品を引用し、コメントを加える。ポイントとなる事柄を挙げるが、それだけをピックアップすれば小説が書けるようになるというものでもないらしい。結局、小説を書くための究極の方法論は「小説を読む」ことである。読んだ数だけ書けるようになるみたいな。 そして、小説を真似ることも重要だ。といっても盗作という意味ではない。その作品を書いた著者になりきる、いわばプロになりきって書くということ。初めて小説を書くのに、プロの心理を持っているわけがない。だから、感動した小説を書いた人になりきって、プロになりきったつもりで書く。そうするうちにプロの考えが身に付いて、書けるようになる。 この小説教室には先生(著者)の心理みたいなものが存在する。が、それ以上に読むことで読者の心理が動かされる。このストーリーでは読者こそ主人公。読み終わった時には小説を書きたいと思うようになるかもしれない。物語は終わっても、主人公はまだスタート地点に立っているだけなのだ。 (2002.08.04) 内容 |