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趣味も友達も捨てて猛勉強をした末、神学校の入試にパスしたハンス少年。このまま学校を卒業すれば、みんなから尊敬される牧師になることが出来るはずだった。だが、少年はそのエリートコースを行く馬車から落ちてしまう。 厳しい神学校生活の中で少年はいろんな連中と出会う。下手くそなくせに音楽に熱狂して学校中に迷惑を掛ける奴。存在感が無いまま池で溺れて死ぬ奴。何かと流行を作り出して生徒を盛り上げる火付け役。そんな同級と居るハンスは勉強に専念できなくなってしまう。 彼は勉強こそ出来ないが自由に生きる友人ハイルナーと一緒にいるようになって、いつしか自身の成績も落ちてきてしまった。学校に2位で入った少年は今や教師にも見捨てられてしまった。その孤独さで彼は精神病に掛かり、学校を去ってしまう。 教育は難しい。厳しく勉強に駆り立てれば、生徒たちは反発する。自由にやらせれば、成績は落ちる。その均衡点を見つける難しさは今も変わらない。神学校の厳格な生活と、帰郷後の自由な生活を体験したハンスだが、彼はそこに均衡点を見つけることはできなかった。 唯一、彼は最後に働くことに面白さを見出す。今まで勉強一筋だった彼は楽しそうに働く友人と職場を共にしようと決する。学業に疑問を持ったハンス、いやヘッセの自伝的小説は、画一的な教育制度つまりは人生が如何に詰まらないものかを示したかったかもしれない。 (2002.10.06) 内容 |