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星新一の作品の多くは、時代を感じさせない作風でいつ読んでも楽しめるものである。これは作者がそのような考えによって作品を執筆しているからであるが、初期の作品にはこのような方針の例外となる作品が幾つか収められている。これは作者自身があとがきで述べていることである。 だいたいの小説などが、その時代特有のイベントや物を登場させてしまうので、何十年も経つと注釈でも付けない限り意味不明になってしまう。古典作品はもちろんそうだが、近代といわれる明治以降の作品でさえ戦前の習慣がわからない人間には巻末などの解説を読んでやっと内容が理解できたなんてことがあると思う。 それに対して、これらは1961年以前の作品だとは思えないほどの出来で、その普遍性はすごいと思う。星新一は千夜一夜物語を真似るかのように、1001編のショートショートを書いた時点で執筆をやめる。同氏はすでに亡くなってしまったが、作品は千夜一夜のごとく後世でも読まれるのだろうと思った。 (2002.07.12) 内容 |