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タイトルだけでこの本を選んでしまったので、痛い目にあった。ガンダムというよりも、たんなる戦争読本に始終してしまっている。著者は他にもガンダム本を執筆しているので、ガンダムファンであることは間違いないのだろうが、本書はガンダムについて深く触れているとは言えない。 本書はアニメ映画ガンダムに登場する様々な設定、兵器を一つひとつ検証している。どのような背景で戦争が起きたのか。これはジオンの独立戦争と位置付けることが正しいのか。どのように兵士を集めたのか。そしてどのような武器が使用されたのか。 しかし、一つひとつの検証は第一次でのドイツ、第二次世界大戦で日独伊についてはどうであったのか、さらにそれ以前の大規模な戦争・紛争でどのようであったかを列挙する方に傾いている。また、そちらの方が妙に詳しく歴史的背景を説明しているので、ガンダムの設定に関する説明が殆ど無視されている。 もしこの本が空想科学読本系(空想社会学読本といえる)を目的としているのであれば、もっとガンダムの設定における矛盾点なり、理不尽な点を追及すべきである。この点においても、設定を肯定しているのか否定しているのか曖昧で、非常に物足りなさを感じる。 ただ、過去の戦争(第一次、第二次世界大戦)の検証はそれなりに十分といえるので、そっちに興味がある人にとってはガンダム抜きで楽しめるかもしれない。実際に、本書ではかなりの注釈を儲けて、ガンダムの設定について解説を入れている。ガンダムの大ファンでなくても読めるようにという配慮かもしれない。ガンダム好きというだけで手にする本ではないと思う。 (2002.08.09) 初出 |