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ほしのこえ

オススメ度:3
★★★


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ほしのこえ The voices of a distant star

大場惑 著/新海誠 原作
MF文庫J(お-02-01)、2002年7月31日発行
ISBN 4-8401-0600-2 C0193

自主制作で作られた約30分のアニメーションが、発表と同時に大ヒットしたという。残念ながらそのオリジナルアニメーションを見ていないのだが、このノベライズ作品は十分に面白いし、アニメを見たくもさせる。

恋愛に発展しかけていた2人の中学生は同じ高校に行くことも無く引き裂かれてしまう。ミカコは異星生命体タルシアンの追跡・調査を行う国連宇宙軍のメンバーに抜擢され宇宙へ。残されたノボルとの唯一の繋がりは携帯のメールだった。

パケットという単位で一方的に送りつけられるメール。それは恐らく宇宙の果てまでも受信者を目指して飛びつづける。そんな着眼点が面白い。光の速度で進む電波は8.7光年先の地球にやはり8.7年を要する。頻繁に移動するミカコへノボルはメールを送る事すら出来なくなった。

この物語の面白い所はもうひとつ、地球時間で約10年後に帰ってきたミカコは19歳だった。宇宙という空間が同級生を下級生に変える。中学までの共通の記憶と、これからの共通でない記憶。新しい関係で二人はどう過ごしてゆくのだろう。年の差カップルか、同年カップルか。その複雑さは近未来の国連宇宙軍メンバーみなが抱えていたのだろうか。

(2002.09.23)
内容
2039年。火星を訪れた探査チームは異星文明の遺跡を発見するが、突如飛来した生命体・タルシアンの手により全滅させられてしまう。その後、地球文明は遺跡から発見されたテクノロジーにより飛躍的に発達。タルシアンの追跡・調査を目的に国連宇宙軍も組織される。中学生のノボルとミカコは、同じ部活に励む仲の良いクラスメイトであったが、3年生の夏にミカコが宇宙軍選抜メンバーに抜擢され、二人は離ればなれとなってしまう。携帯電話のメールで連絡を取り合う二人だったが、宇宙船が地球を離れるにつれ、その時間のズレは決定的なものへとなっていく……。映像では語られなかったタルシアン侵攻の謎が今明らかに! 待望のノベル、ここに登場!!



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