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孝岡は、ウォレンは、ジェイは、北川はどうなったのか。そう、このストーリーで誰かが死ぬ。どうして広沢を追ってきてしまったのか。彼はさぞかし後悔したかもしれない。でもそれが正義感というものだ。 夫、アーロンを失っていたメアリーは、それでも彼は生きていると感じていた。彼女の頭のなかで。『目を閉じればいつも浮かんでくる。…脳の中で動き、喋り、生活している。』だが、自分が死ねばこの脳も活動を停止する。アーロンも死ぬ。 その現実が息子ジェイにも降りかかってきた。殴られ、湖に沈められたジェイ。どうして。疑問とともに、ジェイは彼女の脳へと住処を変えた。 チンパンジーは神を創造できるか。研究によると否という結果が出ている。神とは人だけが作り出した創造物。神こそヒトをここまで進化させた原動力だと北川は気づいていた。その北川は神になるべくブレインテックを作り上げた。 神とは何か。神は宗教であるか。われわれは神を見ない。しかし存在を感じる。尊いものだと思い、恐れる。神は何処から来たのか。昔から居たのか。否。受け継がれてきたもの。それは宗教と共に。 そう、『「神」とはヒトの脳の中で生まれるデジタル生命ではないのか』。神は常に新しいランドを求める。人から人へ、伝播していく。人の脳の中で、暮らす。そうすることで神は永遠の命を手に入れる。 いま、ジェイはメアリーの、孝岡の、ウォレンの脳で神になった。死ぬ者、それは神になるもの。 (2003.05.04) 内容 |