| 前々回、大筋でモニタ作法を書き申した。ここではそれ以外の流儀も含めても少し具体的に進めませう。モニタを必要とするシチュエイションは大きくふたつで、録音時の演奏者用と録音&編集時のエンジニア用(我々宅録屋としてはほとんど同一人物ね〜)。その前者の場合で問題になるのがレイテンシー。
録音ボタン押してギターを弾いてみる。演奏者の手の動きより若干(或いは大幅に)遅れてモニタが鳴る。これがレイテンシーで、ナンでそんなことになんのかは右絵の左側イメージ図。受け取った信号をCPUであれやこれやと(指示通りの)計算しまくってからモニタ出力へ送り出すからどうしても時間がかかる。カセットMTRや単体ハードディスクレコーダなんかも理屈の上じゃレイテンシーが発生してはいるものの、人間の耳では認識出来ないくらい短いから実用上問題がない。一方SXの場合は左様にあらじ。許しがたいタイムラグっぷりの時もある。そうそう、パソコンCPUに依存しまくる構造の録音ソフトはすべて同じで、SXだけがタコというわけではありませんけんね。あ〜よかった、他のもそうなのね〜と喜んでばかりもいられない。こいつをナンとかせにゃイカン。ってことで考え出されたアイデアがASIOダイレクトモニタリングでおます。右絵の右側で、要はオーディオI/Fの入力部からデータを受け取ったSXちゃん、その入力段で信号をパラって、ひとつはそのままSX本体へ送り込み(計算しまくりを存分にやらせ)、もう一方はそのままナニもせずにお帰りいただこうって仕掛け。これでレイテンシーなしのモニタリング出来はするものの、SX上で設定したリバーブとかEQなんぞがまったく反映されませぬ(既録音トラックはもちろん問題ないっす)。
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