2000/05/13

ABIT VT6X4

ABIT VT6X4を使って、Pentium3-550を825MHzで使い始めました。CPUクーラーはリテールFANをそのまま使っていますが、使用中にヒートシンクを触ってみてもそれほど熱くなっていません。今のところ、安定に動作しています。150MHzの動作では、Intel 440BXチップセットは相当な発熱だったのですが、VIA Apollo Pro133Aはあまり熱くなっていません。これならチップセットが熱暴走するという不安も少ないと言えます。

このマザーボードについて、気づいたことを少し書きたいと思います。

おなじみABITの箱

レイアウト

レイアウトについては前回書いた通り、電源コネクタやスイッチ・LED類のコネクタの位置は良くありませんが、フロッピィやIDEのコネクタの位置は特に問題になりません。AOPENやASUSのマザーはフロッピィのコネクタが変な位置にあって、どのマザーも一長一短と言った感じです。

マニュアル

マニュアルは日本語版のものが付いてきました。内容はかなり詳細で、BIOSの設定などは詳しい説明が付いているので、とても便利です。ただ、マニュアルの中で、FSB133MHz系のCPUではAGPが1/2に設定されるということが書かれていませんでした。これはApollo Pro 133Aの仕様のはずだったので、1/2になっていると思うのですが...。

BIOS

BIOSのトップメニューは下記の通りです。ABITではおなじみの「CPU SOFT MENU II」の項目があり、CPUのFSBや電圧などをジャンパレスで設定することが出来ます。

まず、「CPU SOFT MENU II」を選択すると、以下のような画面になります。FSBの設定は残念ながらBF6やBE6-2のように豊富にはありません。100MHz以上では、103, 105, 110, 112, 115, 120, 124, 133, 140, 150を設定することが出来ます。CPUの倍率は最大8倍まで設定可能です。といっても、現在ではCPUの内部倍率は固定されているので、ここはあまり関係ありません。Speed Error HoldはBH6にもありましたが、CPU速度を間違って設定した場合にその旨を通知する機能です。その次の「- Core Voltage」ではCPUの内部電圧の設定を変更します。オーバークロック時にうまく動作しないときには、この項目でCPUの電圧を少し上げてやると動くことがあります。

メモリ関連の設定はメインメニューから「Advanced Chipset Features」を選択して設定します。メモリのDRAMタイミングはバンク毎に変更することができます。設定可能な値は、「SDRAM 10ns」「SDRAM 8ns」「Normal」「Medium」「Fast」「Turbo」となり、Turboがもっとも高速な設定となります。SDRAM Cycle Lenghtには「2」または「3」を設定することができ、「2」の方が高速です。DRAM Clockの項目には「Host CLK」「HCLK-33M」「HCLK+33M」を設定することができます。これはFSBに対してメモリのクロックをプラスマイナス33MHzに設定することができるもので、FSB100MHzでHCLK-33Mを設定すれば66MHzに、HCLK+33Mを設定すれば133MHzに変更することができます。

私の場合、耐性の低いWinbond8nsをHCLK-33に設定することにより、FSB150でもメモリクロックを117MHzに抑えることができて、TimingをTurbo、 Cycle Lengthを2に設定することができました。また、Celeron566のFSBを66から100に変更して850MHzまでオーバークロックして、さらに耐性の高いメモリを用意してメモリのHCLKを+33に設定して133MHzまで上げれば、440BXでのオーバークロックよりもパフォーマンスが良くなるかもしれません。

ドライバインストール

PCを組み立てた後は、Windows98をインストールします。その後、マザーボードに添付されているCDから「VIA Service Pack」をインストールします。「VIA Service Pack」には「ATAPI Vendor Support Driver」「AGP Driver」「Chipset Functions Registry」「IRQ Routing Miniport Driver」の4つのドライバ含まれています。440BXではこのようなドライバのインストールは必要なかったので、面倒といえば面倒です。

同じCDに入っている、オーディオドライバを組込みます。ドライバの名称は「VIA PCI Audio Controller (WDM)」となっています。

パフォーマンス

いろんな雑誌やWEBサイトでも既に報告されていますので、ここでは改めて検証を行うということはしません。Apollo Pro 133Aより440BXの方がパフォーマンスは上のようです。これはSuperPIの結果にも現れています。

その他気づいたこと

電圧を低めにして825MHzで動作させているとハングアップして、次回起動時にレジストリが破壊されていたということが何回かありました。レジストリは修復されるのですが、それまでインストールしたドライバが未インストール状態になってしまい、再度インストールが必要になります。

各種ベンチが通る電圧設定より少し高めの電圧設定にするか、FSBを1段下げて140MHzに設定することで、安定感は増すのではないかと思います。

どっちを選ぶのか

どっちを選ぶのか、というのはもちろん440BXとApollo Pro 133Aのどっちを選ぶのかということです。コストを考えれば、どちらも1万円前半から購入できるので単純な価格では互角と言えます。しかし、440BXにサウンド機能、Ultra66対応を追加すれば数千円の追加投資が必要です。Apollo Pro 133Aではこれらの機能が標準で搭載されているので、この分コスト的に有利と言えます。また、FSB133のCPUまたはFSB133にオーバークロックしたCPUを使いたいが、耐性の高いSD-RAMを持っていない場合、PC100-CL2のSD-RAMならApollo Pro 133Aではメモリのクロックを落としてそのまま使えますが、440BXではSD-RAMまで買い替えの必要があります。この点でもApollo Pro 133Aが有利です。もちろん、耐性の高いSD-RAM、AGPカードを所有していてチップセットの熱対策も十分に行えるのなら440BXでも問題ありません。

しかし、FSB100のPentium3を定格で使いたい、またはFSB66のCeleronをFSB100にオーバークロックして使いたいという場合は、パフォーマンス的に有利な440BXを選ぶべきです。


ベンチマーク志向のオーバー・クロッカーなら440BXにPentium3と耐性の高いメモリやAGPカードを組み合わせてPentium3を550→825、600→900あたりを目指すのでしょうが、実用志向のオーバー・クロッカーならApollo Pro 133Aに既存のメモリやAGPカードを組み合わせるという選択も悪くないと思います。


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