KeyQuencerの特徴の1つは, ショートカットキーでマクロ実行が可能であるということですが,マクロが増えて来るとショートカットキーの割り当てに苦労するようになります.また, なんでもかんでもショートカットキーでというのも考えものです.そこで FILE07以降のいくつかでは, マクロのさまざまな実行方法をとおして, マクロ管理の例を示すことにします.
まずここで紹介しているのは, 図のようにアップルメニュー経由でマクロを実行する方法です.
実行にあたっては, KeyQuencerのホームページで紹介されているコントロールパネル書類 BeHierarchic を用いることにします.なお BeHierarchic を用いた場合KeyQuencerのMenuコマンドからアップルメニュー内の項目は指定できなくなりますので注意が必要です.
BeHierarchicとKeyQuencer
コントロールパネルBeHierarchicはいわばアップルメニューオプションの高機能版で, その機能の1つにKeyQuencerのマクロ表示があります.
マクロを表示させるには, BeHierarchicを開きポップアップメニューからKeyQuencerを選び, ラヂオボタンKeyQuencer Macroにチェックを入れます.
このときラヂオボタンDisplay all macrosにチェックを入れれば, 現在インストールされているマクロスーツケースの中身すべてが表示されます.逆にDisplay all macrosにチェックを入れなければ, インストールされているマクロスーツケースの中でショートカットキーが割り当てられていないものだけが表示されます.
今はDisplay all macrosにチェックを入れずにおくことにします.こうすることでインストールされているマクロを, ショートカットキーで実行するものとアップルメニューから実行するものとに2分することができます.
アップルメニューから実行するマクロをどのようなものにするかは人それぞれでしょうが, 例えば以下のようなものはいかかでしょうか.
例1.定形文入力
次のような日付入り署名を入力することにします.
日本太郎 n-taro@abc.ne.jp 1998/01/01この場合のマクロです.
Clipboard save ChangeClip "¥t日本太郎¥tn-taro@abc.ne.jp¥t¥(year)/¥(zero month)/¥(zero day)" key cmd "v" Clipboard loadこの例ではChangeClipコマンドを用いましたが, ClipFileを用いる方法もあります.ClipFileコマンドを用いればテキストだけでなく絵なども簡単に入力することが出来ます.KeyQuencer付属のcommand sampleに説明がありますので, そちらを御覧下さい.
例2.引用符追加
KeyQuencerにはNetTextというコマンドがあり, 引用符追加や行の桁揃えが出来るはずなのですが, わたしのシステムではうまく動作しません. そこで引用符追加のマクロを作成しました.
引用符を追加したい部分を選択した後に実行します.基本的な発想は改行コードの後に引用符 >を付加することですので, 選択部分の最後に改行コードがある場合をうまく処理すべく, 途中強引なことをしています.
Clipboard save Changeclip "" Key cmd "v" Changeclip ">" before Changeclip ">" after "¥r" -- これから3行が選択部分最後の処理です. Changeclip "!E=O*C" after -- !E=O*Cなどという文字列はおそらく -- 出くわさないでしょう.これをClipboaedの -- 最後の部分であることを示す印とします. -- (End Of Clipboaedのつもり) Changeclip "!E=O*C" ">!E=O*C" -- 最後の部分に>がついていれば, -- 取り除きます. Changeclip "" "!E=O*C" -- 印の役割は終わりましたので取り除きます. Key cmd "v" Clipboard load
例3.HTMLタグ入力
例えば選択部分をボールド体にするには
Clipboard save ChangeClip "" Key cmd "x" ChangeClip "<B>" before ChangeClip "</B>" after Key cmd "v" Clipboard load --Restore clipboardとします.
(参考1)ショートカットキー, アップルメニューの両方からマクロを実行可能にする方法
例えば例1のマクロをアップルメニューから実行可能にすると同時に, ショートカットキーでも実行可能にしたいとします. ショートカットキーとしてopt-sを用いることにしましょう.この場合は2つのマクロを作成します.
1つ目のマクロの名前を「署名」とします.具体的なマクロとしては例1で示したものを書き, これにはショートカットキーとしてopt-sをあてます.
2つ目のマクロの名前を「署名(opt-s)」とします.具体的なマクロとしては「Key opt "s"」を書き, これにはショートカットをあてません.
こうすればアップルメニューには「署名(opt-s)」が表示され, この実行によっても あるいはショートカットキーであるopt-sを押すことによっても, 結局はマクロ「署名」が実行されるようになります.
(参考2)QuickMacro listを利用する方法
ここではインストールされているマクロを ショートカットキーで実行するものとアップルメニューから実行するものとに2分することを考え その実行のためにBeHierarchicを用いましたが、アップルメニューにこだわらないのであれば インストールされているマクロを ショートカットキーで実行するものとQuickMacro listから実行するものとに2分することもできます.マクロとして
QuickMacro list orphansを実行すればショートカットキーが割り振られていないマクロだけが表示されます.なおこの方法ですとマウスを用いることなく、矢印キーとreturnキーでけでマクロの選択、実行ができます.