私のところでは,パソコンが何百台かあるのですが,やはりその管理は大変です.トラブル対応をするときは当然のこと,どこになにがあるのか,何がインストールされているのかなどは,情報を維持するだけでも大変です.
パソコンはネットワークにつながっているのだから,情報はネットワークを使って取れば良いし,そのためのパソコン管理のシステムはさまざまなものが市販化されています.しかし,私は,それだけで管理が完全に出来ているところがあるのかは,疑問です.
たしかに,パソコンに入っているOSやソフト,メモリやHDDの容量などは,ネットワーク越しに取れるのですが,あくまでもそのパソコンのスペックと言うことになってしまいます.実際に欲しい情報はそればかりではないのです.たとえば,会社で決めたパソコンの資産番号,パソコンのシリアル番号,接続しているモニタの型番や周辺機器の種類,導入年月日,過去の故障の履歴,...があります.
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私のところでは,この値をキーにしています.個体を識別するための分かりやすい名前です. |
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管理番号はパソコンばかりではなく,会社の資産には全てつけると思います.社内の資産や情報システム機器全体の資産管理を行うときに利用します.購入年月日は,その製品が保証内かどうか確認するときにも使えます. |
- メーカー名
- プロダクト名
- プロダクトID
- シリアル・ナンバー
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メーカに問い合わせるときに使います.プロダクト名はその製品名,一般的な名前です.プロダクトIDはその製品名につけられたIDです.シリアルナンバーはその個体につけられたIDです.
シリアルナンバーは,メーカー側からのリコールがあった時にも使いました. |
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Y2K対応のときには良く使いました.メーカーからの情報でそのバージョン特有の不具合がある場合にはこれをキーに検索して,個体を特定します. |
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パソコンの置き換え計画を作る時やソフトウェアのアップグレードの対象を選ぶ時に使います. |
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これもソフトウェアのアップグレード時やインストール時に使います.メモリは必要ならば,増強の対象となるかどうかにも使います. |
- OSの種類
- OSのバージョン
- OSのインストールID
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OSのアップグレードやパッチインストールの対象にするかどうかを決めるのに使います.インストールIDは,OSの再インストールの時に使います.
また,Windowsばかりではなく,それ以外のOSが入っている場合も考えられます.英語版か日本語版か何てこともあると思います. |
- インストールされているソフトウェア
- そのバージョン
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ソフトウェアのライセンス管理に使います.社内全体で,そのソフトウェアがいくつ使われているのか調べるときに良く使います.また,OSを再インストールしたときには,それまで入っていたソフトウェアを確認するのにも使います. |
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そのパソコンの使用者,責任者とその連絡先です.何をするにも,まず連絡ですから,これは必ず必要になります.使用者が辞めたり部署を変わったりした場合,変更する必要があります. 部署毎にパソコンの情報をまとめるときにも便利です. |
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パソコンに付いている周辺機器の情報です.MOやCD-Rドライブ,スキャナ,プリンタなどです. |
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過去のトラブルの記録によって,故障しやすいパソコンなのかどうか,メーカやモデルの判断にも使えます.OSの再インストールを記録しておくと,利用者が無茶な使い方をしていないか判断材料にもできます. |
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場所がわからないと,パソコンを探せませんので大事です. |
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その会社で一般的な使われ方をしていれば良いのですが,特殊な使い方や,設定がされている場合には何かしら記録しておきます.トラブル時や再インストール時に使います. |
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ネットワークに接続しているものは,TCP/IPを使っている限り必ずIPがつきます.DHCPを使っている場合には決められないし,DNSがきちんとしていれば,特に台帳に載せる必要はないかもしれません. |
このように,管理を考えると,多くの情報は手作業で記入しなければならないのが現状でしょう.これ以外にも,たとえば,ノートパソコンかデスクトップか,パソコンが使用中か修理中かなどのステータスフラグのようなものも必要かもしれません.パソコンの管理には結構人手がかかります.