システム環境について

 
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 情報システムの本番系を立ち上げ,維持していくためには,その本番系とは別に,いくつかのそのシステムに関わる環境が必要になります.

 私は,この環境は本番環境の他に最低2種類必要だと考えています.それは,システム開発の初期の段階で必要となる開発環境と,テストの段階になって必要となるテスト環境です.そしてもちろんその後には,本番系を動かす本番環境が必要になります.システムを開発する人にとってはこれは当たり前のことかもしれません.しかし,この考え方は,システム開発が大規模なものであっても小規模なものであっても応用できるものだと思います.

 もちろん,どのようなシステムを構築するのかによって,必要となる環境の数やその目的は変わってくると思います.もしかしたら,ユーザトレーニング専用の環境が必要だったり,ある専門の,たとえば負荷テストなどの,テストを行うテスト環境が必要だったりします.ただ,その場合でも考えなければならないのは,その環境の目的とその環境の運用ルールです.もし,環境の数が多いとしてもそれらは開発環境なのか,テスト環境なのか必ずどちらかに当てはまると思います.そしてそれをはっきりさせておかないと,必ず環境が起因となったトラブルが発生してしまいます.というのは,システムの変更は必ず,開発環境からテスト環境を経由して本番環境へという一方向の流れに沿って行う必要があるからです.

 環境から環境へファイルをコピーするときにはどういった手順で行うのか,その環境では,どこまでの変更が許されるのか,変更したときには誰にどのように知らせるのか,などルール決めも重要になります.これをしないと,ファイルのバージョン管理のミスなどのトラブルが発生してしまいます.

開発環境
 開発環境は,純粋に新しい開発を行う環境です.ここでは,ソースファイルのアップデートを自由に行うことが出来ます.

テスト環境
 開発環境から一歩本番環境に近づいた環境です.ここでは,ソースのアップデートは一切行いません.単に開発環境からのファイルのコピーを行いテストすることだけを目的とします.開発の段階では,このテスト環境でテストしたファイルを本番にコピーして本番の運用を行います.本番系が運用している段階では,本番系と同じファイルをここに置き,いつでも本番系で起きた不具合の再現ができるように準備しておきます.

本番環境
 利用者が利用する本番の環境です.ここでは,その時点でもっとも良いと思われるファイルのみが置かれ実際に使われます.

 この3段階の考え方は,たとえば,このようなインターネットのホームページを作るときでも,応用することができます.ただ,私のようにあまりにも単純で,一度にひとつしか変更していかないページには無意味なこともありますが.

1.自分のPCには,いつでも文章をアップデートしても良いテスト環境をつくります.

2.それとはもうひとつ環境を作ります.そこでは開発環境で作り終わった新しいページをいつでもテストできるように,なるべく本番系と同じ状態にキープした環境にします.

3.2.のテスト環境でテストが完了したものは,本番系にコピーします.ただし,コピー前に本番系のバックアップは忘れないようにします.このバックアップは,本番系で問題が起きたときに,すぐに戻せるようにしておきます.

 まとめますと,本番のシステムを動かすためには裏で支える開発環境とテスト環境が必要となります.そのために作った環境は,開発用に自由に変更してよいものなのか,テストを行う目的なのかはっきりさせておく必要があります.そうしないと,大切なファイルを間違って上書きコピーしてしまったり,バージョンが分からなくなったりして,ファイル管理の問題が起きてしまいます.そのため,環境の目的をはっきりさせ,決めたルールにしたがって利用していくことが大切だと考えます.

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Last Update:03/04/24 , Wasabi