コンピュータの時刻管理

  
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 意外に設定がおろそかになってしまいがちなのがコンピュータの時刻管理です.システムの時計は1度設定してしまうと,1年くらいはくるわずに動きます.そのため,システムの立ち上げ時期には,もしかしたら設定していないことが多いのではと思われるのが,システムの時刻の自動設定です.システムを稼動させて,時間が経過してくると,他のコンピュータとの時刻が微妙にずれてきます.そんなときに,システム間のトラブルで,ログをそれぞれのシステムの時間を追って調べなければならないとき,時刻がずれていると,メッセージを送信した時刻よりも,受信した時刻の方が過去になっていたりして,調査が非常ややこしくなってきます.システムを立ち上げた最後の段階の仕上げとして,時刻の自動設定を行うことをお勧めします.

1.自分の管理しているシステムのなかでタイムサーバを決めます.

 先ほども述べましたが,時刻は1度設定すると,1年くらいはくるわずに動きますので,このサーバは,稼働率を非常に高いものにする必要はありませんが,時刻の面で故障が許されませんので,ある程度は信頼できるサーバにします.タイムサービスの機能は負荷はさほど高くありませんので,クライアントが何千,何万台もあるものではない限り,他のサービスと共有してもよいと思います.OSはUNIXでもNT/2000でも大丈夫です.いずれにしても,そのサーバ上で,タイムサーバのソフトウェア(デーモンまたはサービス)を稼動させます.NTの場合にはリソースキットに含まれています.Windows2000の場合には標準,UNIXでもたいてい標準でxntpdが含まれています.

2.自分管理のタイムサーバの時刻を合わせる方法を決めます.

 インターネットの世界では,ボランティアで時刻のサービスをしてくれているサイトがありますので,できればそのようなサイトから時刻あわせをさせてもらいます.もちろん,その時,サイトの信頼性と,将来に渡ってそのサービスを続けてもらえるのかを十分に確認します.また,もしかしたら,社内やISPなどの上位の組織では,タイムサービスがあるかもしれません.その時はそれを利用させてもらいます.そのような方法がとれない時には,人工衛星や日本標準時などの電波を受信して時刻を合わせる装置を使います.自分の管理システムを割り切れるのであれば,最悪は,月に1回くらい手動であわせるのもありかもしれません.

 時刻をあわせる方法は,たいてい,タイムサーバの設定ファイルに,親サーバの名前を入れるだけです.

3.タイムサーバ以外のサーバやクライアントをタイムサーバに時刻あわせします.

タイムサーバが完成して,時刻が正確にあわせられたら,あとは,自分の管理している他のマシンの時刻を合わせます.やり方はいくつか考えられますので自分の環境に合った方法で行えば良いと思います.

  1. UNIX:各マシンでrootのcronに"rdate <Time Server>"をいれて定期的に実行させる.(タイムサーバがUNIXの時のみ)

  2. UNIX:各マシンでntpdを動かし,上位のサーバに自分の設定したタイムサーバを指定する.

  3. Windows:ログオンスクリプトか,ATコマンドで"net time \\<Time Server> /set /y"を実行する.(タイムサーバがWindowsの時のみ) 

  4. Windows2000:各マシンで"net time /setsntp:<Time Server>"を設定する.

などがあります.

時刻あわせは結局,どこか正確な時刻を持っているマシンに対して,各マシンの時刻を合わせていく方法で合わせます.これで,管理しているマシンの時刻が一致することと思います.

 


Last Update:03/04/24 , Wasabi