トラブル発生の原因

 
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 システムを使っていると,必ず何らかのトラブルが発生します.そのトラブルには必ず原因があり,その原因を取り除くかもしくは,その状況を許容できるようにシステムを変更することによって,そのトラブルからの復旧が行われます.

 原因にはさまざまなものがありますが,この原因とは,システムに何らかの変化が起きたことであり,トラブルとはその変化がそのシステムが許容できる範囲を超えて目に見える形になったもの,といえるのではないでしょうか.

 これは,もしかしたら当たり前のことを言っているだけだと思われるかもしれません.しかし,トラブル時にはこのことを思い出すと,ただ闇雲にシステム内部をチェックしたり,経験だけにたよって原因を推測するよりは,原因の早期発見が可能になることもあります.と言うのも,この変化とは,ある程度推測がつく場合があるからです.

 ソフトウェアを新規にインストールしたり,バージョンアップや,設定の変更をしたりした時におきるトラブルは,自分で行った変更に対して起きるので原因が分かりやすいと思います.ソフトウェアをインストールしたあとにPCの調子が悪くなったなどというときには,いれたソフトウェアに原因がありそうです.

 今までと違う使い方をしたという変化のときには,プログラムのバグ,ソフトウェアの仕様上そうなっていたり,仕様上の欠陥であったりが原因になることもあります.今までと違う使い方をしたと言う自覚は無いかもしれませんが,プログラムのループによるCPUの高負荷や無応答の状態になったりします.

 そうでなく,何も変更をしていないのに突然故障が発生した場合には,もっと小さな変化を考える必要があります.ハードディスクの劣化による故障や稼動部品の劣化などの物理的な問題,メモリーやハードディスク,データベースなどのデータ領域のオーバーフローなどが推測できます.電源電圧の変化や埃などによる熱の問題,ネットワークケーブルの断線など,コンピュータの周りのすぐには気づかないところが原因なのかもしれません.

 また,コンピュータのネットワークは複雑なので,他のコンピュータに行った設定の変更が,別の思わぬところにトラブルとして出てくることもあります.分かりやすい例では,ある,WEBサーバ上のファイル名を変えたら,それを知らずに参照していた別のサーバ上のファイルからそのURLが参照できなくなったとか.これは単純な例ですが,社内のネットワークではシステム間がもっと複雑に絡んでいるため,大きなトラブルになることもあります.ですから,トラブルが起きたら,最近に起きた他のシステム上の変更も考慮にいれる必要があります.他のシステムの変更の情報をきちんと知るためには,運用しているシステムの変更には,変更するための手続きをきちんと整備する必要もあります.最初からシステム間が複雑にならないように設計しておく必要もあります.

 この考え方は,システムばかりではなく,家電製品や車など,日常の生活で使う機械製品にも当てはめることができます.通常それらの機械にはソフトウェアやネットワークはほとんど使われていないので,大部分が物理的な変化によって問題が発生することが多いと思います.通常使っていて突然動かなくなった場合,それらは大抵,稼動部品の歯車やゴム製品の劣化が多いのではないでしょうか.

 

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Last Update:03/04/24 , Wasabi