コンピューターウイルスのABC
コンピューターウイルスに関するデマメールが出回っているようですので、急遽こちらを優先して作成することといたします。
乏しい知識ながらコンピューターウイルスについて述べる前に、

○コンピューターって何だ?
○ウイルスとは何者?

と、まずは別々に説明します。
その方が、コンピューターウイルスというモノの実態が理解しやすいだろうと判断したからです。

解説にはいる前に、お断りしておきます。
DCに感染するウイルスは未だ確認されておりません!
私見ですが、今後もでてくる可能性は低いと思われます。

また、PCの場合でも
ウイルスに感染しても、ハードは壊れません!
書き換え可能なメディアに保存されたデータやプログラムが、消去されたり、書き換えられたりして、正常な動作ができなくなる事はあります。その場合でもウイルスに『いたずら』されたモノを、本来のモノに書き込み直してやれば、元通りちゃんと動くようになります。壊れてしまうわけではありません。
PCの場合は、プログラムをハードディスクという書き換え可能なメディアに写して使用するのが常です。
何故そうするかというと、ハードディスクの方がCDなどよりも読み込みが早いからです。
また、
「ワープロソフトと、表計算ソフトと、グラフィックソフトをつかって報告書を作成しよう」
と言った場合でも、CDをいちいち入れ替えなくてすみます。
便利ですねぇ。
でもその反面、ウイルスに感染したときは被害がでかいわけです。だからこそ、ウイルスに対して大騒ぎするんですね。
む、チャチャッと前書きを終わらせるつもりだったのに、長くなってしまった(^^;

最後に…コンピューターウイルスは
人間には絶対に感染しません(^^)



コンピューターって何だ?
 コンピューターとは電子計算機です。私は、電子頭脳という訳し方よりは計算機の方が正確だと思います。なぜなら、コンピューターには『頭脳』と呼べるような『思考能力』など無いからです。

 では、そのコンピューターがあたかも『思考能力』があるかのように動いて見せるのはなぜでしょう?
 時には将棋ソフト、麻雀ソフトやシミュレーションゲームなどで、人間の対戦相手をつとめたりできるのはなぜでしょう?
 それは、あらかじめ人間の手によって
「こういうときはこういった計算をして、その計算結果がこうだったらこういう反応をしなさい」
 と言った、詳細な『マニュアル』を与えられているからです。(『思考ルーチン』と言った単語を耳にしたこと、ありませんか?)

 たとえば、Aと言うキーを押したらAと言う文字が画面に表示されますね?これも、あらかじめそういったプログラムやデータが与えられていればこそ、なのです。順を追って説明しましょう。

 私はプログラマーではないので、細かい部分では違っているかもしれませんが、大筋ではこんな流れになるはずです。ここで第一の結論。

◆コンピューターは、プログラムがなければ何もできない(しない)。また、与えられたプログラム以外のことはできない。◆

 先ほどプログラムのことを『マニュアル』に例えましたが、この『マニュアル』、日本語とか英語とか、人間用の言葉で書かれている訳ではありません。コンピューター用に作られた言語で書かれているのです。
 しかもこのコンピューター用言語、機種によって違うのです。異なる機種用のプログラムを読み込ませても、コンピューターはウンともスンとも言いません。私に外国語の本を読ませるような物で(^^)全く理解できないんですね。

 「あのソフト、DC(ドリームキャスト)でも遊びたいなぁ」
と思っても、なかなか移植されなかったりするのはこれが主な原因の一つでしょう。プログラムの移植というのは、CDからカセットテープに、音楽をダビングするようには行かないんです。
 そうですね…英語の本を日本語に翻訳するような物…って感じかな?そう言った作業をしないと、全然動かないんですよ。
 ここで第二の結論です。

◆プログラムの内容は機種によって違う。コンピューターは、異なる機種用のプログラムを理解することはできない(異なる機種用のプログラムを与えても、全く動かない)。◆


ウイルスとは何者?

 細菌とウイルスって、なんかイメージ的に似てますよね?でも全くの別物なんですな、これが。

 まず、大きさからして違います。ウイルスは、細菌の数十分の一から数百分の一の大きさ。ちっこいですね〜!
 なんでこんなに大きさが違うかというと、細菌は単細胞生物とは言えども細胞を持っているのに、ウイルスは持っていないんですね。ウイルスの構造は単純そのもので、自分の体の『設計図』である核酸(DNA・RNA)と、その核酸を取り巻くタンパク質ぐらいなんだそうです。

 その構造の単純さが、大きさだけではない差を生みます。
 細菌は自己分裂によって増殖しますが、ウイルスは自力で子孫を残す能力がないんですねぇ、はい。じゃあ、どうやって増えるんでしょう?さぁ、皆さん、ここ重要ですよ〜(笑)試験、出ますよ〜(何の?)

 答えは
『侵入した生物の細胞の力を利用して、自分のコピーを大量生産する。』
です。ちゃっかりしてますねぇ。
 しかも、自分の『子孫』を作ってくれた『恩人』の体に対して悪さをする奴もいます。こういう『恩知らず』は、病原性ウイルスと呼ばれ世間の嫌われ者になるわけです。

 このようにウイルスというのは変わり者で、人によっては「生物ではない」とする学者さんもいるような面白い存在ですが、本題とははずれてしまうので、ここら辺で次に行きましょう!


じゃあ、コンピューターウイルスって何なんだ?

 だいたい想像はついているでしょうが、コンピューターウイルスとはプログラムの一種です。  こういった特徴がウイルスに似ていることから、この手のプログラムはコンピューターウイルスと呼ばれるようになったようです。コンピューターのプログラムなんだから、人間の体になんて絶対に感染しません(^^)

「じゃあ、DC(ドリームキャスト)はどうなんだ?」
 と言う話になりますね?そうです、それが問題です!ここで”コンピューターって何だ?”で触れた、結論を思い出してください。

◆コンピューターは、プログラムがなければ何もできない(しない)。また、与えられたプログラム以外のことはできない。◆

◆プログラムの内容は機種によって違う。コンピューターは、異なる機種用のプログラムを理解することはできない(異なる機種用のプログラムを与えても、全く動かない)。◆

 現状では、世間に流れているウイルスプログラムは、ほぼ100%PC用の物でしょう(電子レンジですらインターネットに接続する時代、確認はとれません)。つまり、DCにとっては意味のない、無害なプログラムなのですね。
 また、冒頭で述べたようにDC用に作られたウイルスプログラムも確認されておりません。
 DCは、今のところもっとも安価なネットマシンであるばかりではなく、もっとも安全なネットマシンでもある、と言えるでしょう。

「『今のところ』?じゃ将来はどうなの?」
 当然の疑問です。冒頭では「今後とも出てくる可能性は低いだろう」と書きました。その推測の根拠はいかに?
 コンピューターウイルスがどういう物かはだいたいわかりましたね?それでは、ウイルスの作成者の立場からこの問題を考えてみましょう!!

 まずはDC用のプログラムの書き方、いわば”DC語”を修得しなければなりません。PC用の参考書のたぐいは市販もされているようですが、DC用の物は、セガと契約したソフトハウスにしか配布されていないはずです。それをどうにか手に入れましょう!
 とはいえ、ソフトハウスの関係者か、強力なツテや信頼関係がなければ入手は困難だと思われます。手に入らなかったらどうしましょう?
 答え→自力で修得するしかありません。

 サターンやプレステのようにCD−ROMでソフトが供給されているのなら、そこから解析することもできます。(プログラムを走らせることはできませんが、PCでプログラムの内容をのぞき見することは可能です。)
 しかし、DCはGD−ROMと言う(CDでもDVDでもない)独自規格のディスクです。PCで市販ソフトのプログラムをのぞき見して、参考にすることはできません(実験済み)。困ったね、こりゃ(^^;

 こうなったら、ハードの改造でも何でもやって、手探りで解析して行くしかありません。「そんな知識はない」という人は、残念ながら(?)ここでアウトです。当然私もアウトです(笑)そもそもプログラミングなんて、遠い昔にベーシック(1番簡単と言われたプログラミング用言語)で挫折してるかんね(涙)

GAME OVER

 …苦労の末DC語をマスターしたあなた、次のステップへ進みましょう!おや?どうしました?
「ん〜、PCの場合はさぁ、プログラムも重要なデータも、ハードディスクって言う書き換え可能なメディアに記録させてるじゃん?おいらの可愛いウイルスちゃんがそれを滅茶苦茶にする、PCが動かなくなる…『ワハハ!困れ!うろたえろ!愚民どもめ!!』って快感を得られるけど…DCはねぇ」
 なるほど、DCの場合、プログラムは書き換え不可能なGDーROM…ウイルスがいたずらできるのはVM(ビジュアルメモリ)のセーブデータか、DC本体内に記録されているネット接続用のパスワードやIDくらいしかない…つまりやりがいがないと?
「そうそう、何と言っても『動かなくさせる』ってのが醍醐味なのに…」
 (*注、ここら辺の”心情”は想像です(^^))
「それにPCと違ってDCはセガ1社の単独ハードだからねぇ。おいらの国は、ウイルス制作者に対する刑事罰はないに等しいんだけど、ターゲットをDCに絞ったウイルスを作ると、セガによる損害賠償の民事訴訟が怖いなぁ。」
 あの〜、ウィンドウズマシンは無茶苦茶出てますけど、マックはアップル1社では?
「ピピンとかあるじゃない?」
 あ〜!ピピンと言うより不憫なピピンちゃんの…そう言えば、キャノンとかからマック互換機が出るとか言う話もあったような…実際出たんだろうか?
「…とにかく『DC初のウイルス制作者』という栄誉を心の支えに、もう少し頑張ってみるか…」

 しかし、彼(彼女?)の苦労の種はまだまだ尽きません。
 PCでの常套手段、Eメールにウイルスプログラムを添付し、DCに”感染”させようとしたのですが、DCのVMローダー(とでも言うのか?データやプログラムを読み込むためのプログラム)は画像データなどは読み込めるものの、プログラムは読み込めない、読み込んで実行できるような仕様にはなっていない(つまりウイルスが活動できない)ようなのです。

「よ〜し、それなら★ジャバ・アプレットを利用して…
 ところが、肝心のドリパスがジャバ・アプレットに対応していませんでした。
(ドリパス2がジャバ・アプレットに対応しなかったことに対して、「手抜きだ!」などと怒りや失意の声もセガBBS等で見受けられましたが、私はこういった理由であえて対応しなかったのでは?と考えます。)

「こうなりゃDC用のソフトを作ってるソフトハウスの開発用PCに侵入して…」
 コンピューターウイルスが誕生した初期には、市販ソフトにウイルスが混入されていたと言う事件もありました。しかし、ウイルスに対する防疫意識の高まった今では望み薄ではないでしょうか?
 おまけにTVゲーム機の場合、ソフト会社によるチェックだけでなく、ハードメーカーによるソフトの内容チェックがあります。この二重のチェックがあるために、ウイルスが市販ソフトに紛れ込む可能性はPCよりもいっそう低くなるでしょう。

「…残ったのは最後の手段…し、しかし、この手は使いたくない…あまりに危険すぎる…」
 最後の手段とは、セガに隠れて非公式のVMダウンロードサイトを作り、『VM用ミニゲーム』と偽ってユーザーにVM用ウイルスプログラムをダウウンロードさせ、そのプログラムを実行させる…と言ったものでした。
 『危険』と言うのは、アシがつきやすい、つまり捕まりやすいのです。おまけに、詐欺罪なども適用されるかもしれません(お金を徴収していたら確実でしょうが…法律には(にも?)詳しくないんで(汗))。ホームページの場を提供した業者からも、訴えられるかもしれません(業者と交わした契約内容にもよるでしょうが…)。

 さて、彼(?)はどんな決断を下すでしょうか?まともな人間ならあきらめるでしょう。
 コンピューターウイルスを作ってばらまこうなんて考える人間がまともかって?ごもっとも(爆)


それでもウイルスが心配なあなたへ

 『備えあれば憂いなし』
 ここで”万が一、DC用ウイルスプログラムが出現した場合”を想定して、それに対する”予防措置”を考えてみましょう。

 まずは、ウイルスプログラムの”侵入阻止”を心がけねばなりません。現状では、一番可能性が高いと思われるのが

”非公式のVMダウンロードサイトを作り、『VM用ミニゲーム』と偽ってユーザーにVM用ウイルスプログラムをダウウンロードさせ”

ユーザーにその『VM用ミニゲーム』(実はウイルスプログラム)をプレイさせる(ウイルスプログラムを活動状態にさせる)というものです。
 (プログラムではなくセーブデータの場合は、危険性は低いと思われます。)
 非公式のVMダウンロードサイトからプログラムをダウウンロードしようというのなら、くれぐれも気を付けてください。ひょっとしたら、ウイルス入りかもしれません。

 と言うわけで、次はウイルスが侵入してしまったときのことを考えての対策です。
 繰り返しになりますが、ウイルスプログラムが”いたずら”できるのは、書き換え可能なメディアに保存されたデータのみです。DCならばVM、発売予定のZipドライブ、そしてDC本体内のプロバイダの設定など(IDやパスワードなど)です。
 とくにプロバイダの設定は、紙などに書き写して保管しておくことをおすすめします。ウイルスによらずとも、衝撃などで消えてしまう事もあるかもしれません。紙に書き写しておけば、それをユーザープロバイダーの欄に書き込んで使用することで、「ネット不能」といった事態はとりあえず避けられます。

 次はVMです。非公式のVMダウンロードサイトからプログラムをダウウンロードしたい場合は、念のため必要なデータの入っていないVMを使用しましょう。
 また、そのVMと他のVMを接続しないように(ウイルスプログラムが入っていたとしても、それが他のVMに伝染しないように)した方がよいでしょう。

 Zipドライブについては、細かい仕様が全くわかりませんので、発売された後で触れます。

 最後に…私の予想が外れたとしても怒んないでネ(^^;結構自信はあるんだけど、”100%絶対!!”何てことはそうそうないのがこの世の中、だから
「絶対もうかります!!」
 何てたぐいの話には気を付けるんだよ(爆)とごまかしつつコンピューターウイルスのABC、終了!



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