TP230CsにMacOSを載せてしまおう!

更新日 2000年8月31日


お待たせしました!230に漢字Talk7.5.5をのせた画像です。おなじみのPC110+CE300で撮影しました。左上->右上->左下の順に起動していきます。ちなみに右下はWindowsでいうシステムのプロパティのようなものです(詳細画像は下のほうにあります)。デスクトップパターンをうまくかえられなかったので、いまいちつまらない画像になってしまいました。

 

というわけでいま話題のMacエミュレータを使ってThinkPad230CsにMacOSを載せてしまいました。

使用した230CsはFBW、メモリ20MB増設済みです。OSはPC-DOS J7.0/Vを使いました。MacエミュレータはFusion-PC v1.21です。

まずFusion-PCの一般的なインストール手順を説明しますと、、、(正しい説明(^^; はFusion-PC付属のドキュメントを参照してください)

最初にFusion‐PCを動かすのに必要なものを用意します。まず必要になるのがFusion-PC本体、これは日本ではオープンテクノロジーから購入できます。またMicrocode Solutionsのサイトからv1.2のデモ版がダウンロードできますので、まずそちらを試されたほうが良いでしょう。
Fusion-PCの動作条件は486CPU(コプロ付き)に8MBのRAM、20MBのHDD空き容量、DOS 3.2以降、DOS用マウスドライバ、VESA1.2以降、マックのSystem7.1以降(ただしOS8.1まで)、それからMacの、512KB/1MBで32ビットクリーンROMのイメージファイルです。
この中で入手が難しいのはマックのシステムとROMファイルですが、システムは今店頭で買えるのがOS9、ぎりぎりで8.5ですがこれらはPowerPC専用なので68kエミュレートのFusion-PCでは動きません。したがってジャンク屋やBBSなどで入手することになります。ROMファイルは自分で所有しているマックの実機から吸い出すことが条件になりますのでマックが無ければ買うしかありません。もし中古を買う場合はシステム付きのものを買ったほうが良いでしょう。
ROMファイルの吸出しはfusionディレクトリ内のutilsディレクトリの中にあるromutil.hqxを実Macにコピーして解凍すると出てくるROMコピーソフトを使って引き出します。
というわけでMac側で圧縮ファイルの解凍が出来ること(PC->MacでHQXなどのファイルをコピー時に解凍してくれるソフトもあるようです。これも後日紹介予定)、PCのファイルが読めることが必要になります。こうして取り出したROMイメージをあとでfusionをインストールしたディレクトリにコピーします。

以上のものが準備できたらFusion-PCのインストールですが、必ず英語モード(chev us)でインストールを実行しないと画面が正しく表示されません。元ドライブとターゲットディレクトリを聞かれますので適当な答えを入力すると(通常はデフォルトのC:\fusionで良いと思います)、必要なファイルがコピーされますのであとは使用言語(日本語が無いのでとりあえず英語)を選択すればインストールは終わります。

次にsetupを起動するわけですがこれはDOS窓からでは実行できませんのでDOSモードで再起動します。英語モードにしてからfusionディレクトリのsetupを起動します。ライセンスアグリーメントを承諾するとセットアップ画面になります。

ここで諸設定を行なうわけですが、項目を簡単に説明すると

ADVANCED項目でエミュレートするマシンIDを選択します。これはインストールシステムに合わせて選択すると良いようです。古いシステムには古いマシンを新しいマシンには新しいIDをというところですか。
VIDEO項目でビデオドライバを選択します。VESA2ならVESA_DIR.fvdが選択できますがそうでなければVESA_REFを選びます。VESA_DIRなら使用メモリが2MBほど少なくなるのですが230Csは残念ながらVESA_REFしか選べません。SDD(VESA2ドライバ)も使えませんでした。
FLOPPY項目でFDDの自動検出のタイミングなどを設定します。
DEVICES項目でHDイメージの選択、作成、削除が出来ます。
PORTS項目でシリアル、パラレルなどの設定をします。
ROM FILE項目でROMイメージを選択します。
SOUND項目で音源の設定をします。
CD-ROM項目でCD-ROMの設定をします。CDを起動ドライブにすることも出来ます。なおDOS上でCD-ROMを使うにはMSCDEX.EXEが必要です。
ADB項目でキーボードのコマンドキーなどの設定をします。
SCSI項目でSCSIの設定をします。なおCD-ROMのIDは0にした方が無難です。
NETWORK項目でネットワークの設定をします。
MEMORY項目でFusion-PCに割り当てるメモリを設定します。
CONFIG項目でPRAMのリセットなどが出来ます。
SYS INFO項目でPCの情報(VESAのバージョンなど)を見れます。

とりあえずしなければならないのがADVANCED、VIDEO、FLOPPY、DEVICES、ROM FILE、MEMORYといったところでしょうか。とりあえずすべてに目を通しておいたほうが無難ですが。すべて設定したら、LAUNCH EMULATOR項目で起動します。

最初の起動でしなければならないのはOSのインストールです。FDから起動する場合はFusionを起動する前にシステムディスクをFDDに入れておいてください。まれにFDDの具合が悪くなるPC(うちのAptivaなど)もありますので注意してください。CD-ROMから起動する場合、まずDOS上でCD-ROMが認識できるようにする必要があります。一般的にノートPCの場合はSCSI PCカード経由でCD-ROMを接続することになりますのでそれぞれPCカードサービスとSCSIドライバの導入をしておいてください。またSETUPのSCSIでCD-ROMを認識させること、CD-ROMで使用可、起動可にしておいてください。
無事システムが立ち上がったらHDイメージファイルをフォーマットしてインストールを進めてください。ただFusion-PCの稼動条件の低限に近いPCだとメモリの不足などでシステムのインストールに失敗する可能性が高くなるのでその場合はより性能の高いPCでインストールを済ませたHDファイルをコピーして使うという手もあります。

、、、とここまで一般的なFusion-PCのインストール方法について書きましたが(随分長くなってしまった)、230Csにインストールするにあたって注意する点、というか230Csは結構素直?なマシン(特にPC-DOSを使ったので)なので何の問題も無くFusion-PCのインストールも出来ましたし、マックのシステムもSCSI CD-ROMからすんなり(といっても遅いですが)起動してくれます。ただひとつ、大きな問題点は、

メモリが厳しい!

この一言に尽きると思います。まず最大の20MBに増設したとしてマックのシステムで使えるメモリは約14MBです。VESA2ドライバが使えればあと2MBほど増やせるのですが、SDDのUNIVBE(DOS用VESA2ドライバ)を使おうとしたところビデオチップは認識できるがサポートしてないよと冷たくあしらわれてしまいます。
この状態でCD-ROMの漢字Talk7.5をインストール(簡易インストール)しようとしましたがインストール完了までに3時間かかり、挙句の果てにインストール完了中のメッセージを出したままフリーズしてしまいます(再現率10数回中ほぼ100%)。Ctrl+Alt+Delもきかない始末。もしかしてと思いHDファイルから起動しても?ディスクが点滅するだけで先に進みません(システムが認識されていない)。
仕方が無いのでカスタムインストールでシステムとPC Exchange、ことえりとフォントだけインストールしましたがこれもだめ。マシンIDをいろいろ変えてやってみましたがいずれも結果は同じでした。
最後にと思ってフォントをChicagoとOsakaに絞ってインストールしました(さすがにこのときは1時間ほどでインストール完了中までいきました)が結局最後のインストール完了中でフリーズ、CD-ROMからのインストールは諦めようかと思い、何気にESCを触ると「システムエラー 浮動小数点コ・プロセッサがありません (再起動)」なんてメッセージが出るではないですか。どうやらマウスが止まっただけでFusionは生きていたみたいですね。Ctrl+Alt+Delが効かなかったのはキーレイアウトがMacになっていたからのようです。これでCD-ROMを抜いて再起動するとなんと!漢字Talkが起動するではありませんか。
結局最後のインストール完了が出来なくてもシステムはインストールできたようです。ちなみにこのときマシンIDはQuadra700でやりました。というわけで最終的にマシンIDをQuadra950にして漢字Talk7.5をCD-ROMから簡易インストールしました。
ちなみにこのパターンでインストールした場合、バタフライでは約1.5時間でインストールが完了しました。いずれにしても(いっしょにするのもかわいそうですが)メモリ80MBのAptivaやメモリ40MBのバタフライでは起きなかった問題ですからやはりメモリ不足がインストールの障害になっているものと思われます。

フリーズ画像 <= 問題のフリーズ画面です(実寸大画像リンクあり)。

えー、後日談というわけではありませんが上の方法でインストールしたHDイメージですが、次に起動したときにかなりの確立で壊れてしまいました。FD版の漢字Talk7.5でも試しましたがやはりインストール終了時にハングしてHDイメージが壊れてしまいました。というわけで230でのインストールは諦めてAptivaで作成したHDイメージ(漢字Talk7.5を7.5.5までアップグレードしたもの)を230のコピーして使うことにしました。

 <= メモリ20MBのFBWでこうなります。

 

さらにYBシリーズでの問題について言うと、

コプロが無い!

そう、486SXというコプロ無しのCPUなのでこのままではSETUPすら立ち上がりません。この場合はコプロエミュレータを探して入れるしかないです。Q87というシェアウェアがありますがレジストしないと20分しか使えませんのでちょっとシステムのインストールには使えないです。この場合は素直に他のPCでHDファイルを作成してコピーして使うしかないですね。

で、ここまで苦労して230Csをマックにするメリットは何か、それはもう自己満足しかないです(まあMacを使いたいと思ったのはこのWebSiteの表示確認のためなんですが)。最小マックで言えばPC110やリブレットにはかないませんし、実用性で言えば最近のノートにはかないません。となるとこれはもはや230Csの可能性への挑戦ということになります。マシンバランスという点では最高の230Csを眠らせないための課題(最近メインの使用がバタフライになってきている(^^; )といったところでしょうか。そんな意味でFusion-PCを入れてみたわけです。

230Csに出来ないことは無いぞーってなことですね。

とりとめも無く書いてしまったので結構読みづらくなってしまいました。そのうち再構成します。

 

おまけ : ついに出た2000年問題?

上の画像なんか変だと思いませんか?バタフライでつくったHDイメージを230に移動して起動したところ日付表示がおかしくなってしまいました。この230、BIOS上でもOS(PC-DOS J7.0/V)上でも日付は2000年1月12となっています。ちなみにバタフライではキチンと「00.1.12」のようになっていました。時刻のほうがバタフライ終了時の時刻で出たので一概に2000年問題とも言えませんがともかくこんな風になってしまいました。なおるのかな?

ThinkPad230Csのページへ

FusionPCのページへ