--はじめに--
弊社にはNTサーバが有り、まあそれなりに使われていると思います。
しかし、もっと他に今の資源を使って何かできないかと考えました。
いろいろ調べた所、NTサーバとマイクロソフトアクセスを使って、
動的なWebページが作成できることを知りました。
具体的には、NTサーバに『IIS』と『ASP』をインストールして、
『ODBC』経由でデータベース(MSのACCESS)にアクセスするという事です。
クライアント側は普通のインターネットブラウザを使用できます。
難しい理屈は良く判りませんし、言葉も不正確かもしれませんが、
一つの事例としてこのページを見ていただき、
少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいと思います。
又、間違いやもっと良い方法があるぞと言う方が
いらっしゃいましたらご指摘いただけますと、もっと嬉しいです。
IIS(Internet Infomation Server)
Windows NT Server上で動作するMicrosoft製WindowsWebサーバ
ASP(Active Server Pages)
Windows上で動作するWindowsWebサーバ(IIS等)で利用できる
サーバサイド(サーバ側で動作する)スクリプト環境。
ODBC(Open Database Connectivity)
マイクロソフトが提唱する、データベースアクセスの為の
標準インタフェース。
事前に決めておくこと
1.ドメインコントローラorスタンドアロンサーバ
ドメインコントローラ
・アカウントを『ドメイン』(ネットワーク上のグループ)で共有する。
・ユーザ管理を一元化できる為、管理が楽である。
・サーバ増設時に現在のアカウントを利用できる。
(新しいサーバにアカウントを登録し直さなくて良い)
スタンドアロンサーバ
・ドメイン全体のアカウント管理が無い為、処理が高速。
インストール後の変更はできない。
ドメインコントローラを選択時、1台目はプライマリドメインコントローラを選択。
2.ネットワークプロトコル
TCP/IP・NWLink・NetBEUIから選択。
TCP/IPを選択したときはIPアドレスを決め、
あわせてサブネットマスク、ゲートウェイも調べておく。
使わないプロトコルは選択しないほうが良い。
3.コンピュータ名
半角15文字分以内可能(漢字可)だが、
半角英数字8文字以内で、頭文字を英数にしたほうが良い。
5.ライセンスモード
接続クライアント数or同時使用ユーザ数
接続クライアント数
接続可能クライアント数分のライセンスが必要
同時使用ユーザ数
サーバに一度に接続するクライアント分のライセンスが必要
インストール後の変更が可能。
6.ファイルシステム
NTFS(NT File System) or FAT(File Allocation Table)。
NTFSを使用するとフォルダ・ファイルに対して
ユーザ・グループ毎にアクセス権を設定できる。
Windows95とOSを共存させるなどのことがない限りは、
ファイルシステムはNTFSを選択すると良いようです。
ここまでで決めたことを表にしてみました。
| サーバのタイプ |
ドメインコントローラ |
| ネットワークプロトコル |
TCP/IPのみを使用する
IPアドレスXXX.XXX.XXX.XXX
|
| コンピュータ名 |
s-srv |
| ドメイン名 |
shiten |
| ライセンスモード |
接続クライアント数 |
| ファイルシステム |
NTFSを使用する |
セットアップ(テキストモード)
・セットアップディスケットをセットして電源を入れる。
付属のSETUPディスク1をFDDにセットして電源を入れます。
・セットアップCD-ROMをセットする。
起動してきたらセットアップCD-ROMをセットします。
・『セットアップへようこそ』の表示で改行キー。
・『大容量記憶装置の検出』の表示、追加なければ改行キー。
・『WindowsNTライセンス契約』の表示、最後まで読んでF8キー(同意)。
・次にキーボードの種類を選択します。選択肢は以下の3つです。
106日本語キーボード→半角/全角Key
101英語キーボード→スペースKey
その他のキーボード→'S'Key
選択後'Y'を押して次に進みます。
・現在のハードウェアとソフトウェアが表示されます。
変更ない場合は『上記の一覧は使用中のコンピュータと一致します』
を選択して改行キー。
・インストールするパーティションを選択します。
パソコンが元々、CドライブとDドライブに分かれていたので、
パーティションもCとDの二つが表示されました。
ここではパーティションはそのままでCを選択しました。
・ファイルシステムを選択します。選択肢は以下の4つです。
FATファイルシステムを使用してパーティションをフォーマット
NTFSファイルシステムを使用してパーティションをフォーマット
パーティションをNTFSに変換
現在のファイルシステムをそのまま使用(変更なし)
『NTFSファイルシステムを使用してパーティションをフォーマット』を選択。
・フォーマットの確認
本当にフォーマットしても良い場合は'F'Keyを押して先に進む。
・インストール先のフォルダを指定
デフォルトの\WINNTのままで改行キー。
・SETUPディスク1、CD-ROMを取り出して改行キーで再起動します。
セットアップ(グラフィックモード)
・CD-ROMをセット
グラフィックモードで起動するので、セットアップCD-ROMをセットします。
・名前と組織名を入力
使用者と組織を入力します。
・CDキーを入力します。
CDケースの背面に張ってあるCDキーを入力します。
・ライセンスモードを選択します。
最初に決めたライセンスモードを選択します。
ここでは接続クライアント数を選択します。
・コンピュータ名を入力します。
最初に決めたコンピュータ名を入力します。
ここでは『s-srv』と入力します。
・サーバの種類を選択します。
最初に決めたサーバの種類を選択します。
ドメインの1台目のドメインコントローラなので、
プライマリドメインコントローラを選択します。
・管理者アカウントのパスワードを入力します。
14文字以内で管理者用のパスワードを入力します。
・システム修復ディスクの作成。
システム修復ディスクを作成を選択。
・インストールするファイルの選択。
とりあえずデフォルトのままで進む。
・コンピュータをネットワークに参加させる方法。
ネットワークに接続にチェック。
・IISのインストールの選択。
IISをインストールするにチェックします。
ここでのバージョンは2.0です。
・ネットワークアダプタの選択。
使用するネットワークアダプタ・ドライバを選択します。
ハードに付属のドライバディスクが必要になります。
・ネットワークプロトコルの選択。
最初に決めた使用するネットワークプロトコルを選択します。
ここではTCP/IPのみを選択します。
・DHCPを使用するか?
DHCPを使用するか選択します。
ここではいいえを選択します。
・ネットワークサービスの選択。
とりあえずデフォルトのまま進みます。
・TCP/IPのプロパティの入力。
IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイを入力。
・バインドの表示。
そのまま先に進みます。
・ドメイン名の入力。
ドメイン名を入力します。
ここでは『shiten』と入力します。
・ユーザパーティション領域の作成。
セットアップ終了して再起動後、
残りのパーティションを作成フォーマットします。
『スタート』→『プログラム』→『管理ツール』→
『ディスクアドミニストレータ』でパーティションを作成して
NTFSでフォーマットします。
これで一応NTサーバのセットアップは終了です。
ここまでの構成でWindowsNT4.0(SP1?)+IIS2.0になりました。
まだASPは公開できません。
バージョンアップ
・サービスパック3(SP3)のインストール
・ASPのインストール
SP3よりASPをインストールします。
これででWindowsNT4.0SP3+IIS3.0+ASP1.0になりました。
これでやっとASPを公開できるようになりました。
インストールはここで終了してもOKです。
・OptionPackのインストール
せっかくの練習のサーバなのでIISを最新版の4.0にしてみます。
OptionPackよりIIS4.0をインストールします。
これでWindowsNT4.0SP3+IIS4.0+ASP2.0になりました。
オプションパックの入手先はこちらです。
・サービスパック5(SP5)のインストール
SP3はY2Kに対応していません、Y2K対応はSP4からですが、
『WindowsNTのSPの偶数番は糞』(by室長)というありがたい
お言葉に従いSP5をインストールすることにします。
これでWindowsNT4.0SP5+IIS4.0+ASP2.0になりました。
サービスパック5の入手先はこちらです。
MS-ACCESSのデータベースを作成する
・テーブルの作成
『url_table』という名前のテーブルを作成します。
・フィールドの作成
上記テーブルには『サイト名』『url』という名前の
フィールドをテキスト型で作成します。
・データを入力する
『サイト名』に『電算担当者の部屋』等サイト名を入力、
『url』に『www.geocities.co.jp/SiliconValley/2636/』等
urlを入力しておきます。(『http://』は除きます)
・保存する
何件か入力できたら『url.mdb』の名前でサーバ(s-srv)の
適当なフォルダに保存します。
ASPを書いてみる
・ASPを書く為のツール
・HTMLな部分
HTMLは<>で囲まれたタグと呼ばれるコードと
</>で囲まれた終了タグと呼ばれるコードで記述します。
以下にリンク集を作る為の最低限のソースを記述します。
リンク集
電算担当社リンク集
電算担当者の部屋
このソースの『www.geocities.co.jp/SiliconValley/2636/』部分と
『電算担当者の部屋』の部分をデータベースから表示できれば良い訳です。
ちなみにこのソースをブラウザで表示すると
こうなります。
・ASPな部分
ASPを書く言語には『VBScript』と『JScript』が有りますが
ここでは『VBScript』のみを紹介する事とします。
ASPのスクリプトは<%と%>の間に記述します。
上記HTMLにASPな部分を追加すると以下のようになります。
<%
Set conn=Server.CreateObject("ADODB.Connection")
conn.open "odbc_url"
%>
リンク集
電算担当社リンク集
<%
sql = "SELECT * FROM url_table"
Set rs = Conn.Execute(sql)
do while not rs.eof
%>
><%= rs("サイト名") %>
<%
rs.movenext
loop
conn.close
%>
Set conn=Server.CreateObject("ADODB.Connection")
conn.open "odbc_url"
この2行はADO接続の際の決まり文句です。
『conn』は変数なので好きな名前を使って下さい。
『odbc_url』はODBCデータソース名です。
この2行でODBCデータソースである『odbc_url』という
ADODB『conn』をオープンしています。
sql = "SELECT * FROM url_table"
『sql』という変数に『SQL文』を格納します。
内容は『url_table』というフォームから
全ての項目をセレクトするという意味です。
ここでいうフォームとはMS-ACCESSのテーブル
ですが、クエリーを指定する事も出来ます。
Set rs = Conn.Execute(sql)
『conn』というオブジェクトに対して
変数『sql』に格納された『SQL文』を実行します。
結果は『rs』という変数に格納されます。
do while not rs.eof
[命令文]
loop
do〜loop間の命令文をwhile以下の条件が
満たされている間実行します。
『rs』が『eof』(レコードが無くなる)の前に
否定の『not』が付いていますので、ここでは
『rs』のレコードがある間命令文を
実行する事になります。
= rs("url")
= rs("サイト名")
『=』は書出しの命令『Response.Write』の省略形です。
レコード『rs』の項目『url』,『サイト名』の
MS-ACCESSに登録した値をそれぞれ書き出します。
rs.movenext
『rs』の制御を次のレコードに移します。
conn.close
ADODB『conn』をクローズします。
このソースに『url.asp』と名前を付けて保管します。
ASPを公開する
・仮想ディレクトリを作る
ASPを公開するには仮想ディレクトリと呼ばれる
スクリプトを実行できるディレクトリが必要となります。
最初にエクスプローラで普通のフォルダを作成します。
場所は何処でも良いのですが、わかり易い様に
『\InetPub\wwwroot』の下に『f-url』という名前で作成します。
続いてタスクバーの『スタート』→『プログラム』→
『Windows NT 4.0 Option Pack』→
『Microsoft Internet Infomation Server』→
『インターネットサービスマネージャ』をクリックします。
最初に決めたコンピュータ名『s-srv』配下に
『既定のWebサイト』が有りますので、右クリックをして
『新規作成』→『仮想ディレクトリ』をクリックします。
『新しい仮想ディレクトリのウイザード』が開きますので
『この仮想ディレクトリにアクセスする為のエイリアス』欄に
『d-url』と入力して『次へ』ボタンをクリックします。
『発行する内容を含む...物理パスを入力して下さい』欄に
上で指定した『ディスク名:\InetPub\wwwroot\f-url』と
入力して『次へ』ボタンをクリックします。
『この仮想ディレクトリに...アクセス権を指定しますか?』の
『読み取りアクセスを許可する』と『スクリプトのアクセスを許可する』
にチェックマークを付けて『完了』ボタンをクリックします。
・ASPのアップロード
本当は『FTP』の設定をして、専用のソフトを使うと良いのですが
今回はソースが一つだけなのでエクスプローラで直接複写します。
上で作成した『url.asp』を『\InetPub\wwwroot\f-url』に複写します。
・ASPの表示
ブラウザを起動してURL欄に『s-srv/d-url/url.asp』と
入力して『Enter』キーを押します。
プロキシ経由(手動設定)で外部接続している時は
『ローカル(イントラネット)のアドレスにはプロキシを使用しない』
にチェックマークを付ける(IE4.01の場合)か、
『次ではじまるドメインにはプロキシサーバを使用しない』欄に
『s-srv』を追加(NN4.5の場合)して下さい。
上手く表示されない場合は再度設定を確認して下さい。
ここまでを表にします。
| ASPソース |
url.asp |
| 物理フォルダ |
\InetPub\wwwroot\f-url |
| 仮想ディレクトリ |
d-url |
| 入力url |
s-srv/d-url/url.asp |