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デジタルアニメ作業をやらされる羽目になったコンピュータ初心者の良く有る質問

(98/03/20作成 リンクは無許可でバシバシOKです。事後でいいんで出来ればメールください)
(00/10/05修正 内容にいくつか変更が有るため)

 私は現在アニメ会社で仕事をしています。主に印刷の版権物と地上波放映の特殊合成・撮影をしています。

 パソコンにあまり詳しくない仕上げさんや企画さんなどが、デジタル作業に携わるときに特有のFAQ(frequently asking question/頻繁に訪ねられる質問)をメモ替わりとして、ここに記載していきます。(また、これを読んだ方で何か質問が有る場合は連絡していただければ載せていきたいと思います)

 とりあえず現状は私が実際に聞かれた話題中心なので、動画よりも静止画での話が多くなっています。そのうち動画も増やしていきたいです。

アニメ彩色ソフトAniLaPaint Windowsで動作。フリーでベータテスト中。

○Retas Pro! Paintmanのくだらねぇ〜Tipsメモ

・塗り終わったら赤・青・緑の色トレスを置き換えパレットで白に変えよう。黒のトレス線部分にたまに1ピクセル混じってるぞ。
・Wとか90とかの明るい色は、白と区別がつきにくくて塗りにくいから、まず「紫」とかの絶対に使わない色で塗ろう。あとで色の置き換えをすれば良い。
・Paintmanは標準のメモリ割当だと、塗るたびにハードディスクにいちいち読みに行くから超不安定。最低でも20メガは必要。
・マウスは2ボタン以上に限る。右クリックにスポイトを設定しよう。出来ればKensington Mouseがお勧め。
・タブレットが有ると仕事が早い。ついでに左手マウスだともっと早い。
・ディスプレイ解像度は1600x1200が欲しいけど、最低でも1280は確保。1670万色は必須。普段の画面が1152の人が1600でやると誇張でも何でもなく3倍ほど早く塗ることが出来た。


 守るべきことメモ

●静電気などで安定していないとレンダリング画像にノイズが乗る場合が有る。初期型G3のSCSIモデルに顕著。

●非沸騰式加湿器の使用禁止 レーザープリンターやコピー機がある部屋で水道水で加湿器をつかうと、トナードラムにゴミがついてベタがでなくなったりムラがでる。空気が乾燥している環境こそマシンルームとして最適。

●スプレーノリの使用禁止 帯電した糊粒子の成分が空気中にただよって、マザーボードやドラムに吸い寄せられる。動作不良の元。オフィスFAXやコピー機、レーザープリンタは当然としてコンピュータのある部屋でも使用しないこと。


Q:完成したムービーをMacフォーマットMOに無圧縮QuickTimeファイルで納品しました。サイズは206MBでぎりぎりMacのMOに入りました。しかしクライアントから「できれば平坦化されたムービーファイルをWinフォーマットでくれないか?」と言われました。どういうことでしょうか?

A:まず質問項目を整理します。「QuickTimeムービーの平坦化」と「Winフォーマット」が主な疑問だと思います。
 レタスでムービーを製作している場合はコアレタスで動画をまとめます。98年2月にVer4で待望のWin版が出たとはいえ、まだまだMacで作業している所はおおいでしょう。おのずと「平坦化QuickTime」という物を知らない人は増えます。

 まず普通にムービーを「ムービープレーヤー」で開いてください。そして「別名の保存」をえらび、上のダイアログにあるように「独立再生形式で保存」を選び、「Mac OS以外でも再生可」のチェックを付けてください。
 保存は平坦化のために少し時間がかかります。それでWindowsでも再生できるQuickTimeが出来上がります。通常QuickTimeファイルを納品するときは、これをやるのが常識です。たまたま相手先がMacで有ることが分かっている場合で、お互いに確認の上で平坦化しないムービーを使うのは、ごくまれな例外として構わないと思いますが。

 次に「WinフォーマットMO」の件です。
 たとえばソニーコンピュータエンタテインメント製のPlayStationのムービーファイル作成には、ほぼAT互換機……すなわちWindowsマシンが使用されています。あなたのまとめた完パケ動画がこれらのゲーム機器で使用されると分かっている場合は、Windowsで読み込む工程が必ず必要です。もしMacフォーマットMOで納品してしまった場合は、おそらくクライアント先でWinフォーマットのMOにコピーし直しているのでしょう。RINGOWINなどの市販ソフトを持っている場合のみMacのMOが読み込み可能です。(ついでにプレステ用のMotionJPEGムービーに変換するためには無圧縮AVIファイルである必要が有るので、Win版Adobe PremierなどでAVIにコンバートし直していることでしょう。ヤレヤレ)

 ここで余談です。例に上がった206MBのMacフォーマットQuickTimeムービーは、マックからWindowsフォーマットの230MBのMOに書き込むことが容量不足で出来ません! 理由はマックがWindowsフォーマットのメディアに書き込みをするさいに「resource.frk」「trash」フォルダーなどの制御用フォルダーを作成する必要が有るからです。230MBのマックMOに書き込めたからと言って、230MBのWinMOに書けない大きさがちょうどそのあたりです。
 この場合はWindowsに転送するのはかなり工夫が必要です。
 ロハで出来る手段といえばLANでWinとMacを接続して、ftpサーバーをどちらかで立ち上げて、ftpで転送することです。Mac用のftpサーバーとしてNetPresenzやTFTPdが。Win用のftpサーバーとしてWar-ftpdやTinyFtp Deamon等が有ります。

 他にお金をかけてもいい方法としては「PC MACLAN」「DAVE」などの市販のWin/Mac用のAppletalkプロトコルソフトなどを購入して、WinからMacの共有フォルダーにアクセスする方法があります。

 どちらにしてもWindowsを使っているクライアントにとっては迷惑このうえない話ですので、くれぐれも注意する必要が有ります。

関連リンク
Cross-platform Development Using Indeo(R) Videoの構造

 QuickTimeやAVIの構造を含めて、コンバートの方法まで説明されているインテルのサイト

●Retas Pro!に有りがちな質問

Q:カラーパレットが有りません。試しにディスプレイの見た目で作ってみたのですが、色が変になっています。どうすればいいのですか?

A:結論から言います。デジタルアニメのカラーパレットの制作に対して、誰もが納得する簡単なやり方をやっている人はまだいません(望むなら、まだ私がそれを知らないだけだと考えたいですが……)。
(追記:現在、IXMICRO社のビデオカードROAD ROCKETでNTSCモニタに表示して色指定しています。また厳密に調整するときはAccom WSDで出力してマスターモニターに表示。ベクトルスコープでNTSC信号を確認しています。IXMICRO社は業務停止していてビデオカードは入手困難なので、ATI社のXClaimVR 128のビデオ出力を使用する手も有ります。ほかにもDVデッキがありFireWire付きのMacならばEchoFireプラグインを使ってNTSCモニタに出力するという手もあります)  端末のMacやWindowsなどの見た目の色で彩色しても、恐らく同じ色でお客さんに見えることはほぼ無いでしょう。
 もともとMacの場合は「ガンマ値」という中間の明るさが1.8、Winは2.4と、テレビのブラウン管の2.2と懸け離れています(それでもWinは許容範囲に入る)。またRGB端子で表示されているものと、NTSC方式で放送されているものでは色の表現できる範囲も違います。それに「色温度」とよばれる白色部分の青みも違います。

 しかし、印刷物用途の場合はやり方は出来ています。Macのディスプレイを調整すれば色校正紙よりも本印刷に近付けることが可能性としてあります。「キャリブレーション」と呼ばれているディスプレイの調整を行ってください(「実践デジタル写真術」という書籍がお勧め)。ただ、その端末では印刷物にはバッチリ有っているが、逆に放映用動画の色は狂ってしまいます。

 余談:「太陽色彩チャートを無理やりデジタルで使うのは無意味だ」という意見も、演出家などの一部にある。私個人も同意見だ。だが基準色を指定する方法で、手に持って持ち運び出来る機動性を兼ね備えた標示物が無い現状ではナニを基準にすべきなのか問題も多い。

Q:版権物一枚絵を納品しました。だけど先方から「変なファイルネームの付け方をやめてくれ」と言われました。私はレタスのマニュアル通りにつけているのですが?

A:答えを先に言うと、そのクレームも正しいですし、あなたの主張も正しいです。レタスはもともと特殊なファイルネーム命名方を推奨しています。フォルダー名によって区別されていて、ファイルネームは「A00001」などの連番になっています。ループや「カット○○の○コマ目を取りだしてここへ」などのパク処理の多いセルアニメでは、比較的効率のいい方法だと思います。(この形式はパソコンの一般的な呼び方で「連番pict」や「連番targa」「連番tiff」などと呼ばれます)
 もし動画ではなくて一枚絵を描いている場合は、レタスの命名方に従う必要はないと思います。フォルダーに固有の名前を付けると思いますが、それをファイルネームにしてあげてください。

Q:「ジャギーが強くて印刷に使えない」とクレームが有りました。どういうことでしょうか?

A:まず解像度はいくつでトレースしていますか? テレビ放映だと640x480や720x540や1280x960ピクセルで設定されていると思いますが、印刷ではもっと細かいピクセルにする必要が有ります。
(追記:アニメの撮影で指定されている「解像度」や「dpi」は版権ではまったく無意味だと考えてください。実際の印刷物がどのサイズで印刷されるのか? そして原画はどのぐらいの大きさなのか? それによって変化します。原画で指定されているフレームが印刷物の上がりサイズに必要なピクセル数があるようにスキャンしてください)  具体的にはカラー素材で2.54センチにつき350ピクセル程度必要です。分かりやすく言うと640x480の解像度では幅4.64cmの大きさしか印刷できないということです(実際には300ピクセル程度でもさほど品質が下がるわけではないので、5.42cm程度までは大丈夫)。幅20cmほどの版権物には横2756ピクセルが必要です。約4.3倍ほど細かい解像度で塗ってください。
 さて、本題は別に有ります。
 Paintmanで塗られた画像は、実はそのままでは完成形態とは言えません。コアレタスで動画にするさいに「ジャギー取り」という工程を自動的にすることになっています。それをやらないで印刷用途にすることは無謀です。
 Paintmanを使っている職人の方でも、それを知らない場合が結構有るので心に留め置いてください。

 実際には「コアレタス」に通してジャギーを取るのが一番正当なやり方です。しかしPhotoshop処理などで、背景などが別にあり、ソレがママならない場合はMacromedia製品の「Jag2」などでジャギーを取る必要が有ります(解像度が印刷必要解像度の4倍以上有る場合は省略可能。前述の20cmの場合は約11024ピクセル。ちなみにその大きさでは200メガを超えるので実質上彩色は不可能でしょう)。そしてRGB255の透明部分を透明化する必要も有ります。
 コアレタスで1秒とかからない処理ですが、いざPhotoshopでやろうとすると非常に面倒くさいので覚悟する必要が有ります。

(追記:現在、私はAfterEffects上でkoji's plug-insの「AntiAlias」を使用しています。シェアウェアのプラグインです)

 また、Paintman Ver4の階調レイヤーを使用すればジャギーの問題はほぼ解決できます。版権物はVer.4以降の階調モードの使用をお勧めします。

(追記:現在、私は解像度の高い版権では2値線を使用しています。絵柄にもよるのですが、階調線の修正が非常に困難なためと、2値線のほうが奇麗に見える場合が多いからです)

Q:「ピクセル」と「ドット」はどう違うのでしょうか?

A:ドットという言い方は「点」をさす場合に言います。ピクセルは「ピクチャーセル」の略だと言われています。これは画像のデータ1点をさす言葉です。元々はコンピュータでは1ピクセルを1ドットで表示するので、言葉の区別が無い場合が多いので混同されています。
 印刷の業界では「網点」という細かい点で濃度を表現するので、ピクセルとドットは区別して呼ばれています。具体的には1ピクセルにたいして多数のドットを割り当てて印刷されています。(よく聞くカラー物の「350ppi」というのは「350ピクセルperインチ」の略で、2.54センチの中に350ピクセル画素が有るということを表しています)

 あなたがコンピュータを使って画像を処理している場合は「ピクセル」と呼ぶのが無難です。

●拡張子について

Q:Windowsから画像をもらったのだが、拡張子はついているのにアイコンが白紙なのでPaintmanにドロップすることが出来ないのは? ファイルメニューからオープンすると開ける。

A:まずWindowsフォーマットのMO(選択して「情報を見る」とMS-DOSフォーマットと表示されるもの)の場合。ライトプロテクトノッチが「書き込み禁止」になっているばあい、「ファイルタイプ」と「クリエータ」情報を書き込みできないのでアイコンが白紙になる場合が有ります。MOを書き込み可能にしてマウントし直してください(ただしWindowsフォーマットのMOをMacに書き込み可能でマウントすると不具合が起こる可能性が有るのであまりおすすめできない)。またはファイルをハードディスクにコピーしてください。

 画像ファイルが壊れて化けていないとすれば「ファイルタイプ」と「クリエータ」が設定されていないのでしょう。
 FileExchangeに設定されている拡張子の対応表によってアイコンが変化します。
 FromTheRedSideを使用すると設定することが簡単にできます。 デジタルアニメのAppleScriptでFileExchange設定用のスクリプトを使用して設定することも忘れずに。

Q:外に画像を渡したときに「拡張子をつけてくれ」と言われたのですが?

A:(余談:あなたがWindowsユーザーならばMS-DOSプロンプトでの「REN」コマンドを覚えてください。これが使えないぐらいならWinを使う意味を半分以上捨てているのと同義です)

 まず結論として「拡張子」は付けるものと覚えてください。レタスのマニュアルは例外的に付けることを明記していません(追記:Ver5からは付けるように変更されました)。Macは「クリエータ」「ファイルタイプ」という補助データがあるので、拡張子が無くてもファイルの種類を区別することが出来ます。また「リソースフォーク」と呼ばれる補助的なデータも付いています(アイコンやプレビューなどもリソースフォークに記録されます)。「クリエータ」「ファイルタイプ」をいじるには「FileBuddy」というソフトが便利です。
 ただWindows版との連携作業では拡張子は必ず必要になってきますので、普段から付ける習慣をお勧めします。ただMac版レタスTracemanでは拡張子を自動的に付ける機能が無いので、リネーマー(ファイル名変換ソフト)などで付ける必要が有ります。私が使いやすいのは「Rena 0.7」でした。いまでも使っています。

 レタスに関連した主な拡張子
・.pct PICTファイル、「ぴくと」と読む。Macの標準的な画像ファイルフォーマット。
・.tga Targaファイル、「たるが」と読む。元々はAT&TのTargaという製品を扱うためのフォーマット。レタス画像はTargaでの圧縮方法が相性がいい(連続する同じ色を圧縮する。一般に「ランレングス圧縮」と呼ばれる)。コアレタス以外の動画処理ソフトで標準的に使われていた。動画の場合は使っても構わないと思う。レタスを知らない他人に画像を渡す場合は「タルガ」で有ることを明記しよう(Photoshopなどで開くことが出来る)。
・.bmp BMPファイル、「びーえむぴー」もしくは「びっとまっぷ」と読む。Winの標準的な画像ファイルフォーマット。

 それ以外の良く使われる拡張子
・.PIC Softimageの画像ファイル。Z軸情報が入ったレンダリングされた連番画像。AfterEffects4.1で使用される。
・.PSD Photoshopファイル。レイヤー分けされたPhotoshop 3の形式であることがほとんど。レイヤー状態で渡したい場合に使用する。
・.TIF TIFFファイル。「てぃふ」と読む。UNIXやWin(MS-DOS)やMacなど有りとあらゆるコンピュータで読むことが可能なファイルフォーマット。ただ、方言が多いので確実に読める保証は無い。あらかじめ確認する必要が有る。印刷用途でもたまに使用される。
・.eps epsファイル。「いーぴーえす」と読む。「カプセル化されたポストスクリプト」の略。ポストスクリプトと呼ばれる印刷機器に直接転送が出来る形式。複雑なのがIllustratorなどで作られたロゴデータのベクトルデータと、Photoshopからセーブされた画像ファイルのラスターデータの二種類が存在すること。デジタルアニメには直接は関係ないが、もしロゴなどをこの拡張子で受け取った場合は「Adobe Illustrator」で開いてみること(Illusratorファイルはたまに拡張子が.aiの場合が有る)。
・.LZH Lhaファイル。「えるはぁ」「えるぜっとえいち」と読む(このあたりはパソコン通信用語なので正式なものは不明)。元はMS-DOS用の圧縮ファイルフォーマット。MacからWinに大きくてフロッピーなどに入らないファイルを渡したい場合に使用する。しかし、「MacBinaryをオフ」にするのが常識なのて注意。別項参照

Q:外にLZH圧縮ファイルを渡したときに「マックバイナリーを外してくれ」と言われたのですが?

A:まず結論としてマックバイナリーは外すものと覚えてください。ただ、PCフォーマットのフロッピーやMOに、圧縮せずにそのままファイルをコピーすると、自動的に「resource.frk」フォルダーが作られて、マックバイナリーはそっちに分割されてコピーされるので心配する必要は有りません。ただ、MacLHAで圧縮するときは自動分割はしないので注意が必要です。

 具体的には「表示」→「ファイル情報を表示」し、左下に表示されるMacBinaryチェックボックスをオフにし、「追加/add」で元ファイルを選択。「MacBinaryにしない」ダイアログがでるのでボタンを押す。以下全ファイルをボタンを押す。
 注意すべき点は、ファイルを「追加/add」する前にチェックをオフにする必要が有るということ。選んでからチェックを変えても内容に反映されません。

 また、もし逆にWindowsを使用している場合で、マックバイナリーが付いているファイルを受け取った場合でも、慌てる必要は有りません。先頭の128バイトを削除すれば大丈夫です。この作業のためにMacbincutなどのフリーソフトがたくさん有るので、それを使用してもいいでしょう。

●MOドライバーについて

Q:Windows95を使っています、外から預かったMOが読み込めないんですが?

A:まずそれが間違いなくPCフォーマットで有ることを確認してください。世の中にはMacフォーマットとPCフォーマットの区別がない人もいます。運悪くMacフォーマットであった場合はMacで読み込むか、「RINGOWIN」「Mac Drive」などソフトを使う以外に方法は知られていません。
 PCフォーマットの場合は「IBMスーパーフロッピー」で大抵のMOは読み込んでいます。それでも駄目な場合はローレベルドライバーに不具合が有ると思います。今でもX680x0とPC-9801とAT互換機の間で「セクター」などを決めうちして読み込もうとするヘボいドライバーが有るので、不具合が有るというのを聞いたことが有ります(これらのスーパーフロッピーフォーマットは各機種で微妙にセクター数が違う)。またWinNTなどで「ハードディスクフォーマット」としてMOを使用している場合などで読み込み不能だった例も有ります。これはWindowsNT3.51時代に、日本でしか普及していないMOのドライバーを標準では搭載していなかった名残です。取引先の「よくわかる技術者」と直接相談しましょう。(私がなにを言おうとしているのか分かりますよね? こういうことに理解のない仲介者の営業マンを介すのは絶対に禁物です)

Q:Macを使っています、外から預かったMOが読み込めないんですが?

A:まずそれが間違いなくMacフォーマットで有ることを確認してください。もしくはPC Exchangeコントロールパネルで、使用しているMOドライヴの個所にチェックが入っていることを確認してください。
 まずMacフォーマットの場合から説明する。
 MacはWinよりも早い段階でMOドライヴが普及した結果、「MOドライバー」が乱立する羽目になった。基本はApple純正の「ドライブ設定」およびOEM元の「Drive7」だ。また普及率と性能の高さから「Hard Disk Toolkit/HDT」の使用率も高い。そしてバンドルフィーの安さで「B's Crew」などを標準ドライバーとしているMOも存在する。ほかには128メガ時代に、許容するセクター設定の多さで定評の有った「ploverKeeper」も印刷業界で根強く使用されている。あとは「Silver」
 これらはMOの頭の領域にドライバーとして書き込まれているので、コントロールパネルなどから「マウント」を行えば無理やりマウントすることが出来る場合が多い。念のためこれらのドライバーソフトは各種用意しておくのが良いだろう。

 それでもマウントしない場合は、MOの書き込み禁止ノッチを外して、ローレベルドライバーのインストール処理を行う。まちがってデータを消してしまう可能性も有るので最後の手段にすること。

●玩具メーカーとの版権モノ画像について

(この項目、作成途中)

●コンシューマゲーム企画との連携について

Q:コンシューマゲームのムービーはアニメ業界のやり方で上手くいったのに、ゲームで使用するセル原画にクレームが?

A:一般論として、ゲーム業界はデジタル彩色方式に付いてまったく常識を異にしています。逆にアニメ業界はゲームについてまったくといってもいいほど分かっていません。(この項目、作成途中)

●ファイル管理について

Q:Macを使っています、今までの業務で作成した画像ファイルでハードディスクが一杯になりそうです。捨ててしまおうと思いましたが、どうしたらいいのですか?

A:いままでのアナログのセルであれば撮影後はどうでもいい扱いしかしませんでした。(原画セルを記念にしたり、動画セルを視聴者プレゼントにしたりする企画もたまには有りますが)
 しかしデジタルデータであれば、保存にはほぼ無視できるほど小さいスペースしか占有しないので、完全にバックアップをとることが可能です。
 コンピュータ管理者で一括して管理するのが効率はいいのですが、デジタル処理ではそこまで細分化した分業化にはあまり意味はないので、自分一人で自衛管理しましょう。

 ここではカタログソフトを使ったバックアップ管理法を提案したいとおもいます。

 まず「DropStuffit」などでフォルダーごとに圧縮しましょう。「Stuffit Deluxe4.0J」などが購入できるのならば、そっちの方が快適です。(4.5Jは98/03/20現在不都合が有るので使用は勧められません)。そしてMOやCD-Rにバックアップコピーします。後で探したいときのために、一括したフォルダー名に分かりやすく名前を付けるのがいいかもしれません(彩色のさいにつかったフォルダーは絶対に名前を変えないで! あとで整合性が分からなくなります)。容量が一杯になったら「Paint001」等の連番をMOのボリューム名につけて、「DiskFolder 2」「DiskChoboMaker」等のディスクカタログソフトを使って記録します(ディスクカタログソフトはファイル名だけを記録するので非常に軽いソフトです)。そしてMOにはシールを貼って「Paint001」等のボリューム名を記入しておきます(面倒だとおもっても必ずやる! あとで楽をするためだから)。
 後々必要になった場合は、「DiskFolder 2」「DiskChoboMaker」のソフト上で検索すればどのディスクに入っているか一目瞭然です。

Q:作業中にデータが飛んでしまいました。酷い! アナログではこんなことはなかったのに!

A:お言葉ですがアナログ工程でもインクをこぼすとか、最後のほんのちょっとの部分を塗り間違えてカブセにしたりとか、酷い事はいくらでも有ります。
 それに比べれば「気をつける」以外の対処法が存在するデジタルの方が完全にマシです。ただあなたがやり方に慣れていないだけです。

 まず作業中のバックアップは頻繁に取ってください。このバックアップはハードディスクなどの早いメディアにするか、MOやDVD-RAMなどに休憩時間を利用してするかしましょう。
 また手でいちいちやると、必ずおっくうになってやらなくなりますので、デジタルによる自動バックアップ化をしてください。AppleScriptによる自動バックアップや、SpeedDoubler8による同期コピー(バックアップ)が簡単に出来る方法です。

 個人的に思うに、こういう自衛体制を作るのをサボっている人ほど、データが飛んだことに対する被害に理不尽に怒っています。わたしはここ数年間デジタルで仕事をしていますが、他人に触られてハードディスクを飛ばされた件とCD-Rの焼きミスの2件以外、データを飛ばして永遠に失ったことはありません。


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