夢の実現FreeBSD


夢であることのキーワード


 パーソナルUNIXという言葉に代表されるように、UNIXと昔からの付き合いで、 その魅力を知っている多くの人にとっては、UNIXを個人機として所有するというのは、 長年心から夢見ていたことです。事実、ちょっと前なら、『いよいよUNIXも個人の手の 届くところまできた』と、百数十万から二百万円以上したSunなどのワークステーション を、自費で購入した人も少なからずいたのです。
 正直なところ、私は今でも、自分のパソコンに向かいながら、本物のUNIXをパーソナルに 使っている、と考えると、ぞくぞくしてしまいます。

 このページではFreeBSD、というよりPCーUNIXと呼ばれるものが、なぜ夢の実現とまで 称されるほど価値のあるものであるのか、ということについて、紹介します。
 そのことを説明するために、ここでは、三つのキーワードを取り上げます。それは、

  ●個人所有
  ●ライセンシー
  ●限りなく広がる世界

です。

 ただし、多くのパソコンユーザにとって、そのような過去の経緯はどうでもいいことかも 知れません。これからUNIXを始めようとする人たちにとっては、今利用できるパソコンOS に対して、UNIXはどんな魅力があるのかということが関心事でしょう。
 そのことについては、別のコーナー、「VS.パソコンOS」【工事中】で取り上げます。


遠かったUNIX【個人所有は夢】


 かつてのUNIXマシンは、大半は汎用機かオフコンでした。
 ちょうど今の銀行の自動預払い機と同じで、本体は一度も見たことがないけれど、端末だけは 触ることができる、そんな存在でした。
 そのホスト機と、私たちの操作することが許されたキャラクタ端末とは、大抵、電話回線でつながれて いるか、開発センターの中でシリアル回線でつながれていて、それが唯一UNIXと触れる機会でした。
 もっとも、UNIXのなんたるかをよく理解しないその頃の私にとって、UNIXとは、主として 標準エディタであるviのことであり、そのとっつきにくい操作から、UNIXは使いにくいものだ、と 思っていました。
 1980年代中頃の話です。

 やがて、ワークステーションと呼ばれる、今のフルタワーPCより一回り大きく、五倍から十倍くらい 重たいUNIXマシンが登場し始めます。
 この頃のワークステーションは、中小企業向のホストマシンとしてのミニ・オフコンか、研究所や 開発センターの開発マシンとしての位置付けで、価格もエントリモデルでも五百万から一千万くらい はしました。
 先進的な企業は積極的に導入を始めましたが、当時、UNIXのシステム管理をできる 人材が非常に少なく、それがネックになって導入ができないところも少なくなかったようです。
 そのような状況でしたから、今のように個人が占有することを前提にしたビットマップコンソールも なく、大概の機種はコンソールがキャラクタ端末でした。
 概して日本語環境は非常に貧弱で、日本語は入力も表示もできない機種はザラ、開発はワーク ステーションでやっても、ドキュメントはパソコンに向かわなければならないというのが当たり前の 状況でした。

 それから数年、さらにワークステーションは進化し、wnnなど日本語変換のクライアントサーバシステム、 X-Windowや国産マルチウィンドウシステムのGMWなどが、ビットマップディスプレイとマウスを備えた コンソールで使用できるようになってきました。
 この頃には、かなり高性能なワークステーションが、三百万程度で手に入るようになってきました。私の 働いているような小さな会社でも、何とか購入できないことはない水準となってきたのです。

 ただし、もちろんまだまだ個人で所有しようなどということを考えられるような代物ではありません。 今から考えれば、非力なCPUとわずかなメモリ、小さな小さなハードディスクのそのマシンに、 多いときは10台くらいの端末をぶら下げて、みんなでソースのエディットをしていたものです。
 今のマシンからすれば極めて軽いエディタであるviですら、カーソルの移動に何秒もかかるということが よく起りました。そういえば、今でこそviは、起動すると瞬時に画面にファイルの中身が現われますが、 当時は、いかにも今、メモリをアロケートして、ファイルを読み込んでますよ、という感じで、どっこい しょっ、と立ち上がったものです。

 全社員のワーク領域が、その限られたディスクの中にあるものだから、当然のことのように、常に 空き領域が不足して、システム管理にあたるものが、duコマンド(各ディレクトリのディスク使用量を表示する コマンド)のリストをプリントアウトしては、「不要なファイルを消しましょう!!」と叫ぶことになって いました。


すみません、続きます・・・

メール neyubacca@yahoo.co.jp

Back Home

このホームページのホストは です。 無料ホームページをどうぞ!