モバイルギア(DOSモデル)について



ページインデックス

 ●はじめに
 ●主な仕様
 ●優れたところ
 ●よくないところ
 ●ツールの活用度



 私の使用している携帯端末は、NECのモバイルギアという機種です。
 ひとことでモバイルギアといっても、現在は大きくわけてDOSベース版と WINDOWS−CE版があり、メモリのサイズなどによりそれぞれにさらに いくつかのモデルがあります。詳しくはNECのホームページを見てください。

 私の機種は、DOSベース、しかも、96年に発売されたMC−K1という最初の モデルで、NIFTYのフォーラムでは「青モバ」と呼ばれているようです。 現在は同モデルはもう売られていません。
 機能上、新機種に比べて致命的というほど劣る部分もないし、購入後一年半しか 経っていませんので、当分これでいこうと考えています。

 トータル的には、非常に満足している、というより、もう手放せないというのが 正直なところです。実は、購入後、当分は従来の紙の手帳も併用せざるを得ないだろう と踏んでいたのですが、実際は、一ヶ月もしないうちに、まったく手帳は利用 しなくなりました。おかげで、年変わりのときのメモ帳の写し作業も不要になりま した。

 主な仕様は次の通りです。

CPUi486またはそれ相当
OSMS-DOS Ver6.2(バージョンについては、
ansi.sysが同バージョン のもののみ動作する
ためそう判断)
ディスプレイモノクロ液晶、640x320ドット
キーボードピッチ16mm
ツール 自動メール
パソコン通信
ワープロ
住所録
スケジューラ
TODOリスト
表計算
メモ
FAX送信
辞書(国語・英和)
世界時計
管理ツール
電卓
自動メール
電池寿命アルカリ単三電池二本で30時間
モデム内蔵14,400bps
インタフェース PCMCIA-II×1
赤外線
シリアル
アラーム
追加購入品 ACアダプタ(6,000-)
6Mメモリカード


◎◎◎優れた点◎◎◎

 モバイルギアは、どんな点が優れているのか、なぜ私がモバイルギアを選択したか、についてです。
×××不満な点×××

 残念ながら、実用性を損ねるような問題点もいくつかあります。深刻なものからできれば いいなというものまでまとめてみました。
  • 故障
     酷使はしていますが、大事には扱っています。落としたり強いショックを与えたこともありません。 にもかかわらず、一年を待たずして、基板を交換するような故障が発生しました。 この時には、大事な住所録データなども一緒に昇天しました。

  • 遅い
     FEPは論外の遅さですが、それは後述します。それ以外に、電話中にアドレス帳やスケジューラを めくる必要が出たような場合、電源を入れてリジュームするのに数秒、アプリを選択して画面 が出てくるのにさらに数秒を要するのはちょっとたまりません。節電のためCPU速度も落としている ようですが、ザウルスなどと比べて、はっきりいって非常に遅く、フラストレーションを感じます。
     ちなみに、メモリカードがある場合とない場合で、立ち上げ時間にかなり差が出るようで、カード なしだと二秒弱で立ち上がるところ、6Mのカードが差し込んであると、まるまる四秒かかります。

  • FEP
     FEPの性能の悪さは特筆ものです。変換自体が効率が悪く、しかも非常に遅い上、次候補設定にも わけの分からない動作をして足を引っ張ります。
     ちょっと一言では言えないくらいいろいろあるので、以下にまとめてみました。
    • 変換速度  入力中から変換を始めて、少しでも早く候補を出そうとする先読みモードというのがあります。 これで、下記の、
       「じしょのせいのうをかんがえると、かのうとうろくたんごがすくなすぎる。」
            ↓
       「辞書の性能を考えると、可能登録単語数が少なすぎる。」
      というだけの文章変換で、5秒かかります。先読みなしのモードでは、8秒かかりました。
       これって、ハードディスクがなくて、フロッピーで処理していた時代のATOKより遅いのでは ないでしょうか。

    • 時々変換できないパターンがある
       例えば、「強すぎて」という変換は、どう頑張ってもできません。 「強い」「すぎて」といれて、 「い」を消すなどするしかないのです。
       この手の変換不可パターンが結構あります。

    • 生文字入力制限
       生文字の一度の入力数は、64字くらいです。まあ我慢できないほどではないのですが、カーソル位置が 画面の下の方に行くと、この半分くらいで入力できなくなる場合もあります。
       入っていたつもりが入っていない場合が出るわけで、ブラインドタッチには結構深刻な問題です。

    • 辞書が貧弱
       辞書は、本当に貧弱です。フリーのかな漢字変換についている辞書より劣るでしょう。
       例えば、「レスポンス」という単語はありません。あとは推して知るべし。

    • 非力なユーザ辞書
       システム辞書が貧弱なのに、ユーザ辞書にはたった310単語しか登録できません。
       私がFreeBSDで使っているWnn6は、岩波辞書を基本辞書とし、その他にも各種の豊富な辞書が 付属していますが、それでも自分で登録した単語を調べてみると、1300ありましたから、ちょっと 考えてしまいます。

    • 変換幅の勝手な復帰
       変換幅が違っていたら、それを変更して再度変換させるのはどのFEPも同じですが、モバイルギアの FEPは、ちょっと考えられないような動きをします。
       例えば、「わえいじしょ」「和英辞書」と変換したいとします。しかし、この程度の変換もできず、 候補としては「わえいじしょ」と1文節で出てきます。
       そこで、これを「わえい」「じしょ」に区切り、変換を試みます。すると、何が起きるでしょう。
       なんとこの時、せっかく設定した区切りが無視されて、もとの「わえいじしょ」という1文節の ひらかな候補に戻ってしまうのです。
       もう少し正確にいうと、このFEPは、一旦区切りを変更しても、その区切りの可能な候補を一巡して、 さらに次候補を出そうとすると、区切りが元に戻ってしまうのです。これは、全くユーザの期待を裏切る 動作で、気長な人でもかなりいらいらしてくるはずです。

    • 前文節変更で変わる後文節
       前文節の候補を変えると、後文節の候補まで変わることが間々あります。
       例えば、「覆い隠そうとして」と変換しようとして、

        おおい隠そうとして

      と出たから、前のおおいを覆いと変換したとします。するとその瞬間、せっかく正しく変換されていた、 あとの「隠そうとして」が、「各層として」になってしまい、

        覆い各層として

      となってしまうのです。なんでわざわざ外すのか、この機能のおかげで変換の手間が少なくてすんだと いうことはむしろ少なくて、大抵外してくれます。
       それにしても、そうでなくてもバカ遅いのに、なんでわざわざこんな余計な機能をつけて遅くして、 しかも使いにくくするのでしょうか。

    • ???
       極めつけを一つ。モバイルギアをお持ちの方は、以下の生文字をいれて変換を試みてください。

      なんかいもなんかいもなんかいもなんかいもなんかいもなんかいもなんかいもなんかいも

       私のモバイルギアでは、何時間待っても変換されません。ひらがなのまま確定するか、ESCで 入力を取り消すしか方法がありません。

     そんなこんなで、変換率、変換速度を考えると、このFEPで、リアルタイムに近い議事録 はまず不可能です。まあ、私の場合は裏技を使って何とかしていますが。それはまた改めて紹介します。

  • 接続性
     もともとメモリ容量も性能も十分でないので、どうしてもパソコンとのデータのやり取りをして、 パソコンで処理することが必要なのですが、その割に接続性が悪いです。
     まず、赤外線インタフェースが独自仕様なので、一般の標準赤外線インタフェースとデータの やり取りができません。
     といって、シリアルケーブルも一万円もするようでは、ばからしくて買う気もしません。
     結局、メモリカードで転送するか、めんどうでもモデムを直結してファイル転送をすることになります。

  • バックライト
     上述のように、割りと見易い液晶なのですが、やはり暗い場所ではバックライトがあればいいなあ、 と思います。まあ電池の寿命との兼ね合いもあるし・・・。

  • ターミナルソフト
     モバイル環境が整備されてくると、電話回線やインターネットで会社や自宅のマシンにログインするという 使い方も増えてきます。モバイルギアの通信ソフトは、ターミナル(画面制御機能のあるスクリーン)では ないため、電話回線でコンピュータにログインできても、スクリーンエディタ(FreeBSDではviやmule)や、 スクリーン制御付きメーラやニュースリーダ(FreeBSDではmnewsやpine)は使えません。
     これだけは、本当に残念です。私は、DOS化で一応この機能は実現しています。

  • 和英辞書
     せっかく英和があるのだから、これは欲しかった。

  • モデム使用中にカードが使用できません。

  • マルチ画面
     マルチ画面で使えれば、としみじみ思う。アプリの立ち上げ、切り替えが遅いので特にそう思います。

     ただし、アプリを終了せずに切り替えたり、複数文書を開けてスイッチしたりはできる。したがって、 ある文書を開けたまま他のことをして、編集中の行に戻ることはできます。
     しかしそれでも、受信したメールから住所録に情報を登録する場合、文書の数値を見ながら電卓を 叩く場合、議事録作成中にカレンダーを参照したい場合などは、やはりマルチ画面が欲しいところです。

  • 電池蓋の爪
     バックアップ電池と単3電池の両方が外されると、データが全て消失してしまうので、電池の蓋には爪が、 付いていて、同時には外せなくなっています。
     しかしこの爪がとても弱くて、私のやつは買ってしばらくして折れてしまいました。そうなると、 普通に使っていても蓋がすぐ外れてしまうのです。
     小さな爪でも機能的には極めて重要なので、もう少ししっかり作って欲しいものです。


 さて、最後に、各ツールの活用度についてご報告します。

  • パソコン通信・・・モバイルツールとしての核心機能。非常に有用。
  • ワープロ・・・個人的には、パソコン通信以上に活用している。ワープロ なしのパソコン通信機能は役に立たないが、他のすべての機能がなくても、これだけで十分役に立つ。 FEPに手を焼いているのは既述の通り。
  • 住所録・・・実用性は十分。でも、なくなると困る情報なので、バックアップに注意。
  • スケジューラ・・・必要十分な機能を有する。
  • TODOリスト・・・必要十分な機能を有する。
  • 表計算・・・あまり使わない。こずかい帳など、使えば便利かも。
  • メモ・・・利用度ゼロ。ペンかマウスが使えない限り、実用度も0に近い。
  • FAX送信・・・簡易プリンタ、伝言メモ代わりで重宝。
  • 辞書(国語・英和)・・・あまりできはよくないが、ないよりまし。
  • 世界時計・・・海外との連絡時の時差の確認、海外出張時は案外重宝。
  • 電卓・・・マルチウィンドウ環境でないとあまり意味がない。入力もしにくい。


 このようにみてくると、私が実際に、良いところを認め、悪いところには目をつぶって、割りきって 使っているということがお分かり頂けると思います。



メール neyubacca@yahoo.co.jp

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