PHS購入
1998.7/13
話の概要
「来るかPHSの時代」で報告したように、PHSに対して食指を動かして
いましたが、十分検討した結果、契約に踏み切りました。
その概要報告と、本体、および関連機材購入前後のどたばたについてです。
○購入への道筋
その後も、PHSがあると便利だという状況は続いた。とりわけ、そんなもん
いらないといっていた家内が、仕事の多忙さで私の帰宅が不規則になるにつれ、
カエルコールを望むようになってきたことがある。
せっかく公衆電話の普及している日本なのだから、そこからかければよさそうな
ものだが、公衆電話に立ち寄り、テレカを取り出し、ダイヤルして帰宅時間を
伝えるというのは、案外時間を食う。私のような遠距離通勤者には、結構これが
こたえる。乗れるはずの電車に乗れず、結局電話の一分のために帰宅が20分遅れたり、
その一分が早ければ、電車に座れたりするのだ。
そうでなくても非常にせわしいし、また、そうまでして電話したところが、
話中だということも結構多い。かけ直してまた話中だとさすがにむっとしてしまう。
そうすると、便利さ以上に、精神衛生上、何の犠牲もなく通勤途上でカエルコール
出来る手段を得るというのはメリットが大きそうである。
かれこれ数カ月様子を見続けて、ほしいな、という状況が変わらないという
ことは、試しに買ってもいいということだ。これまでの経験からいっても、
ほしくても、時間をおいた結果、ま、なくてもいいや、と思える物は不要だし、
不要であることが実感としても見えてくるものである。
幸いにして、PHSの端末と契約料は、それほど高いものではない。買ってから
しまったと思えば解約すればすむことである。その意味では、いろいろ批判のある
事業者から販売店へのキックバックも、端末の値段を下げて初期導入しやすい
点では悪いアイデアではない。
基本料金を一年払うと3万以上もする、といった計算も、とりあえずやめること
にした。
○事業者・機種特定へ
関西では、NTTパーソナル、アステル、DDIがPHSの事業者であるが、
私が選択したのはDDIだ。理由は簡単、実際に自宅や生活圏で使えることを
確認する機会があったのはDDIだけだったからだ。PHSが契約者を減らして
いる中で、DDIのみが増加に転じていることも安心感があった。
機種の選択についてはもっと簡単だった。「買うべきかMK32」でも触れた
ように、モバイルギアでは通信カードを差し込むとメモリカードが入らない。
メモリカードを使いながら通信する(例えばDOSのターミナルソフトやPPP)
には、内蔵モデムを使うしかない。そうすると、
PHSや携帯ではみなし通信するしかない。そのためにはイヤホン・マイクジャック
が不可欠だ。
ところが、最近のPHSのほとんどの機種にはジャックがない。私が思い付く
理由としては、
- 携帯では電磁波が強いのでそれを避けるためにイヤホンマイクを使う人がいる
が、電波の弱いPHSではその需要が少ない。
- PHSで有利な小型化を、より追及するため省く。
- 高速移動体では使えないというのが建前なので、車を運転しながらハンズフリー
で使う場合に必要なジャックを装備する理由がない。
- PHSではPIAFなどの高品質・高速通信手段がカードで提供されている
のでみなし通信が必要ない。
などである。
数十に上る最新の機種の中で、イヤホンマイクジャックを装備するのは、通信
専用タイプや「たまぴっち」を除くとわずかに四機種、カタログ上の仕様は大差が
ないので、デザインやメーカの好みから購入を決めたのは、Panasonic
ル・モテの、KX−PH30Sである。
○いざ日本橋へ
実はこの時期仕事が大変で、納期間近で徹夜も覚悟の状態だったが、ちょうど
土曜日の深夜の時点で、客先からの回答を待たなければ手を打てない状態に
陥った。このため、幸か不幸か、日曜日はオフとせざるを得なくなった。
この日は、午後からどうしても外せない別の用事もあり、午前中の時間的余裕が
あまりない。いつもはPC─Xタウンの開店時間に合わせ、10:30頃着くように出かけ
るが、早めに出た。
一つ気掛かりな点があった。事前にいくつか調べてみたが、お目当ての機種は、
意外と高く出ているのだ。ジョーシンの広告で、6,800-と、掲載機種の中で
飛び抜けて高い。
日本橋到着が9:40くらい、ちょっと早過ぎた感もあるが、開いている店もある
だろう、と回り始めたところ、その機種が3,000-の店があった。お、これはいいぞ、
と思い、さらに回っていたところ、量販店なのに珍しく10:00前に開いていた
ニノミヤで、パナソニックフェアというのをやっていて、何と980-、しかも在庫
ありだった。
他に通信カードや、組合せ試験中の仕事の関係で買っておく必要
のあるものもあり、これは好都合とすぐ購入を決めた。単なる私の無知だが、
申し込んで一時間ほどの登録作業で、PHSはすぐ使えるように
なると聞いて驚いた。また、これは後でDDIのサイトで確認したことだが、
基本料は日割計算ということなので、月末に契約した私にとってはよかった。
登録の間に必要なものを買って回ったついでに見てみたが、やはりニノミヤ以外
では、6,000-とか6,800-とかの値段が付いていて、ラッキーだったと分かった。
さて、買い物については、唯一果たせなかったものがある。イヤホンマイク端子と
アナログモジュラの変換ケーブルが、どこにも見つからなかったのだ。T−ZONE
を初めとする主なパソコンショップ、量販店、電子部品の共立までいってみたが
ない。通信カードと間違えられたり、何ですか、それ、という店員も結構いた。
世はすでにカード時代にすっかり移行したのか、と悲観しかかったが、後日
WWWで調べたところ、梅田のT−ZONEにモノがある、という情報を個人の
ページから入手できた。急いででかけたところ、そのページの情報通り、
二機種がそれぞれわずかに一つずつ残っており、幸いなことに安いほうの
3,500-のケーブルを購入することができた。
○持たぬ事へのこだわり
今、少しずつ通信機能の確認をしている。これは正規の記事でまた報告する
予定だ。
買った端末の機能面では、今のところ十分満足している。PHS購入の一つの
きっかけになった、会社が購入した京セラの端末も、小型・軽量・高感度・
高音質で気に入ったが、ル・モテの方も一般に高い値段がついているだけあって、
なかなか性能がいい。特に、京セラの方はアンテナシグナルが多分十秒くらいの
結構長い周期でのセンシングだが、パナソニックの方はもっとリアルタイムに(ただし、
本当のリアルタイムではなさそう。トリガは不明)状況
が表示されるようで、移動中に逐一場所ごとの電波状況が分かってなにかと
便利だ。しかし、キーロックが不要という点ではフリッパー(蓋つき)が優る。
ところで、移動電話機を手にして、自分の意外な面に気づいた。自分が
PHSを持っていることを、あまり人に知られたくない、という気持ちが
働いているのである。
別にかけてこられることを迷惑がってのことではない。私の場合、こうしたものは、
持っている以上、連絡をとる可能性のある相手にはできるだけ知ってもらっていた
方がいいに決まっている、と思っている。しかし、今のところ、知っているのは
家内と、その両親及び私の両親、そして記事を読んでいるあなただけ。
ひた隠しというほどではないのだが、こういう気分になるのは、自分の中に
ありながら気づかなかった、一種のポリシーなのだろうか。今くらい簡単に移動
電話を手にできるようになると、かえって公衆電話を利用している人に共感と
いうか、つつましさ、質実剛健というものを感じてしまっているのかも知れない。
実際、職業柄必要な人や、携帯を持っていないと友達から阻害されるといった
事情のあるような人は別にして、普通はそんなに必要性の高いものではない。
一つ気づいたのは、私の印象として、携帯電話を街角で使用している人たちの姿が、
決して美しくないということだ。もっとはっきりいうと、なにかみっともないと
感じている。うん、あれこれ細かい理屈を求めるより、これが一番当たっている
かもしれない。だから、実際になくて困るというか、あると非常によかったという
体験を経た後に手にしたものなのにこれだけ心理的抵抗があるのかも知れない。
反面、通話料がPHSの場合安いこと、音質的に携帯と違って一般回線でないことを
さとられる心配がないことから、家のリビングにいても、つい電話機まで立つのが
おっくうで、そのままPHSからかけてしまおうかと思う自分がある。
リモコンなど、手もと操作になれ切った私達の悪い癖かもしれない。
かくして、思わぬ一面をも見せながら、PHSと付き合う生活が始まった。
しかし少なくとも、モバイルギアを新たに手にしたときほどのインパクトはないのでは
ないかと思っている。
メール
neyubacca@yahoo.co.jp
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