来るかPHSの時代
1998.6/11
話の概要
PHSが今、注目です。非常に付加価値が高いのです。
この記事は、携帯やPHSにいまだに無縁の私が、PHSここにありと感じさせられ、揺れ動いている、
そんなドタバタについて書いてあります。
○否定も肯定もしないけれど
三千万人以上が携帯電話かPHSを持つ時代になった。聞くところによると、SFで描かれる未来の
電話では、テレビ電話などはあっても、個人レベルの移動電話(この記事では、
携帯電話とPHSを含めて、こう呼ぶ)というのは見当たらないそうで、
現実が想像の世界を越えた展開を示していることになる。無理もないだろう、三千万
もの人たちが、電波を使った電話を持てるほど周波数帯は多くない、とちょっと
考えてもそういう結論に至るのが昔の常識だったのだから。
さて、私自身は、こうした携帯電話については、否定も肯定もしない。好んで
持っている人が大半かも知れないが、出先まで電話がかかってきて束の間の
くつろぎ時間を侵食されていると嘆いている営業マンは
多いだろうし、逆に携帯電話があるから安心して休暇が取れるようになった、
という人も存在する。
私の義妹である神戸の女子大生は、自宅の電話を長時間占有するのは許せん、
と、強制的に自腹で携帯を持たされている気の毒な例だ。単身赴任のサラリー
マンは、次に引っ越すときに捨ててしまうことになってしまう可能性の高い
システムになっている通常回線をわざわざ引くよりは、と自宅の電話代りに携帯
を持つ。昨日の朝も阪急宝塚線がポイント故障とやらで遅れたが、そうした場合に
会社に連絡が必要な人にとっては、本当にありがたいに違いない。さらに、不況の
一因である内需不振の中、貴重なビジネスだということもいわれている。
そんなこんなで、電車の中などでうるさい会話をしたり、コンサートや講演中に
ベルをならしたり、病院に持ち込んで治療機器を誤動作させたり、運転中に使って
いて人をはねたり、だんだん過激になるのでこのへんでやめるが、そうしたことが
ないようマナーに気をつけてさえくれれば、私自身は全く否定する
気もないし、だからといってあまり必要性のない人がわざわざ持つ必要もないと
思っている。
○う、やっぱり便利かも・・・
私自身は、モバイルでもそうだが、ツールについては実用と割り切りが
身上なので、携帯電話もPHSも、単に、必要度低し、ということで、そういった
ものはこの世に初めから存在しないものとして、軽々とした心で生活していた。
「わざわざあんなものを持つなんて、貴重な一人の時間を捨てるようなもんだよ」
という人がいれば、そうですねー、と心から共感し、「いやぁ、ほんっとに携帯
持ってて助かった。こんないいもんはないよね」という人がいれば、心底、そう、
それはよかったやん、という。どちらも本心だから、なんの葛藤もない。
しかし、である。ここのところ、あると本当にいいなあ、という状況が立て続け
に起った。半分は仕事がらみ、半分はプライベートで。それがどういう状況である
かについては、私のモバイルライフにもかかわっている部分があるので、稿を
改めるが、そうしたことから、現実問題として、移動電話を持ったら
どうなるか、というシミュレーションを始めた。
そうなってくるともういけない、移動電話は現実の存在として、私の生活圏に
侵入を始めるのである。
○PHS、侮り難し
本題に入る。かつての、エリアが狭い、移動中に使えない、室内で使えない、など
のイメージで、契約者数を減らし続けているPHS。せっかく加入しても、使えない、
と携帯に乗り換える人も続出していると聞く。
実際、一年ほど前に、芦屋に住む私の妹がわが家に持参したPHSも、阪神間とは
いえ、郡部であるわが家では、無情な圏外サインが出ていた。家内のピアノの生徒の
お母さんで、電波が届かないからPHSから携帯に乗り換えた、という具体的な話も
聞いた。その結果私は、やっぱり使えんPHS、というイメージを、より強固に
した。
しかし、PHSのエリア拡大は、想像以上のスピードで進んでいるらしい。
今年に入って再び妹が来たとき、PHSのアンテナが、家の中でしっかり
立っているのに気づいた。使ってみると、実際に非常にきれいな音で安定して使える。
家にいるときは使えなくてもいいじゃないかという考えもあるが、着信も含め、
パソコン通信や家内の長電話の最中に使えること、ちょっとした買い物や近所の
散歩、洗車などのときに使えることは、結構重要だ。
これで、少なくともその会社のPHSに関しては、一つの大きな障害が除かれた
ことになる。
さて、その後、仕事の関係で会社のPHSを携帯せざるを得ない期間があったりして、
結構、機能についていろいろわかってきた。また、カタログなどで情報収集して、
経済的な面でもいろいろわかってきた。主な点を述べると、
- 音質は驚くほどよい。デジタルの携帯とは天と地の差といっていい。一般回線の電話よりいい
くらいだ。
- 電池の寿命が予想以上に長い。連続待ち受け時間は600〜1000時間(まる一ヶ月)くらいが
あたりまえ。
- 案外移動中でも使える。車で60Km/h位で、数キロに渡って移動して使ってみたが、
ハンドオーバの時一時的に途切れるくらいで、切断もされず、問題なく使えた。また、
電車でも試してみたが、同様に移動中切れることはなかった。会社の同僚の話では、
新幹線の移動中でも使えたとのこと。
- 携帯の通話料が安くなったことがPHSの優位性を崩したといわれているが、
まだまだPHSの方がかなり安い。
- やはり軽くてコンパクト。
- PIAFはとても快適に通信できる。非PIAFも含め、FreeBSDのノートに接続し、会社へのログイン・
PPP接続、パソコン通信へのログイン、インターネットプロバイダへのPPP接続など、すべてUNIXから問題なく
できることを確認。もちろん、モバイルギアの通信ソフトも正常に動作。
といったところか。
特に、音質のよさに関しては、例えば駅のホームや電車の中でも、ほとんど回りの
人に気付かれないひそひそ声で会話することができるくらいである。端末の進歩もあるだろうが、
携帯を使っている人が電車でみっともなく大声を上げているのは、音質および音声感度の悪さと
無関係でないと思う。
料金については、また別のところで例を見てみたい。
モバイル性能についても、やはりネットサーフィンや大きなファイルのftpなどでは、
携帯電話と歴然の差が出る。安定度や、発信から接続までの早さも段違いである。
逆に、携帯に劣るところは、
- 都市部以外では通常使えない。特に、登山や海上では携帯しかない。
- 現状、ハンドオーバが起きても通信できるのは携帯だけ。つまり、移動中の
データ通信はPHSでは不可。ただし、これはNTTの回線機能の改善で、解消される
予定らしい。
などと考えられる。
ただ、私の場合は、移動電話を使用する生活圏はほとんど都市部である。その意味では、
めったに使わない地方や山岳地などで使うためだけに携帯電話を持つことは、年に何度も
行かないアウトドアのための大型RVを所有するようなもので、不経済だしかさばるし、
小回りも効かない。
データ通信については、確かに移動中の利用については魅力だが、PHSは接続が早く、
通信速度も3倍であることを考えると、けっこうどっこいどっこいという気もする。また、
想定される私の利用状況の大半は、移動中以外である。
もう一つ、私は、携帯電話の電磁波を無害だといいきる勇気がない。というか、
エレベータの中でも通じることがあるほどの電波を出すのだがら、証明されているいないは
別にして、有害説が妥当である可能性は低くないと考えている。
ダイオキシン云々とか、環境ホルモンがどうこうといったことには神経質ではないたちだが、
脳が極めて精密なものであること、電磁波の強度は距離の三乗に反比例して強くなることを
考えると、携帯電話を頭に押し付けて使うことには、正直、かなり抵抗がある。
このように、私のライフスタイルにPHSが予想外にマッチしていることに気付いたのだが、
私に限らず、いろんな人たちにとって、一頃とは異り、PHSは魅力的な存在になって
きているのではないだろうか。
あるメーカでは、PHSの利用者が純増に転じたそうだ。今後、PHSが大きく
勢力を拡大する可能性は高いのではないかとみている。
とはいえ、私自身、PHS購入を決めたわけではない。他の問題もからんでいる。
おいおいそのことについては書いていきたい。
メール
neyubacca@yahoo.co.jp
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