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・予算は? ・迷い道 ・部品調達
番外編 ・過剰装備
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番外編その7『過剰装備』 知り合いが「新しいパソコンが欲しいんだけど、何がいい?」というので、最近のパソコンカタログをパラパラ見て「メーカー製なら好みのデザインで選んでえぇんちゃう?」と適当に助言したんですが、そのカタログを見てふと気になる事があった。 どうやら2002年型パソコンのトレンドは「オリジナルDVD」がキーワードのようですが(キーワードと言いましてもパソコンメーカーが最新の製品作りに反映させている「宣伝文句」の事なんですが)、保存用DVDメディアの種類だけでもDVD-RやDVD-RW、DVD+RやDVD+RW、はたまたDVD-RAMなんて規格が乱立している状態ですし、メディアだけあっても映像コンテンツを残すにはキャプチャーボード(ユニット)が必要となってくるというのはあまり知られてない事実でしょう(※最近のメーカー製パソコンには標準搭載されてるので改めて意識するまでも無いんですが)。仮にその事が分かってても、ヨコ文字だらけで実際それがどういった機能なのか把握して購入してる人は少ないのでは無いでしょうか。 電気屋さんなどに置いてあるカタログにはさらっと「TVも録画できます」とか「自分だけのオリジナルDVDも作れます」なんて謳い文句が並べられてます。高級機種ならそういう機能が備わってないと消費者の購買意欲を刺激出来ないのは分かるんですけど、比較的安価なパソコンにも搭載されるのを見ると、私に言わせれば「ホンマにそういう機能が必要なんでしょうかね?」と過剰装備を疑ってしまう。 だって一般の人はビデオ編集なんてやらないし、やったとしても用途はたかが知れてます。お父さんが子供さんの入学式や運動会なんかを撮影して、それを編集するぐらいなもんでしょう。「子供の成長記録として後々まで綺麗に残したい」と思う親御さんの気持ちも分かりますが、現在一般に広く普及してるMPEGキャプチャーボードを利用して画像を取り込み編集したら、DVDに書き込む段階で「VHS並」の画質に劣化してしまうのです。タイトル挿入や多彩なシーンエフェクトが使えるのは魅力ですが、私だったらビデオデッキに繋いで手作業でアナログ編集するかな。 TV録画だって一般の家庭には必要ないです。TVとビデオデッキさえあれば充分ですよ。用途があるとするならば、一人暮らしのワンルームマンションなんかで部屋のスペースを十分に確保できないようなパターンでしょうね。「パソコンとTV&ビデオは共存できない!」という場合には重宝する機能ですが、パソコンにTV番組を録画しても(メーカーさんが力を入れて宣伝する程)あんまりメリットは無いように思えます。 ブロードバンドが普及して、インターネットでライブ放送なんかを見られる時代になりましたが、現在一番安い価格帯で販売されているギガクロックを超えたセレロンやデュロンを搭載しているエントリーモデルのパソコンですら、何不自由無くストリーミングのライブ映像を視聴出来るでしょう。ちなみにストリーミングのライブ映像を見るのにDVDプレーヤーは必要無いですし、MPEGキャプチャーボードも要りません。必要なのは、ストリーミング用のソフトウェアのみです。 じゃあ何でメーカーは特に必要でもない装備を付けるのかと言うと、買い換え需要を掘り起こす為と、何と言ってもパソコンの基本性能が「ビジネスアプリケーション(およびゲーム)+ネット&メール(+少しの画像編集)」という一般的な用途のみではオーバースペックになってしまったからなんです。かくいう私のパソコンも一番CPUを働かせてる状態がゲームをやってる時という、「当初思い浮かべていた」用途に比べると実に皮肉な使い方になってます。その他の用途においてはCPU使用率が50%を超える事なんて滅多に無いぐらいで、自分で言うのも何ですが宝の持ち腐れってヤツですかね。CPUとマザーボードこそ最新鋭のスペックを満たしてますが、その他の装備品は極力削いだ私のパソコンですらこの有様です。 ただし私のパソコンの場合、メモリに512MB積んでいるというのがかなりのアドバンテージになっています。メーカー製のパソコンを見ていると、ただでさえメモリ食いなWindows XPなのに「256MB」とか酷いのだと「たった128MBぽっち」しか搭載してないってのが多いようです。「コマ落ちする事無くビデオ編集したいのなら1GBは必要」が定説なのに…このスペックでオリジナルDVDを作ってもらおうなんて、ちょっと虫のいい話かもしれない。更に省スペースパソコンだから仕方の無い事なのかもしれないけど、電源の容量が足りないような気がする。この2つだけ取っても自作ユーザーからすれば「わざとトラブル起こそうとしてるのか?」と首をかしげてしまう仕様なのだ。 せめてメモリは384MBは要るでしょうし、電源もPen4ならば定格で300Wを超えるクラスじゃないと厳しいでしょう(タワー型で200Wとか180Wとか、自作派からすると明らかなミスチョイスが多い ^^;)。これにDVDやMPEGキャプチャボード積んでるんだから、動いてるのが奇跡としか言いようが無いほどだ。 私がパソコンメーカーのシステム設計担当だったら、DVDやMPEGキャプチャーボードを搭載するより先に、メモリや電源周りを強化するでしょうね。おそらく営業から「そんな地味なスペックじゃ売れない」とプッシュされてやむなく削った箇所なんでしょうけど…買う側も自分の使う用途をよく見極めて「そんな目先のスペック向上」に惑わされないように気を付けないとね。 ---- |
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