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・予算は? ・迷い道 ・部品調達
番外編 ・過剰装備
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その5『マザーボード談義』 2001年オススメマザーボード/2002年期待のマザーボード ケースを見て回るついでにチェックしていたのがマザーボードだ。マザーボードをご存じない方に簡単にご説明しますと、CPU(パソコンの頭脳)とHDDやCD-ROM(手足)を繋ぐ体のようなものだと考えて頂くと分かり易いと思う。体の中枢には心臓などの重要臓器がありますけど、マザーボード上にもパソコンを動かしていく上で欠かせない幾つかのチップ(体に例えると機能的には脊髄のようなもんかなぁ…まあいわゆる“心臓部”です)が搭載されています。頭が大きすぎてもダメだし、体がデカ過ぎても意味無いし、両者のバランスが高レベルで保たれたもの程、性能の良いパソコンと言えるでしょうね。 まずは最新鋭のCPUである「Athlon XP」用のマザーボードでは何が一番いいのか、という至極単純な疑問が沸いてきますよね。マザーボードの性能は搭載されているチップで決まるようなもので、最近のもので代表的なものはAMD社の「761」、VIA社の「KT266A」を搭載したマザーボードが主流(※補足:私の勉強不足で情報を書き漏らしてましたが、もう一つ「SiS735」というチップセットも高機能・ハイコストパフォーマンスで人気があるようです。ベンチマークでの性能はKT266A>SiS735>AMD761の順)のようです。あとはサウンドチップやグラフィックチップ、LANやUSBなどをコントロールするチップ、RAIDと呼ばれる複数のHDDを束ねる為のチップなど、各ベンダーで色々な種類のチップを搭載したマザーボードがリリースされています。 理論的には同じ種類のチップを搭載したマザーボードで、同じ基盤設計ならば同じ性能…という事になるはずなんですが、搭載するチップによって値段は同じぐらいになるものの性能や安定性はベンダーによって弱冠異なってくるようです。 ニュース記事やレビュー記事などを参照しても、そこら辺はあまり詳しく触れられていない(ばかりかやや古い場合もあり)ので、どうにかして各チップの客観的な評価が知りたいと思ったわけですね。そこでAMD関連の賑わっている掲示板なら何か手がかりが分かるかもしれないと、気になるスレッドや質問などをチェックする事にしたのだ。いやあ、これは想像していたより収穫でしたね。何しろ現在進行形で最新のチップ状況やトラブルが把握出来る事に加え、皆さんがどんなマザーボードを使用しているかつぶさに分かってしまう(使用環境として書き添えられている事が多い)のだ。 そこで拾った情報を元にすると、一番多く利用されているマザーボードはASUSTeK社の「A7V(VIA社KT133)」のようだ。他にGIGABYTE社の「GA-7DXR(AMD761)」も人気があるようだ(※その後、2001年末までざっと見た感じですと、安さ爆発ECSの「K7S5A」とGigabyteの「GA-7VTXE」がAthlon系マザーボードでは売れ筋となったようです)。とここで、ひとつ気が付いたことがある。先ほど「最新のチップ状況が分かる」と書いたが、製品としては半年から数ヶ月前にリリースされたものが多いのだ。考えてみたら当然だろう。いくら自作ヘビーユーザーと言えども、そう易々とマザボを交換しないのだ。安定して現在の構成で動いているなら、多少動作状況が速くなったぐらいでは手を出さない人の方が多いだろう。まあ人気のある製品とは、ある程度会社の信頼性をも表してるようなものだから、上記2つの会社製品を選べば無難という事なのだろう…きっと。 ASUSのマザーボードでは、11月にVIAの新型チップ「Apollo KT266A」を搭載した新製品「A7V266-E」が発売されるので、そちらを購入しても良さそうだ。同じ「266A」チップではGIGABYTEの「GA-7VTXE」も魅力的。ただしこちらはサウンドがソフトウェアコーデックのAC'97なので、サウンドボードを購入するかCMedia製サウンドチップを内蔵した「GA-7VTXP」や「GA-7VTXH(※イーサネットコントローラも付属)」なんかも良さそうだ。 サウンドチップを内蔵云々の話が出たついでにお話しておくと、私がパソコンに求めているのは、何よりもまず「安定性」第一なのだ。処理速度を上げたりする程知識が無いので、クロックアップには挑戦せず定格で動作させるつもりなので、この時点で安定性はほぼ得られたと言っても過言ではない(ホンマかいな)んですが、更に求められるのがなるべく他パーツ類との相性の善し悪しが出にくいマザーボードであるかという点なのだ。つまりサウンドチップを最初から内蔵していれば、相性問題も1つクリアした事になるというワケ(※「その2」でも書きましたが、サウンド機能に多くを求めてないのだ)。 ちなみに相性の善し悪しというのは、実際に組み立ててみてあれこれパーツを入れ替えて分かる問題であり、「いちから組み立てま〜す」みたいな私のような自作初心者に分かるわけがないのだ。そこでどう対処するかというと、同じマザーボードを持っている上級者の知恵と経験を参考にする…というのが最も手っ取り早い方法なんですが、あまりにもマイナーなパーツや変わった組み合わせだと、それすらも得られない場合が考えられますよね。それじゃ困るので、なるべく流通量の多そうなマザーボード選択が初心者には求められるんじゃないかって思うわけです。 そういう意味で、量販系PCショップでも扱ってそうなマザーボードなら流通量も多かろうと想像できるわけですが、現在本命である「A7V266-E」はまだ未入荷だし「GA-7VTXP」などは見かけたことが無い(※サウンドチップの無い「GA-7VTXE」やイーサネットコントローラの付いた「GA7VTXH」ならかなり出てるようです)のだ。AMD761系の「GA-7DXR」ならどこのショップでも取り扱ってるんですが、リリースされたのが今年の7月でやや古い(※761系では最新)のと弱冠高価なお値段が悩みどころなのだ。 更に私を惑わすのが、グラフィックボードで著名なNVIDIA社がAMDのお墨付き(※正しくはAMDが開発したノースブリッジとサウスブリッジ間を繋ぐ高速バス転送技術「HyperTransport」を採用しているだけで、別にお墨付きを貰ったわけではない ^^;)を貰って開発にあたったという高性能統合チップセット「nForce」搭載のマザボの存在だ。今年のWORLD PC EXPOのASUSブースでお披露目された同チップ搭載「A7N266」がいつリリースされるかによっては、SocketAマザーの大本命として急浮上してくる可能性もある。何しろオンボードで「GeForce2 MX」相当のグラフィックコアとドルビーデジタル5.1ch再生のサウンドコアを内蔵してる、まさにマルチメディア(死語?)の申し子とでも言うべきか、これまでにない革新的な基盤設計で期待のマザーボードなのだ。ちなみに「マイクロソフトのゲーム機“XBox”にもnForceと同じ機構のものが搭載されている」という記事をどこかで読んだ記憶があるのだが、ひょっとしたら私の夢かもしれないので全く信憑性のない話として付け加えておこう。 「nForce」搭載マザーボードとしては、MSI社からリリースされる「K7N420Pro」が11月にも発売開始予定となっているが、(あくまで私の直感ですが)失礼ながらやや不安を感じるのだ。他社に比べてリリース時期が早いため、その分テストが完璧でない印象(あくまで印象 ^^;)があるのだ。もしかしたら開発スピードが驚くほど速く(※1)、効率の良いテスト方法を確立してるからなのかもしれませんが…5指に入る大手ベンダーのようですし。ま、いずれにしろ近い将来各ベンダーからnForce搭載マザーボードがリリースされる日も近いという事でしょうね。ちなみにNVIDIAが6月に行った記者発表では、「秋頃」の発売を目指していたらしい。季節は秋を過ぎ、もうすぐ冬になりそうですが…。 別に急いでるわけじゃないんですが、今年中にはNewマシンを組み上げたいと思ってる私。「待てば海路の日よりあり」の諺にある通り、暫く待っていれば年末から来年の春までに怒濤の新製品ラッシュが続くでしょうね。USB2.0(※現在MSIからオンボード搭載マザー「K7T266 Pro2-Ru」が発売中)、DDR333(PC2700)メモリ、ATA133 IDEの各種コントローラーをオンボードで備えてる事がその頃の目玉となるそうです。そして2002年後半になると、外部拡張バスは廃止され、nForceのようなグラフィック統合型マザーボードが標準となるのではないかと、あるアナリストは予測しているようです。 来年まで最新最速のシステムを維持するのは無理としても、「あの時あともう少し待ってからアレを買っておけば良かった」と後悔しない為にも、マザーボード選びはギリギリまで待ってみるのも損じゃないと思う。とりあえず現行ラインナップでの本命は決まりつつあるが、「今はnForce」待ちという結論に到ったのだった。 ※1 nVIDIAと共同で「nForce」のリファレンスボード開発にあたったため他社に先んじる事が出来たらしい ---- |
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