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・予算は? ・迷い道 ・部品調達
番外編 ・過剰装備
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その11『理想のHDD』 ずいぶんと久しぶりになってしまった感のある当コーナーですが、私が所望するマザーボードが発売されてないのと、昨今のメモリ価格急騰のあおりをくった格好で主だった部品が買えず、まだパソコン本体の制作には着手しておりません。以前お話ししたケース冷却を兼ねて電源コードを束ねるスパイラルチューブを取り付けた程度です ^^; 何だかんだと時間が過ぎ去っていくうちに、気が付くとPentium4向けのIntel製チップセット搭載DDR SDRAM対応マザーボード(i845 B-stepまたはi845D)まで近々発売されるようなニュースまで耳にするようになった。まだマザーボードを買ってない段階なので、今からなら最小限度の出費(※電源を買い換えねばならない)で乗り換え可能なんですが…当初Athlonに決めた経緯を考えると複雑な気分ですね。 Pentium4にしろAthlonにしろ、どっちに決めても共通する部品というものがあるのだ。ケースとドライブ類がそれなんですが、このうちケース、CD-R/RW、FDDは購入済みなので、後はHDDを買えばいいだけなんです。けれどもこのHDDもなかなか「これ!」という決め手に欠け、どれを選べば良いのか迷ってしまうのも事実なのだ。 今現在の所、1プラッタ(1枚のディスク)辺りの容量が40GBあり、流体軸受けモーター採用で静粛性にも優れたSeagate製の80GB/7200rpm/ATA100モデル「Barracuda ATA IV(型番ST380021A)」にしようかと考えてるのですが、平均シークタイム(ヘッドがデータを読み取るのに要する時間)が、他社の同程度の製品に比べ弱冠性能面で劣るのが気になる点なのだ。とは言うものの、最大データ転送速度でそれを補ってる感があるので、体感速度的に「遅い」とイラつく程では無いと思うのだが…細かいデータがあちこちに散らばってる場合や、こまめにHDDにアクセスをする用途には向いてないのかも知れない。 12月にIBM製ドライブの新製品がサンプル出荷されるというニュースもあり、その性能如何によってはこちらを狙うという手もある。現行製品でもそこそこの性能があり、HDDには定評のあるIBM製品という事もあり、かなり期待しても良さそうな感じがする。ここで期待すべき性能向上は、採用するモーターと1プラッタ(1枚のディスク)辺りの容量でしょうかね。 一般的に言われている事ですが、HDDはディスクの回転数と容量が増加するにつれ、騒音レベルと発熱量も増加するらしい。モーターに流体軸受けを採用し、ディスクの枚数を少なくする事で騒音対策と発熱対策を施していると言えよう。騒音はガマンすれば済むことだが、発熱対策は高クロックCPUを使う上で無視出来ない問題なのだ。 メカに弱い女性向けにご説明しますと、昨今の掃除機の技術革新と似ているかもしれません。昔の掃除機はただ単にゴミを吸い込めるだけだった。やがて吸引仕事率が向上し、じゅうたんやフローリングの溝にたまった細かな埃なども吸い取る機能などが発展してきたが、それにつれ騒音と排気の問題が取りざたされるようになってきた。その問題を解消するために、排気レスクリーナーなどが開発されたようなものだと考えて頂くと分かり易いかも。え?余計に分かりづらくなったって!? 余談はさておき、私にとってHDDとは容量や速度の問題ではないのだ。しかしながら速度が遅く、低容量のディスクを「安いから」という理由だけで甘んじて買い求めるのもどうかと思うワケ。価格差が数千円程度なら、より容量が多くより速度の速いものが欲しくなるのが人情ってものでしょう。それにいずれパソコンでデジタルビデオを編集するなら、ある程度容量があり高速アクセスの出来るディスクの方が有利ですしね。 余談ついでにもうひとつ。今私のPCにSCSI接続で繋いでる外部HDDが2台あるんですが、そのうちの1台がSeagate製のドライブを搭載しているんですよね。もう1台も同じI-O DATEから販売されている同じ容量・型番の製品なので、内部ドライブも同じ会社の製品かと思いきや、こちらは韓国の某大手メーカー製のモノなんです。最初に購入したのは韓国製の方なんですが、これが結構駆動音がうるさくてね。「キーン」という甲高い金属音が断続的に聞こえるので、夜寝る時には喧しくてつけてられない程なんですよ。方や後から取り付けたSeagate製のドライブは、アクセス時の「コロロン」というシーク音こそすれど駆動音はほぼ無音なんです。最初に取り付けたときは、あまりの音の無さに壊れてるんじゃないかと思った程(笑)ここで初めてSeagate製ドライブの性能の高さに感銘を受けたわけですが、この当時はドライブを販売している会社が中身も作ってると思っていた程度の曖昧な知識だったので、音の違いが生ずる理由までは理解できませんでした。とは言うものの、最近のHDDはどれも静粛性に優れているらしいので、騒音問題に関してはあまり心配なさそうです。 騒音問題がクリアされたなら、残すはドライブの発熱問題でしょう。ドライブ類から発生する熱源をいかにして冷却するかを工夫するのも構わないのですが、いくら頑張ってもケース内の温度以下には下がらない。以前にも書きましたが、前面吸気ファンを塞ぐフロントマスクに穴を開け、吸気口をこしらえれば室温程度までは冷却出来るでしょう。しかしこれだとケースファンの騒音が目立つらしい。せっかく片づいた騒音問題を、別の形で掘り起こすのも本末転倒ですよね。ならばケースの持つデフォルトの冷却性能で賄いきれる程度の発熱なら構わないという、逆転の発想(ポジティブシンキングと私は思うのだが、後ろ向きの発想とも言える ^^;)で何とかしようではないか。 幸いにも私が購入したケースには、シャドウベイと呼ばれるHDDを収納する為の設置スペースが6段も用意されているのだ。通常はIDE接続で2台までしかHDDを接続できないが、RAID(※複数のHDDを同時に動かす技術。一般的に書き込み速度と信頼性が向上すると言われている。)用に設置スペースに余裕を持たせてあるのだろう。この余ったスペースを有効活用すれば、HDDの熱源をうまく逃がしてやる事が出来るかも知れない。単純に考えると、ケースファンの真ん前に設置すればHDD事冷却出来るように思えるが、これだとファンの前に余計な遮蔽物が出来ることになり、ケース全体の冷却性能を悪化させる可能性もある。 そこでHDDはケースファンより下段に設置する事にした。どういう事かというと、暖かい空気は上昇するのが自然の摂理なので、HDDをなるべく下段に設置すればファンによって熱だけ効率よく排出する事が出来る(ものと推測される)。実際はどうなのかやってみなければ分からないが、組み立ててから上下に色々動かしてみて、使っていく上で一番納得のいく位置を決めれば良いだろう。まあ、HDDの温度管理よりCPUの温度管理の方がデリケートなので、この辺はあまり気にしなくても良さそうな気もしてきたが…。余談ですが、やれ騒音だやれ発熱だと気にするのは日本人ぐらいなもので、HDDドライブ制作がお盛んなアメリカでは、この辺の技術についてはあまり気にしてない人が多いようです。 これまで競合する他社製品について何も触れてませんが、総合的な性能面ではほぼ横一列といった風で、特徴があるとしたらUltraATA133対応の製品(Maxtore社製「DiamondMaxPlus D740X ※流体軸受けモデルの型番は6LxxxLx」)やランダムアクセスで最速を謳う(WesternDigital社製「WD Caviar WD1000BB ※100GBモデル。キャッシュ容量が8MBのSEもアリ」)程度です。性能としてはこれらの方が上を行く場合もあるのですが、私にとってこれらの特徴はさしたるアドバンテージだとは思えず、よっぽどお店の人がしつこく薦めない限りSeagate製ドライブでいいや、なんて考えてます。別にSeagate以外の他社製品に難があるとは思ってませんが、最初に閃いた直感勝負で行こうかなって。だからこのコラムを読んでHDDをどれにしようか参考になさってる方は、ご自分の好みで決められれば良いかと存じます。 ---- |
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