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その14『組み立て編〜PC完成』

 冬の寒さが厳しくなってきたこの頃ですが、高熱を発する高クロックCPUにおかれましては過ごしやすい事と思われます。パワースイッチを入れ、ボワーンと音のする電源ファンから漏れる僅かな温風すら、冷えた体を温めるにはうってつけの暖房器具となる事でしょう…などと時候の挨拶はさておき(笑)

 苦節2ヶ月(しつこい?)、ようやく我がメインマシンが完成いたしました!当初はただ漠然と「最新CPU搭載マシン」が欲しいだけだったのが、いつのまにやら自作のしかも初心者には難しいと言われるAthlon系マザーでのマシンを組み立てる事になろうとは。面倒がりやのこの私がですよ。思えば長い道のりでした…。これまでの道のりはこの連載を最初から読んでいただくとして、今回はとりあえずの総決算として「組み立て編」をお送りしたいと思ってます。

 部品調達は前日までに済ませてあった(※一部事情により入手できなかったものもありますが ^^;)ので、後はマニュアルに従って組み立てていけば良いだけ。しかしこのマニュアルというのが英語で書かれてまして、図で説明されてはいるものの、これだけを頼りに組み立てるのはあまりにも無謀すぎます。よって初めて組み立てようと考えてる方は、日本語で書かれた組み立てマニュアルをどこかで入手するなり、一般的な組み立て手順を説明してある雑誌やムック、書籍などを参考にしながら組んでいけば良いかと思われます。

CPU/メモリ/CPUクーラーの取り付け

 まずはマザーボードにCPUを取り付ける作業から参ります。箱からマザーボードを取り出し、帯電防止の袋を開けて、箱の中に入ってたスポンジにマザーボードをそっと載せる。自作を解説した本によっては、ケースにマザーボードを組み込んでからCPUを載せるような事を書いてありますが、どちらにするかは各人の好みの問題かと思われます。ただCPUクーラーやメモリを装着する際にかなりの力を加えるので、マザーボードを破損させるのが心配な人(私のような人)は、スポンジに載せて箱の中で有る程度組むと良いかと思われます。

 とりあえずマザーボードを取り出したら、次はCPUをパッケージから慎重に取り出し(※この時、静電気に注意すること)、ピンが曲がってないか目で確認する。もし曲がっていたら購入したお店に相談してみよう。場合によっては自分で直さなければならない羽目になるかもだけど、その辺の工作はここでは割愛させて頂きます(※私が何冊か購入した自作関連本の中の1冊に、これのやり方が書いてありました)。

 次はCPUをマザーボードに装着する作業。これは比較的簡単でして、CPUソケットの横にあるレバーを起こして、CPUの▲マークをレバーの根本の角と合わせて(ここに1番ピンがある)カポッとはめる(はまると言った方が良いか)。CPUの向きとピンがすっぽり収まってるのを確認したら、レバーを倒して、最後は外にやや開きながら「ガチャッ」と固定する。最後のレバーを倒す作業ではちょっとだけ緊張しましたが、あとに控えるCPUクーラーの装着に比べれば、こんなのはまだまだ序の口に過ぎないのだ。

 CPUクーラーを取り付ける前にメモリを装着する作業が待っていた。普通はDIMM1スロットから順番にDIMM2、DIMM3と挿していくんですが、この「K7N420 Pro」の場合(というかnForce系マザー全般に言える)、メモリの差し方に極めて特殊な方法を要求されるのだ。詳しくはマニュアルの「Appendix」と書かれた最後の方のページに例示されていますので、今回は私が行った事例だけご紹介しておきます。

 私が購入したメモリは「DDR 256MB」の2バンク(両面にメモリモジュールがついてるタイプ)を2枚分合計512MBなので、マニュアルに従ってDIMM1とDIMM3スロットに差し込んだ(※BIOS2.1以上では通例どおりDIMM1、DIMM2スロットに差し込む方が良い)。先にも書きましたが、普通はDIMM1、DIMM2と差すのが一般的な方法なんですが、このマザーボードの場合、特定の条件を満たしてない限りDIMM2スロットは使わないのです(※BIOS2.0搭載の初期リビジョンに限る)。変な話ですけど、この方が安定性もパフォーマンスも増す(というより規定外の差し方をするとパフォーマンスが悪化する)ので、この際細かいことは気にしない方がいいのだ。…いやあ、それにしてもこのメモリというやつは相当ガンコ者ですよね。「わしゃあ、入りたくないんじゃ。差されたくないんじゃ。」と突っ張るガンコおやじか反抗期の息子、という感じでしょうか。かなりの力業でして、掌に体重を乗せながらグイグイと押しこんでやりました。イメージとしては、人工呼吸の心臓マッサージと似ているかも(そこまで激しくやる必要ありませんが)。これをケースに取り付けてからやれって言われたら…相当躊躇することは間違いないですね。

 さて、お次はCPUクーラーの取り付けでございます。この作業で上級者すら気を遣うのは、何と言っても「コア欠け」をおいて他にないだろう。私はこの為だけに「コア欠け防止CAP」なる秘密アイテムを買い揃えていたんですが、これが何とも曖昧なアイテムでして…。お店の人にやり方をしつこいぐいらいに聞いて、更に2種類のグリスも用意して貰ったのに、結論から言うと役に立ちませんでした。たぶん私のやり方が悪かったんだと思いますが、何度やってもヒートシンクのツメがCPUソケットにひっかからなくて…。CPUの取り扱い説明書通りにやっても、これ以上力を加えたら壊れるんちゃうかってぐらいグリグリ押し込んでも、ツメに届かなかったのだ。ヒートシンクを載せる位置が手前過ぎたのかと思い、一度外してみたところ…。ガガーン!CPUにくっついてるハズのコア欠け防止CAPが、ヒートシンクの底面にひっついてるやん!しかも容易に剥がせなくなってるし。

 それでも何とか強引に剥がして、再びCPUとCAPの間に説明書通りグリスを塗り、CAPの上面にもう1種類のグリスを塗り装着しなおすも、やっぱり最後のツメの部分で上手くひっかかってくれない。何度か剥がしては着け、着けては剥がすを繰り返すもツメには届きそうに無かったのだ。う〜ん、これはどうしたものか。見るとCPUは既にグリスまみれ(はみ出したグリスを拭き取ろうと思って余計ひどくなってしまった ^^;)、部屋中グリスを拭き取ったティッシュまみれ。ここで私の中の何かが弾けたのか、「えぇ〜い、もうこんなCAPなんて付けてられるか〜」と、グリスまみれのCPUをティッシュでキレイに拭き取り(※良い子は絶対にマネしないでください ^^;)、ダイ(むき出しのコア)の部分に銀色グリス(※後から聞いた話なんですが、CPUコアに塗るのではなくヒートシンクにシリコングリスを塗るのが正しいやり方だそうで ^^;)を塗り、直接ヒートシンクを載せる事にしたのだ。

 こんな事ならリテールクーラーに付いてた粘着シートを剥がす(※コア欠け防止CAPを装着するのに必要な作業)んじゃなかった、と後悔してても仕方がないので、やるからには慎重に慎重を期する事にした。あまり厚く塗りすぎるとかえって熱伝導率が落ちる、という話をどこかで聞きかじっていたので、グリスを薄く均等に万遍なくダイ全体に伸ばした。物の本によると、要らなくなったテレカを利用すると均等に塗れると書いてあったが、テレカでなくラガールカード(※関西の某私鉄で使えるプリペイドカード)だったため、ペラペラしてて力の加減が難しかった。そこで2枚重ねて塗ると、驚くほど均等に塗れるようになったので、まるで左官屋さんにでもなった気分でダイの上にグリスをのばす私であった。

 いつまでも左官屋ゴッコを続けたかった気分だが、均一にグリスを塗れた所でやめておく事にした。さあさあ、お次は問題のCPUクーラーを載せる番だよ。片方のツメにひっかける所から慎重に慎重に、まるで砂山を崩さないように交代で砂を取っていく子供の遊びのように、なるべくCPUに触れないよう気を付けた。もっともゴムパッドがあるため、そう簡単にダイの部分には触れないように出来ているらしいのだが…。何とか異音(「ゴリ」とか「ガリ」とかいう類の音)もせず、CPUソケットと平行に設置する事に成功した。しかし問題はまだ残されていたのだ。そう、反対側のツメの引っかけ作業が残っているのだった。

 先ほどまでのCPUにフタを被せている状態では無いため、なるべくCPUクーラーが斜めに傾かないよう気を付けつつ、マザーボードの端っこを抑えながらマイナスドライバーでリテンションアーム(ツメにひっかける部品の名称ね)を下に押し込む。ここまでは先ほどまでの作業で出来たのだが、ここから先は力のかけ具合によってCPUクーラーが斜め下にズレる恐れもあるため、一番コア欠けしてしまう恐れがあるポイントらしい。慎重になりながらも、かなり強い力で押し込まないとツメにひっかけられそうに無かった。これでダメだったら私はもう自作を諦めるしかないだろう…そんな事をどこかで考えつつも「グググ」と外に押し込むようにしてマイナスドライバーに力を込める。あともう少し、という所まで来たので、「ガチャッ!」と最後は気合いで押し込んでやった。はぁ、はぁ、はぁ…。最後の「ガチャ」と同時に「ゴリッ」って感触が伝わってきた感じがしたが、何とかCPUクーラーの設置作業を完了する事が出来た。たぶんコア欠けしてるだろうな、と半信半疑ながらも次の作業に移る前に、小腹が空いてきたので休憩がてら昼食を取ることにした。

コネクタ類の接続

 ここからの作業は暫く単調なものが続く。CPUファンの電源を「CPU_FUN」と書かれてある3ピンコネクタに差し込み、「PS_FUN」と書かれてあるコネクタには背面ケースファンの電源を差し込む。背面ケースファンのコードがCPUクーラーに触れてしまうため、巻き束ねてマザーボードに触れないよう長さを調節した。それからマザーボードホルダーをケースに戻すと、あとは装着しやすい順番に、ATXパワーコネクタ(※マザーボードに供給する電源)、フロントUSBコネクタ、S/PDIF出力コネクタ(※SONYと蘭フィリップス社が策定したデジタル音声出力規格“Sony Philips Digital InterFace”の略称)をつけていった。AUXとモデムコネクタは現有のシステム上必要無いため、CD-INコネクタはケーブルが手元に無かったため(※後日別途購入して取り付けいたしました)未装着のまま放っておく事にした。

 おっと大事な事を書き忘れてましたが、マザーボードとマザーボードホルダーを繋ぐ「六角スペーサー」を、マザーボードに空いている「穴(絶縁処理されているので目立つ)」に合わせて着けるのをお忘れなく。直接マザーボードをネジで留めてしまうと、基盤がショートしてしまうので、出来れば絶縁ワッシャーと呼ばれるものを使うといいかもしれない(※ただし最低1カ所はアースを残しておくこと)。それからこれも書き忘れてましたが、このマザーボードはバックパネルが付属してないので、ケース付属のI/Oパネルを利用しないとなりません。私の持っているタイプはLANポートの部分に穴が空いてなかったため、別途工作が必要となってきます。…私は面倒だったのでまだ施してませんが ^^;

 IDEとFDDコネクタは別途購入しておいたスマートケーブルを利用。赤いコードがあるケーブル側と1番ピンのついてるハード側をハードウェアのマニュアルで確認しながらカチャカチャと装着していく。マザー側で取り付けにやや苦労したが、針に糸を通す作業よりは何倍も簡単だろう。あ、ハード側で「ジャンパーピン」なるものを使って、ドライブの優先順を決める「マスター/スレーブ」の設定は確認しておくように。通常は工場出荷のままで構わないのだが、例えばCD-R/RWをセカンダリマスター、DVDドライブをセカンダリスレーブで動かそうと思う場合は、DVDドライブのジャンパーピン設定を特に確認しておくと良いでしょう。ちなみにIDE接続にはセカンダリの他にプライマリもあり、HDDを含めて合計で4台までのIDE機器を接続できるようになっている。プライマリとセカンダリの違いはブート順(BIOSでの読み込み順。ドライブに割り振られる名前に関わってくる)なんですが、BIOSの設定でも変更できる場合もあるので、接続する組み合わせに関してはあまり深く考えなくてもいいんじゃないかと思われます。通常は光メディア同士、HDD同士をそれぞれ同じマスター・スレーブで接続するといいようです(※一説にはATAPI同士同じケーブルで繋ぐとメディア同士のコピーで不具合が発生するという話もあり、どっちが正しいのかは不明。ただひとつ言える事は、IDEで繋ぐよりSCSIで繋いだほうが安定しているらしい=元々ATAPIとはSCSI互換規格である為)。要はマスター・スレーブがかち合わなければそれでいいのです。

 さてお次は組み立て作業中、最も小手先の技術が要求される細かい作業である「ケースコネクタ/スピーカーコネクタ」の接続だ。これはちょっとマニュアルを見ただけでは分かりづらいものと思われます。通常ケースには「Powerスイッチ」「リセットスイッチ」「HDD LED」「Power LED」「スピーカーコネクタ」などの小さなコードがついている。これらの小さなコードの先っぽには、黒いプラスチックで覆われた小さな端子がついているんですが、この小さな端子を一つ一つ決まった位置にプラスマイナスの極性に注意しながら接続していかなくてはならない。これを接続する作業が大変やりにくいというか、手が届きにくく、また見えにくい場所にあったりする。何でこの細かい作業を組み立て作業の終盤に持ってくるのか不明なのだが、既にいくつかのパーツを組み込んでしまったあとからじゃやり直すのもツライので、しぶしぶ慣習に従う私であった。

 長くE.T.のような指を持つさすがの私も、指先でつまんでくっつけるには限界があった。ラジオペンチと呼ばれる「西洋風やっとこ」みたいな工具が手元にあれば便利なんでしょうけど、残念ながら持ってなかったのでピンセットで代用した。それでもやはり見えにくい場所に接続するコネクタがついているため、作業はかなりの困難を極めた。CPUクーラーを取り付けた時みたいに「壊れるかも知れない」と過剰な神経は使わないが、これはいらち(関西弁で短気)な性格には不向きな作業でしょうね。それでも何とか一つずつ接続していったのだが、一つだけ接続できない端子が残ってしまった。

 「Power LED」と呼ばれる、電源を入れたら点灯する例のランプだ。マニュアルを見てもそれらしい記述はどこにも書いて無く、余ったコネクタには「MSG LED(しかもどちらもプラス極性)」と書かれてあった。はぁ?何ですか、それ??略語からしておそらく「MSG」は「メッセージ」だと思われますが、一体何のメッセージだ?このマザーボードには標準で「D-Bracket」なるUSBとマザーボードの状態をLEDで表示する5インチ増設パネルが付いているのだが、それを接続する為のコネクタは別に用意されているのだ。あと他はIrDA(赤外線)用のコネクタに、CNRスロットの隣にあるAudioと書かれたコネクタ(※マニュアルには何の説明書きも無い)だけだ。D-Bracketに使われるコネクタに接続すれば、何となくうまく行きそうな気がするも、壊れたらシャレにならんので、およそ使い道が分かりづらいD-Bracket共々このまま放っておくことにした。

 マニュアルをパラパラめくると、「ジャンパースイッチ」と呼ばれるハード上で行う各種設定方法が書かれてあった。ひとつひとつ目で確認して、問題の無いものはそのままにしておいた。ただ一つだけ気になった箇所が…それは「Audio Control」のジャンパスイッチで、ピンを外した状態が「フロント」でピンを被せてショートさせた状態が「フロント&リア」となっていた。私はここでちょっとした勘違いをしてしまい、「ウチのはモニター付属のスピーカーやし、リアスピーカーなんて無いねん。貧乏人は“フロント”を選べって事か?」と、工場出荷状態ではピンを被せてあったのを、ピンセットを使って外してしまったのだ。組み立てたあと暫くしてから(OSをインストールし終えて暫く使ってるうち)気が付いたのだが、この状態だとケース付属のスピーカー(「ピポ」というBeep音のみ)からしか音が出ないのだ。つまり「フロント」とはケース前面のスピーカー端子、「リア」とはバックパネルから出力されるライン音声出力端子の事なのだ。こんな初歩的な間違いを犯すのは私だけだろうと思うが、同じ間違いをして「音が出ないよ〜」と困ってる方はこの辺を疑ってみると良いでしょう。

 全ての取り付け作業を終えた(一部放置されたままのもございますが ^^;)事を再確認すると、ケースのトップパネルとサイドパネルを1枚だけはめこみ、モニター、キーボード、マウスなどの出力コネクタをつけていく。この辺の作業はやり慣れているので、何も心配する事も恐れる事も無いのだが、VGA出力端子とシリアル端子が隣同士で形も似ていたので、念のためマニュアルを参考にしながら取り付けた。間違っても壊れる事は無い(というより、物理的に接続不可能)と思いますが、あとで慌てふためかない為の予防策ですね。

 いよいよ電源ケーブルを本体に差し込む瞬間がやってきた。その前にもう一回FDDの電源コネクタの向きを確認しておく。万が一これが逆向きだと、電源ケーブルを差し込みスイッチを入れた瞬間、電子回路がショートしてFDDはおろか電源ユニットやマザーボードまで壊してしまう恐れがあるらしいのだ。他の全ての作業を完璧に行ったとしても、これだけで全てが水泡と帰してしまう。そう考えるとケーブルを差し込むのが恐くなってきたが、これを差し込まなかったら何も起きないので、意を決し「えいや」と差し込んでやった。…反応がない。当たり前だ、電源ユニットのスイッチがオンになってないし、前面のスイッチすら押されてない状態なのだ。ま、この辺はお約束というわけで…わざわざこんなボケを文章にする程のものでもないだろう(笑)

 次こそはボケ無し本番。いつでも電源ケーブルを抜けるよう左手で掴み、右手の人差し指でパワースイッチのボタンに触れると、「ポチン」というやや重みのある音と共にメインスイッチを奥に押しこむ。するとどうだろう、「ブィーン」という音と共にCPUクーラーが回転し始めるでは無いか。CPUはどうだ?焦げ臭くないか?匂いを嗅ぐも、アルマイト独特の鼻をつくような部品の匂いしかせず、煙も出てない事からどうやら「焼きmino」だけは免れたらしい。モニターに目をやると、BIOSらしき画面(※正式にはPOSTというらしい)が映っていた。おっしゃあ!出来た!!画面に何かが表示されたに過ぎないのだが、この時の私は喚起の雄たけびをあげていたそうな。おおそうだ、感激のあまり忘れていたが、BIOSの設定画面を呼び出さねば…。

BIOSの設定

 マニュアルによると、BIOS設定画面を呼び出すには「CTRL」+「ALT」+「Esc」キーを押せと書いてあるようだ。しかしいくらその通り押してもBOOTドライブを探すだけで、何も反応が無いのだ。うぅむ、おかしい。電源を切り、再度起動し直すもやはり結果は同じ。ここで私は一つ気が付いた事があった。自作関連の本によれば、BIOS画面の呼び出しは「Delete」キーを押すように、と書かれてあるものが何冊かあった。というより、今回のような複数のキーを同時に押さねばならないケースは読んだことが無く、ひょっとしたらひょっとして…と「Delete」キーを押してみたところ、BIOS設定画面が出てきたでは無いか。まるでアリババと百人の盗賊に出てくる「アブラカタブラ」の呪文のようだ。マニュアルの記述に騙された私は、さしずめ間抜けな盗賊団のリーダーといったところだろうか。

 BIOS設定画面は全て英語で書かれてあり、また単語そのものが専門的な用語ばかりである事から、マニュアルを見開いてもあまり参考にならなかった。とりあえず変更・確認すべき箇所は、「日付」「First Bootドライブ」「CPUとメモリの内部周波数(FSB)」だ。特に「FSB」に関してはシステムの動作に関わってくる重要な設定なので、「分からない」と言って黙って見過ごすわけにはいかないのだ。ここからはFSBについて多少の心得がある方向けにご説明しますが、FSBの設定については4種類の中からしか選べません。基本的にCPUは「FSB100」か「FSB133」で、DDRメモリは「FSB200」か「FSB266」で動作させ、CPU倍率はCPUの周波数によって固定(※周波数1.4Ghzの「Athlon XP 1600+」は10.5倍)されているようです。定格で動かすには「これ以上何を求めるんじゃ」ってぐらい充分なんですが、オーバークロックを楽しみたい向きには別のマザーボードをオススメいたします(※もっとも、マザーボードに付属しているソフトでそこそこチューンアップは出来るようですが…)。というか、よっぽどシステムが不安定でどうしようも無い場合に限り「ダウンクロック」を必要とするが、普通は「133/266/66(最後の66は外部AGPとの周波数)」に設定すればまず問題ないでしょう。

 「日付」はサクサクっと現在時刻を合わせておけばよい。キッチリした性格の方なら、NTTの時報サービスに電話してキッチリ合わせるのも良いでしょう(どうせ使ってるうちにずれてきますが ^^;)。出荷されてから比較的間もないマザーボードなら、最初から日付と時刻は「ほぼ正確な日時」を刻んでいるので、確認しておくのは「現在の年」だけだろう。Windows XPをインストールする場合、アクティベーションと呼ばれる「不正コピー防止対策」の為の認証作業があるため、OSをインストールした日時から換算されて30日以内という期限が狂ってしまう場合も考えられる。最悪な場合、BIOS設定時にずれていた時刻をOSインストール時に修正した為に「いきなり使えなくなる」可能性もあるので、この作業を軽視していては後で痛い思いをするだろう。ちなみに私はOSインストール後3日目に、やっとネットに接続出来る環境が整い、アクティベーションを済ませる事が出来ました。それまでは「あと30日です」とか「あと29日です」と起動するたびにメッセージウィンドウが現れるので、正規にお金を払って買ったのにも関わらず、何だか悪いことをしてるみたいでかなり後ろめたかったです。アクティベーションは小市民にとって精神的苦痛を伴うシステム…本国アメリカだったら訴訟沙汰になったっておかしくないかもしれないと、妙なところで小市民ぶりを発揮する私であった。

OSのインストール

 さて、BIOSの設定が済んだところでようやくOSのインストールとなる。BIOSの設定で「First Bootドライブ」を「CD-ROM」に変更しておいたので、Windows XPのインストールCD-ROMをセットするだけで勝手にインストールが開始される。これがWindows95/98だったら、DOS画面でFdiskオプションを実行してHDDのフォーマットとパーティション設定までDOSコマンドを使ってやっていた事を思えば、超お手軽、初心者にも大変分かり易く改良されたんじゃないかと思った。と言っても、最初に細かいことを色々と聞かれるので、煩わしくないと言えばウソになる。ま、キーボードの種類とファイルシステムさえ間違わなければ、後はどうでも構わない(インストール後も変更可能)だろう。

 OSのインストールは結構時間がかかる。途中何度か入力を求められる場面もあるので、目を離してその場を離れるわけにもいかないのだ。トイレに立ったり、ちょっとお茶をすするぐらいなら構わないだろう。私もちょっと休憩を取ることにした。長時間中腰で作業を進めていたせいか、足腰がガクガクしている。1日中スノボで遊んで帰る時みたいな疲労感。大容量HDDのパーティションを2つに区切る場合は、OSをインストールする前にやった方が良いかもしれない(※OSインストール後だとフォーマットするのに50GBで約2時間掛かりました ^^;)。

 気が付くと辺りは真っ暗になっていた。組み立て始めてから約9時間、ようやくOSのインストール(パーティション増設作業含む)を終えることが出来たのだ。マザーボードに入っていたCD-ROMを挿入し、チップセットドライバを組み込んだらとりあえず完成だ。暫く慣らし運転を兼ねて色々いじってみるも、特に不具合が生じる気配も無かった。CPUコア温度も50度を超える事無く、高熱Athlon&nForceという組み合わせにしては割と安定してる方では無いかと思われる。初めてにしては上手く出来たんじゃないでしょうか。

 新しいPCを使ってみた率直な感想ですか?う〜ん、画面がキレイと思った以外、特に有り難みを感じた事は無いですね。何しろ手持ちのHP作成ソフトとグラフィックソフトがWindows XP対応でないため、まだソフトらしいソフトを入れてないのだった。まあ、その辺の使い心地その他は、またこちらのコーナーで随時更新していくとします。ひとまず、「自作PCへの道 組み立て編」はこれにて終了、長い間ご愛読ご声援ありがとうございました。では、またお会いする日まで…。

完成写真(ケース内)

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ベル&しん

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