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番外編1『ヘルプウィンドウの嵐』

 Newマシンが完成してから1週間が過ぎた。この間、このマシンにも色々ありまして。前半の水曜日までは何とか騙し騙し動いていたのだ。正常に起動もするし、雑誌の付録についてきた3Dレースゲームのデモ版も想像していた以上にサクサクと動き、特に不都合に感じる部分はなかったのだ・・・ただ1箇所を除いては。

 その1箇所というのが、ふとした弾みでヘルプウィンドウが勝手に開いてしまうという状況なのだ。一番最初にその症状が現れたのは、Windows XPに付属している「3Dピンボール」という暇つぶしゲームがあるんですが、それに時間を忘れ興じていた時に事件は起こった(んな大げさなものでもないが ^^;)。

 どうやらキーを2つ同時に押す(或いは素早くタイピングする)とヘルプウィンドウが現れるらしい。最初は呑気にそういう仕様なんだと思っていた。何しろデスクトップのAT互換機に長時間触れたことがなかったため、ショートカットキーか何かだと思っていたのだ。

 ところがである。そのヘルプウィンドウは事もあろうか普通に打鍵しているときにも顔を覗かせるようになったのだ。これにはさすがの私も閉口した。「あ」とか「お」とか打とうと思っても、ヘルプウィンドウが開いて邪魔をするのだ。一文字だけなら動作に支障は無いのだが、連文節変換の途中でヘルプウィンドウが開くと変換をする前に確定してしまうので、極めて作業能率が悪くなってしまうのだった。

 ここで私は「たぶんキーボードのせいだろう」と、「980円」の格安キーボードを犯人に仕立て上げた。性能には無関係だが、ポイントで割引してもらって実質300円だったし。ドライバ(※この製品にはドライバFDやCD-ROMなどが付属してなかった)が悪いのかと思って、メーカーのHPに行ってみたらばショックな事が判明したのだ。

 「Windows XPには対応しておりません」要約すると大体こういうことが書かれてあった。ちょっとお値段のまともな製品だと最新版のドライバーがアップされていたのだが、私が購入したキーボードに至っては対応表に型番すら載ってなかったのだ。この事実に気づいたのが木曜日。

 無いものは仕方が無いので、ドライバのダウンロードはほとほと諦めざるを得なかった。とりあえずOSが動いてるだけでもいいじゃないか、キーボードはちゃんとしたのを週末に買いに行けばいいだろう、と自分に言い聞かせながら、キーボードを使わないでも出来る作業(ソフトのインストール、設定ファイルの引越しなど)を行うことにした。

 しかし落とし穴というのは意外なところで待ち構えていたりする。色々ソフトをインストールしているうち、再起動がうまくいかなくなった事が1回だけあった。うんともすんとも言わないので、やむを得ずリセットスイッチを押したのだが、今度はOS起動画面でマシン組み立て後初のブルーバックを経験してしまう。何やら英語で書かれてあったが、内容を理解する前に勝手に再起動されてしまった。今度はOSもきちんと起動されたので、「さっきの何だったんだろ?」とその時は気にも留めなかったのだ。

 ところが・・・。どうもその後からOSが安定しなくなったのだ。まずBIOS画面が上下2つに割れて表示(※真ん中から割れて、画面の上下に表示される)されたり、Windows XP起動ロゴが画面の左上に寄りかかるように表示されたりと、ディスプレーのトラブルに見舞われるようになった。それでも一度立ち上がってしまえば普通に表示されるので、原因がわからず「ディスプレードライバ」を入れなおしてみたりもしたが、一向に改善される気配は無かったのだ。

 そうこうするうち、先述の「ヘルプウィンドウ」の症状が悪化し始めたのだ。今度はマウスをクリックするだけでウィンドウが立ち上がるようになり、最悪の場合「ブラクラ(※ブラウザクラッシャーの略。JavaScriptを用いたトラップが仕掛けられたページへのリンクをクリックする事で、新規ブラウザウィンドウが次々と立ち上がりPCが制御不能に陥る悪戯を指す)」のようにヘルプウィンドウが沢山(数えてみたら50近くあったことも ^^;)開いて、タスクマネージャーすら起動できない状態になってしまうのだ。もはやこうなると何も出来ない。ひょっとしてBIOSの設定がおかしくなってしまったのかと思い、設定項目を見直そうと思っても、BIOS設定画面からHELPウィンドウが立ち上がってしまう有様。うき〜!!

 設定がおかしくなったのならと、Windows Meにもついてる「システムの復元」機能を使って、まだまともに動いていた頃に戻してみることにした。すると最初は効果があったものの、暫く使ってるうちにまたヘルプウィンドウがしゃしゃり出てくるではないか。少しずつ古い設定に復元していくも、症状は改善されず遂にはインストール直後の設定でも駄目だった。あかん・・・これは逝ってしまったかもしれん。OS再インストール、下手したらBIOSを書き直さなくはならんかも・・・。こうなると何もかもが嫌になってきた。せっかく作った新しいパソコンなのに、触るのも近寄るのも億劫になってきた程だった。これが金曜日の夜のことであった。

 失意と傷心が癒えないうちに目覚めた土曜日の朝。それでも気を取り直して「一晩たてば嘘のように直ってるって」と自分を奮い立たせながら起動するも、やっぱり縦割れ起動画面は直ってなかった。ヘルプウィンドウの嵐は相変わらず猛威を奮い、それをひとつずつ根気よく閉じていくだけで気が滅入ってくるようだった。何とか全て閉じ終えると、安全に落とせるうちにシステムをシャットダウンしておこうと「終了」オプションにそっと手をかける。操作の過程で2〜3ヘルプウィンドウが起ち上がったようだが、割り込んできた終了コマンドがそいつらを片っ端から閉じていってくれた。こういう時は頼りなるなぁ、と変なところでWindows XPの堅牢ぶりに感心してしまった。

 新しいマシンは使い物にならなかったので、やむなく古いパソコンを使ってネットに接続し、同様の症状が無いか「Windows 処方箋」と自作関連の掲示板を巡ってみる事にした。OSがまだ出たばかりなのか、それともこんな奇妙な症例は珍しいのか、一通り探してみるも目的のドキュメントは探し当てられなかった。気がつくと時計の針はお昼過ぎを指していた。むむむ・・・今日はキーボードを買いにいくはずではなかったのか?朝から調子の良くないパソコンと格闘し、藁山から針を探し出すような神経をすり減らす作業が連続したためか、疲れて外出する気力が萎えてしまった。とりあえず遅めのブランチを食べながら、ゆっくり打開策を練ろうではないか。

 昼食をとりつつ私が考えた打開策はこうだ。「1.Windows XP対応のちゃんとしたキーボード(出来ればUSB接続)を買う」「2.PS/2キーボードドライバ削除後、ドライバの再インストールを試みる」「3.CMOS(BIOSの設定が記憶されている領域)をクリアし、初期設定に戻す」「4.BIOSをアップデート(※バージョンは同じ)する」この4つの手順を踏んでもなお直らなければ、購入したお店に相談しに行こう。CMOSクリアやBIOSアップデートなど、やったことが無い作業に少し不安を覚えたが、パソコンが安定する為なら避けては通れない道だろう。これが自作、こういうトラブルと正面切って向き合えるようになってこそ真の自作ユーザーの仲間入りが果たせるだろう。

 翌日。何だかんだと言って土曜日は何も出来なかったのだが、今日こそはケリをつけねばなるまい。キーボードを買いにいくだけだったが、ついでに無線LANのサテライト(※以前のパソコンで使っていたPCカード型のデバイスは使えないのだ)とWindows XP対応のアプリケーションソフトを幾つかGetしようではないか。

 私がパソコンの部品を買い揃えた某チェーンショップのポイントが貯まっていたのと、福引で1000円券を引き当てていたので、そのショップ系列の梅田店に向かうことにした。梅田といっても、JR北新地駅に程近い場所にあるためJRで行こうかと考えたが、ちょっと冒険がてら梅田の街をざっと横断することに決めたのだった。年の瀬の大阪駅前は人でごった返し、これだったら素直に日本橋に行けばよかった(※1週間後に再来店する事で「組み立て失敗したに違いない」と思われるのがシャクだったため ^^;)と早くも後悔するも、行った事の無い場所を目指すのは何だかとても新鮮な気持ちだった。

 見慣れない街路を15分ほど歩くとようやく目的地へと到着した。狭い・・・。第一印象として間口の狭さだけが頭に残るほどだった(※ちょうど商店街にありそうな本屋さん程度の広さ)。ひょっとして、近くにもっと大きな売り場があるのか?ここは書籍だけ扱ってるのかもしれないと、やや警戒しながらお店の中に入ると、書籍、ソフト、サプライ品、ちょっとした周辺機器などが並べられていた。「やっぱりここなんだ」と少しガッカリしたが、(無線LANのサテライト機器は置いてなさそうなので)せめてキーボードとソフトだけでも買い揃えておかねば。やおらソフトが陳列されている棚を見ると、圧倒的に種類が少なかった。それでも私が所望してるソフトは有名な定番ソフトだったため、すぐに見つけることが出来たのだった。一応値段を確認すると、そこそこ平均的なお値段であった。まあ、安さを求めてここに来たわけではないので、こんなものだろうと納得する私であった。

 次にキーボードやらマウスやらが陳列されている隣のコーナーに向かった。しかしキーボードはもっと種類が限られていたのだった。某M社の高級品と、ロジクール社の売れ筋品が各2〜3種類ずつじか置いてなかったのだ。私はロ社の製品(iK26)に手を伸ばすと、対応OSを確認してみた。やった、XP対応と書かれてあるぞ。値段は・・・ん?2800円!?大丈夫か、安すぎやしないか?一度安いキーボードで痛い思いをしたせいか、この微妙な値段すら警戒してしまった。どうやら一番シンプルな製品らしかった。しかし私には余計なキーがついてない方が好みなので、この製品はむしろ好都合と言えるだろう。他にXP対応と書かれたキーボードも無かったため、あっさりとこの製品購入を決定したのだった。

 先ほどのソフトと合わせてレジに向かおうとした矢先、ふと財布の中身が気になってしまったのだ。福引で当てた金券が入ってるのを目で確認すると、ついでに福沢さんの枚数を確認してみた。すると・・・あぁやっぱり。今回もギリギリ・・・どころかソフト(セットで19800円)を買うと無線LANのサテライト機器が買えなくなるではないか。ヤバイよ、どう計算してもどれか1つは諦めるしか無かった。ここで頭の中で買い物優先順位度会議が開かれ、1.キーボード、2.無線LAN、3.ソフト、という順番に決定したのだった。ソフトは今すぐ買わなくはならないほど切羽詰ってないではないか・・・。

 というわけで、キーボードだけ抱えてレジに向かうわけですが、しかし出来ればポイントを全て使い切りたいのだ。確か3000ポイントぐらい貯まってたはずなので、1000円の金券と合わせるとおよそ4000円。キーボードは2800円なので、どう考えても使い切ることは不可能だ。あと1000円ぐらい何か無いものかと探してみたが、適当な値段のものが見つからず、仕方が無いのでポイント清算は次回以降・・・ということにしたのだった。

 まあ、いいではないか。キーボードがタダで手に入るんだしと、会員カードと金券を差し出すと「315円になります」と店員の声。ななな、なんですと〜!そんな筈は無い、という顔でもしてたんでしょうかね、すぐさま店員がポイント清算の仕組みを説明してくれた。どうやらポイントは500円ごとしか使えないらしく、端数はどうやっても支払わねばならないようだ。つまり最初の2800円から金券の1000円を割引いて1800円、そこから500円ずつのポイント計1500円分を引いて300円、消費税が5%つくので315円と。こんな事だったらCD-Rのメディアでも買っておけば良かった、とほほほ。

 さて、メインのキーボードを購入したので、お次は別のお店で無線LANのサテライト機器を購入せねば。最初のお店から次のお店までは、梅田の地下街(その広さと複雑さから俗に迷宮と呼ばれている)を通り抜けた先にあるのだ。ちょっと距離があるが、このルートも普段はあまり利用しないので、ちょっとした冒険心をくすぐってくれて歩いてても楽しいのだ。大阪に遊びに来たはいいが、暇を持て余しお金を使いたくないならば、この迷宮探索をしてみるのも楽しいですよ・・・。ただし元の場所に無事戻ってこられる保障は致しませんが(笑)

 迷宮をズンズン突き進むと、JR大阪駅(桜橋出口)付近に到着した。梅田の地理に詳しい人は、この名前を出しただけで私がどのお店に向かおうとしているか想像に難くないだろう。最近出来たてホヤホヤで話題沸騰のYじゃないですよ。あそこも1度は行っておきたいスポットなんですが・・・ポイントカードを持ってないので、割引の利かない今回はパスする事にした(という具合に毎回素通りしてる ^^;)。

 混雑している店内を縫うようにして歩きながらネットワーク関連の売り場に向かうと、目的の無線LAN機器が沢山陳列されていた。私が最初に無線LANの機器を購入したときは、まだ海の者とも山の者とも分からないような先行き不透明感で包まれていたのに、今じゃ立派な売れ筋商品。しかしながら出始めの頃に購入した関係で、対応する製品に乏しくちょっとマイナーな機器(会社は超メジャーなんですが・・・)を探さねばならないのだった。案の定、私が所望する商品(※USB接続で無線LANサテライトとして機能)は置いておらず、やや不本意ながら未対応(※来月ファームウェアアップデートで対応予定)の新製品(※Ethernetポート接続で無線LANサテライトかAPとして機能)を選ばざるを得なかったのだ。あの時素直にB社の製品を購入しておけば・・・横目でB社の充実したラインナップを恨めしげに眺めては、やや高いN社の商品をレジまで持っていくのだった。

 さて・・・。家に帰ってきた私は早速新しいキーボードを取り付けてみた。相変わらず起動画面は「縦割れ」を起こしていたが、OSは順調に起動した。問題はこの後だ。確認のため、キーボードに添付されていたマニュアルに目を通すと、どうやらXPでは稀にキーボードのドライバが英語キーボードに設定されてしまうことがあるそうだ。そう言われてみれば、調子の悪かったキーボードも英語キーボードと認識されていたような記憶が・・・。まさかと思ってドライバを確認すると、案の定英語キーボードに設定されていた。マニュアルにしたがってドライバを更新すると、これまで何度やっても更新されなかったキーボードドライバが嘘のように日本語キーボードに修復されたのだ。これまでうまく更新できなかった原因は「ハードウェアの更新ウィザード」で「互換性のあるドライバを表示する」という項目にチェックが入っていた為だったのだ。考えてみれば至極当然の話なのだが、キーボードドライバなんて接続すれば自動認識されると思い込んでいた私のケアレスミスだろう。

 キーボードドライバを更新したらマウスドライバも一緒に更新されたようだ。ロジクール製のマウスではなかったが、問題なく動作している。もちろん、これまで悩まされていた「ヘルプウィンドウの嵐」も収まってくれた。まずは一件落着。

 さて残すは「起動画面の縦割れ」問題なのだが・・・。これも結論から言うと、実にあっけなく解消されたのだ。と言うのも、キーボードの調子を確かめるべく、件の「3Dピンボール」を全画面表示させた時だ。起動画面と同様、上下に真っ二つに割れて表示されていたので、ディスプレー側で「画面のリセット」を行ってみた。ピンボールの画面はそれで直ったので、もしやと思いシステムを再起動させてみたら・・・ビンゴ!起動画面の縦割れも綺麗に収まったではないか。もうこの瞬間、天にも昇る心地であったことは言うまでも無い。

 ところで今回購入したロジクール製キーボードですが、使い心地もすこぶるよく、何よりも打鍵感が素晴らしいの一言なのだ。おそらくこの辺の反発具合の好みは人それぞれと思われるが、私としては硬すぎず柔らか過ぎずに丁度良い。やや大きいのが玉に瑕だが、最近の高機能型キーボードは大体にしてこの大きさなので贅沢は言えないだろう。さすがは入力デバイスで定評のあるロジクール(アメリカではLogitech)製品だ。

 今回のコラムはほとんどの人には「笑い話、失敗談」として映るであろう。私もそのつもりで誇張こそしないものの、とほほ感を強調した書き方を意識した。が、中には私と同じようなトラブルに巻き込まれ、どうしようもなく途方にくれてこのページをご覧になられた方も居られるかもしれない。その時は一緒に幸福を味わいましょう。何のトラブルも無く、普通にパソコンが出来ることの幸せを。

 

本日の購入品

PS/2キーボード : Logicool Deluxue Access 109 Keyboard iK26/2800円(割引後315円)
無線LAN子機   : NEC Atarm WarpStar WL11E/19799円

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ベル&しん

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