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森とダムと花粉症

 
       
   

 花粉症である。

最大の原因は日本の森林の大部分が植林によって杉やヒノキなどの針葉樹に置き換わり、大量の花粉が飛び交うようになったことであろう。
排気ガスの影響もあるらしいが、そもそもの花粉が異常に発生していることは原因として大きな影響を与えていることは確かであるし、時期になると毎年発症してしまうのだから、花粉の発生源を何とかするべきである。

そもそも日本の自然森林は種種の木が生えており(約7割が広葉樹)、それが多様な生態系を維持していたのである。

戦後、国策として杉などの植林を過剰にしたのがよろしくないのである。(植林の9割が針葉樹)
その後、安い外材が輸入されるようになり、国内の植林は需要が減少し、間伐や枝打ちなどの手入れがおろそかになり、山は荒れ、利用価値の無い植林地が増えてしまったのである。
輸入材の増加によって海外の森林減少といった問題も引き起こしている。
日本も住宅建設というのは必要であろうが、輸入材に対する関税を高くして国内材木の需要を増やすとか、鉄骨住宅など木材をあまり使わない住宅建設を支援するとか手は打てないのだろうか?

そもそも針葉樹林は常緑樹であり、広葉樹のように毎年たくさんの落ち葉も発生せず、生えているところの土が貧弱になる。広葉樹林帯であれば秋になれば落葉し、落ち葉は微生物の分解により腐葉土となり、やがて土に帰る。どんぐりがあったり、樹液の出る樹があったり、あらゆる生き物の豊富な森でもある。
そのような山は水の保水力も高く、大雨が降ってもゆっくりと下流に綺麗な水を流すので、水害を発生させにくく、土砂も流れにくいのでダムの土砂蓄積も少ない。
針葉樹林帯では保水能力が低いため一気に土砂を含んだ水を下流に流し土砂でダムを埋め川を土砂だらけにして川の生態系をも破壊する。水害の原因でもある。
森が本来の自然であれば治水を目的としたダムなどは不要なのである。
そもそも最近ではダムを作ってもすぐに土砂が堆積してしまい、その能力が急速に落ちているように見える。
堆積した土砂を流すことをすることも有るようだが、実際にはダムの底ので蓄積したヘドロが下流域に流出し、深刻な自然破壊になっている。
砂防ダムなどといわれているものもあっというまに埋まってしまい、環境を崩すだけですぐに役にたたなくなってしまうのである。公共事業費の無駄遣い、自然破壊をしているだけである。
ダムそのものは役に立っていることもあるので全て否定するわけではないが、森が守られていれば問題は少ないのである。

いまだに林野庁は針葉樹の植林を進めようとしているようである。
「緑の募金」とやらも植林のために使われるらしい。
舛添要一(こんな字だったかな?)も杉の植林を一生懸命にやっている。
そんな人に政治にかかわってほしくないね。

そもそも日本人の花粉症の割合は(特に都会では)非常に多く感じる。
季節になると間違いなく生産性が落ちていると思う。
もしかすると近年の不況の一因になっているのではないだろうか?

   

2000年12月記

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