E1は、液晶横のダイレクトキーがまったく無くなった代わりに、パッド部分にたくさんHWキーがあります。ちょっと数えてみますか。ひのふのみー……9個のボタンと1つのスクロールキーですね。うわ便利!
自分はEX1出身(というか現役)ですが、HWキーで操作メニューを押したいことが多かったんです。そうすれば、結構HWキーだけで操作できるので。そこで、Moreを作るときは、戻るボタンを押したら操作Menuが開くようにしたりすることが多かったんですね。
E1を見るとちゃんとあります、>HW操作メニューキー。こいつは嬉しいなあ。じゃあ、タッチパネル横にあったダイレクトキーはすべてHWキーになっているのかな? 全部ではないようですが、まあ、だいたいあるようです。一部、長押しで実現するようになっていたりするわけですが、まあ、たくさんあるので勘弁しても良いレベルでしょう(^^;。
ところがところが、L1以降の機種では、さらにボタンの絞り込みが行われ、二つほどボタンが減ってしまっていました。普通のユーザー向けにはできるかぎりシンプルな方が良いということなんでしょうね。
代わりに新設されていたのは、実は方向キーの真ん中にあるセンターボタン。これは、設定によって、決定キーにしたりできるわけで、とても便利らしいです。世の中には、L1のスライドパッド部分だけを注文して、E1に取りつけている人も多く、それだけでもナイスな変更だったというのがわかります。まあ、押しにくい小さいボタンを大きくしたり、細いボタンを丸くしたりといった、ユーザのことをちゃんと考えた変更もあっての人気だとは思いますけど(^^;。
が、ボタンが減ったのは自分的にはどうしても許せなかったりするのですね。でも、センターボタンの決定キーは欲しいなあ〜、というわけで、無ければ作れ、の精神です。ご紹介しましょう。E1センターボタン!(笑)。
■構想1分、まずは妄想。
まずは、E1のスライドパッドをはずして、分解してみることをお勧めします。大まかにわけると、ガワ部分、ボタン部分、あと基盤部分の、3つに分けられますね。
まずは、メイン基盤に注目してみましょう。なんだか、記憶にある配置で並んでいる変な部品、それこそキーを押したときに動作するスイッチそのものだったりするのです(^^;。中央下あたりに、スクロールキーの上下左右の形で、しっかり並んでいますが、この真ん中にスイッチつければ良いじゃん、センターボタンイケルじゃんとか思った人、たぶんあたりです(?)。その方向で妄想してみましょう。
えーと、L1やE21のスライドパッドを思い出しながら、真ん中にボタンの付いているイメージを、さらに注意深く基盤を見ながら検討してみます。単に、スクロールキーの裏の真ん中に、スイッチがあれば良いんですが、それが決定キーにつながっていないといけません。決定キーとつなぐように、基盤にもう一つ、スイッチをつけてあげれば、なんかうまくいきそうです。
決定ボタン用のスイッチも右側にポツンとありますね。センターボタンは、それに並列につないじゃえば、まあ機能しそうだよなあ〜なんて……。ま、構想的にはこんなもんで良いでしょう(簡単スギ?)。
あとは実際に作業しながら悩めばたぶんOKです(^^;。
■材料探求の旅。
この改造のキモになるのは、1にも2にもスイッチだと思います。本当は、E1の基盤に載っかっているのと同じ、この小型で平べったいスイッチが入手できれば一番良いんですが……。いらない人いたら下さい(笑)。とりあえず、入手できなかったんで、携帯電話からひっぺがすことにしましょう。携帯なら、モックとか白ロムとか、案外入手しやすいと思いますしね。
考えてみると、今回は、材料としては、たったソレだけで良いようです。なんかお手軽ですね〜(^^;。
手持ちの白ロム携帯電話は、なんと!トルクスって言うんですか、なんか3つ又なネジ穴だったんで、手持ちのドライバで開けられないんですよ。仕方無いので力任せに割りました(笑)。
下に、携帯電話からひっぺがしたボタンがありますね。こいつをセンターボタンに使おうと思います。もともとは、水性ペンのキャップ先端部をボタンに使おうと思っていたんですが、このボタンでも良さそうなので、とりあえずこっちを使うことにします。
さらに、ボタンをはずすと、その下にスイッチ部分があります(写真の中の携帯割ったところの白い部分)。押すとぺこんってへこむヤツ。このへこむ感覚が、キーを押したときのクリック感につながるわけですね。携帯の場合、このスイッチ部分は、E1と違って一つの個別部品にはなっていなくて、基盤の一番上の層に貼り付いているぺこぺこ部分と、その下のパターンの入ったメイン基盤の第一層とに分けられます。しょうがないので、スイッチというより、ぺこぺこへこむ、このフタ部分だけをゲットしちゃいます。あ〜、部品で欲しい〜!!
考え方としてはこう。
まず、このぺこぺこボタンだけでは、スイッチオン!ってことができませんので、短絡する仕掛けがいります。このぺこぺこは金属なので、上から押すと、真ん中と周辺部分がつながってスイッチとして働く仕組みになっているわけです。携帯電話の、このぺこぺこ部分をはずすと、◎の形をした金属パターンがあります。ぺこぺこを押すと、真ん中の丸部分と、外側の丸部分が短絡する仕掛けってわけですね。でも、このパターンは、それこそ携帯のメイン基盤の第一層なので、移植するのは困難です(写真の右側の◎は、パターンゲットに失敗したの図)。よって、この◎の部分を独自に工夫する必要があるわけです。
ちょっと考えたあと、安易な方法にしました。線材のむき出し先端部を、ぺこぺこの下に潜り込ませて、ぺこぺこに直接つなげた線とでスイッチにしよう、ってことです(^^;。
ただし、このぺこぺこはスキマが狭いので、線材も細いやつを使う必要がありそうです。
■改造作業スタート!
まあ、ごちゃごちゃ言っていても始まらないので、作業やっていく中で考えながら進めていきます。まずは、ボタンとぺこぺこを外したので、今度はE1側をいじってみましょう
センターボタンを追加するので、スクロールキー部品のド真ん中に、ボタンが入る程度の大きさの穴をあけます。ただし、このスクロールキー、ゴム部分にしっかりとひっついているので、スクロールキー部品だけに対して穴を空ける作業ということにします。あとで、センターボタンを、このゴム部分に貼り付けるためです。ドリルで軽く穴をあけ、ゴム部分をやぶかあいように、ヤスリで丁寧に穴を広げていきましょう。げっ!
なんとー、ドリルするときに強く力入れすぎてまっぷたつに割れていまいましたー(笑)。結構ヤワですね。でも、これでかえって作業はやりやすくなりました。あとで瞬間接着材でつなげば良いだけだしね〜〜〜。
穴は、ボタンの直径より、大きめに開ける必要があります。穴とボタンがぴったり同じ大きさだと、スクロールキーを押したときに、センターボタンも押し倒されて、意図しないのに押したことになってしまうと思われるからです。スクロールキーと、センターボタンが別々に動作する必要があるわけです。
短気な方(自分)には、結構根気のいる作業ですが、気が付くと、それなりに穴があいています。思わずボタンを傷だらけにしてしまいました(^^;。まあ、それがイヤな人は、作業完了後、塗装すると良いかと思います。あと、携帯電話から取り出したボタンも、スクロールキーの真ん中にハマルように、でこぼこしている部分を削ってやります。
見た目はちょっと(かなりか?)ダサダサですが、まあ、その辺は仕上げで直すことにして、穴はちゃんと開きました。この作業は、まず丸形の棒ヤスリで表面を斜めに削り、その後、先端が角型のヤスリを垂直に合わせながら、くるくる回して削っていくと、角形ヤスリの幅分の均一な大きさの穴が開いて良いでしょう。
スクロールキーの斜め左下に、携帯のボタンがありますが、これもヤスリをかけて、余計なでこぼこをとっぱらった状態です。何度も合わせてみて、ちょうど良い大きさになるまで、根気よく削りましょう。
次は、基盤上に、スイッチをつくる作業です。決定キーのスイッチ部分を見ると、左上と右下の角からそれぞれパターンが出ています。どうやら、この2点間を短絡させるのが、このぺこぺこスイッチの役目ですね。で、パターンを追っていくと、それぞれ、スルーホールが見つかりますので、ここを使って布線しましょう。
小さいので、やっぱり先の細い半田ゴテがあると楽です。あと、半田がしっかり固定していても、線をぷらぷらさせておくと、外れてしまうこともありますので、半田作業後は、パターンをとめておくためにメンディングテープとかで固定しておきましょう(写真はすでにぺこぺこも合わせている状態)。
さて、線を置き終わったら、携帯から拝借したぺこぺこをその線の先端が真下にくるようにしてかぶせます。さらに、このぺこぺこに、もう一方のスルーホールから布線した線を繋ぎます。テスターで、ぺこぺこを押していないときは、接続されず、ぺこぺこを押すと短絡されるかどうかをしっかり確認します。また、このぺこぺこは位置合わせが大変デリケートなので、実際に基盤上にスクロールキーを置き、スクロールキーのセンターボタンを押したときに、しっかりクリック感を感じ取れる位置に配置します。この固定さえ済んでしまえば、あとは微妙な調整だけです。
■最終調整〜。
テスターでチェックしたあと、組み合わせて、電源入れて動作させてみます。スクロールキーを押したとき、いっしょに決定キーが押されないかどうかを確認します。ここでスクロールキーと同時に決定キーが入ってしまう人は、ぺこぺこ部分の反応が良すぎることが考えられます。再度分解して、スクロールキー部分を裏返し、真ん中部分のゴムぽっちが、他の部分より若干長めなので、短くカットします。また、センターボタン回りのゴム部分を切り裂いて、一部がつながっているだけにします。これで、さらにスクロールキーとセンターボタン独立性が高まります。
あと気にする必要があるのは、センターボタンの高さです。妙に高すぎると、操作性がえらく悪くなるので、せめてスクロールキーと同じくらいの高さにした方が良さそうです。
横から見て、高さも揃えましょう。クリアボタンなので、ちょっとわかりづらいですね。高さに満足したら、ボタン裏に接着剤をつけて、ゴム部分と接着します。
ちなみに VAIOマニアなキーボード部分(笑)。
■反省&VersionUpへの誓い!
まあ、思っていたとおりの出来にはなったような気がします。ただし、実際に作成して使ってみて、いくつかもっとこうした方が良かったなあ、というのも出てきました。以下ではそれについて述べておきたいと思います。次回、部品を調達したときに忘れないようにね(^^;。
ひとつは、ボタンのサイズです。携帯から持ってきたボタンですが、思ったより小さかったです。もっと大きい方が押しやすそう。E1スクロールキーの真ん中部分全体にかかるぐらいのサイズのボタンの方が良いでしょう。あと、ボタンの腹は、平たいものよりも、球形になっていた方が押しやすいと思われます。この意味で、E21のセンターボタンは、良くできています。やっぱりボールペンキャップの先端の方が良かったかも(笑)。
クリック感についても、実は、思っていたより悪いです。まったくクリック感が無いわけではないのですが、他のキーに比べると、全然感触が悪いです。携帯のボタンも結構クリック感あるのにどうして?って思った人もいるでしょう。事前の単体実験では、確かにぺこぺこの生むクリック感は、とてもしっかりしたものでした。しかし実際作ったときに、ぺこぺこの下に端子を持ってくる必要があったため、基盤とぺこぺこの間に、30番線が挟まっているんです。これが、クリック感を阻害するようです。やっぱり、単体で動作するぺこぺこスイッチを入手するべきですねえ!(これが課題。ラジデとかで売ってないかなあ?)。
感度について。これは、センターボタンのクリック感ともリンクするんですが、若干、敏感すぎます。つまり、ぐっ!っと押したわけではないのに、決定ボタン押下状態になります。さすがに触ったりしただけでは決定ボタン動作はしませんが、もうちょっと押し込んだところで動作してくれた方がしっくりくるような気がします。この原因も、ぺこぺこの下に、端子を挟み込んでいるせいですな。う〜ん……。
あと、決定キーオフにしたいことがあります。これは、スクロールキーを頻繁に使う、たとえばゲームなんかのときに、決定ボタン動作されるのは結構邪魔です。ゲームするときはオフにしたくなります。が、L1のように設定で、ソフト的に切り替えるように作るのは大変でしょう(Moreを組めるなら無理だとは思いませんが)。で、別途スライドスイッチなどをどこかにつけて、センターボタンカットオフができるようにすべきな気がします。
ま、それ以外は、概ね良好です。いやはや、やっぱり右サイドの決定ボタン位置に、わざわざ親指を持っていかなくても良いっていうのは、とっても楽です!なるほど、L1/E21ユーザーはこの快適さを味わって、もう戻れない〜とか言っていたのだな〜。
ドノーマルE1の人、いいでしょ〜?(笑)!
【2002年2月17日】
(Written by Kei)