Microsoft Windows Media ツール ツアー

Bill Birney
Microsoft Corporation

December 1999
日本語版最終更新日 2000年1月20日

Microsoft® Windows Media™ ツール をインストールすれば、さまざまなコンテンツ作成ツールが使用できるようになります。このツアーでは、ツールの紹介と、エンコーディングの基本について説明しています。さらに、各ツールを比較して、それぞれが動作する仕組みや機能、各ツールの使い方についても説明します。「Windows Media ツール」記事では、すべてのツールを表にまとめた、クイック リファレンスを提供しています。このツアーや「Windows Media ツール」記事をご覧になれば、特定のタスクにとって最適なツールや、そのツールの使い方がわかるはずです。

このツアーは、最初から最後まで順を追って読み進むことも、あるいはリンクをクリックして必要なセクションだけを拾って読むこともできます。このツアーは、次のセクションから構成されています。

Windows Media ツール の紹介
エンコーディングの基本
エンコーディング ツール
編集およびユーティリティ ツール
関連情報

Windows Media ツール の紹介

Windows Media ツール には、エンコーディング ツールや Windows Media™ ファイルの基本的な編集を行うためのツール、およびユーティリティ ツールが含まれています。Windows Media ツール は、Microsoft Web サイト Non-MSDN Online link の Microsoft® Windows Media™ Technologies ページからダウンロードすることができます。ツールは、Wmtools.exe という 1 つのファイルに収められています。このファイルをハード ディスクにダウンロードして開いてください。Windows Media™ On-Demand Producer は、このファイルとは別に、同じページからダウンロードできます。Windows Media ツール は、以下のものから構成されています。

エンコーディングの基本

このセクションでは、Windows Media Technologies を使ったエンコーディングの基本的な概念を説明します。ここで扱っているエンコーディング ツールを使用する際に役に立つ情報です。この要約をご覧になってさらに詳しい情報が必要な場合には、リンクをクリックして入手してください。

ツールについて

Windows Media ツール では、プログラムを使って Windows Media コンテンツを作成します。プログラムはデジタル化されたオーディオとビデオを受け取り、データを Windows Media フォーマットにエンコーディングまたは再構築します。作成したデータは、ファイルとして保存することも、ライブでストリーム配信することもできます。Windows Media ファイルは、Windows Media サーバーまたは Web サーバー上でホストされ、ネットワークを経由して Microsoft® Windows Media™ Player にストリーム配信されます。ライブ ストリームはエンコーディングと同時進行で、ホストされ再生されます。Windows Media ファイルについての関連情報は、「ASF の ABC」をご覧ください。

各ツールは、それぞれ異なった機能を持っています。Windows Media エンコーダは、ファイルやライブ ソース (キャプチャ カードやサウンド カード) からファイルまたはライブ ストリームをエンコーディングします。Windows Media On-Demand Producer などのその他のプログラムは、ファイルからファイルへのエンコーディングしか行いません。ほとんどのツールでは、エンコーディングする前にコンテンツにある程度の変更を加えることができます。たとえば、Windows Media エンコーダ を使って、ライブ ストリームにスクリプト コマンドを付加することができます。Windows Media On-Demand Producer では、オーディオとビデオのレベル調整、ファイルの最初や最後の部分の削除、オーディオやビデオのフェードインやフェードアウトなどができます。しかし、大部分のエンコーディング ツールの主要な仕事はエンコーディングです。エンコーディング ツールに設定を入力し、必要に応じてソース コンテンツに何らかの調整を行い、エンコーディングします。

エンコーディング プロセス

大部分のツールでは、完全なエンコーディング プロセスとして、変換、圧縮、およびインデックス付けを含んでいます。エンコーディング プロセスは、以下の手順から構成されています。

  1. ファイル (.avi、.wav、.mp3) またはキャプチャ カードからのデジタル情報を、エンコーディング ツールが解読できる形式に変換する。
  2. 適切なオーディオおよびビデオ コーデックを使って、変換されたデータを圧縮し、正しいビット レートで再生できるようにする。
  3. 圧縮されたデータを Windows Media フォーマットでエンコーディングし、ファイルとして保存するか、またはリアルタイムでストリーム配信 (配布) する。

ほとんどのツールでは、これらのタスクを結合しているため、エンコーディングは単一プロセスのように見えます。最も時間のかかる手順は圧縮です。圧縮プロセスに比べれば、変換とエンコーディングにかかる時間はごくわずかです。ライブ ソースは、実際の時間で圧縮されます。つまり、5 分間のライブ ストリームの圧縮には、5 分かかります。ソース ファイルを Windows Media ファイルに圧縮するために必要な時間は、エンコーディングを行うコンピュータの CPU 速度、使用可能な RAM の容量、および CPU が MMX (Multimedia Extensions) を搭載しているかどうかによって異なります。MMX は Intel Pentium プロセッサ上のマルチメディア プログラムのパフォーマンスを向上させます。MMX を搭載していない 166 メガヘルツ (MHz) 動作の低速 CPU のコンピュータでは、30 秒間のビデオ ファイルを圧縮するのに 2 分かかります。最新の高速コンピュータ (MMX に対応した 400 MHz 動作の Intel Pentium II と 64 メガバイトの RAM を搭載したマシン) では、同じファイルを数秒間で圧縮できます。また、マルチビット レートのファイルを作成する場合にも、圧縮に必要な時間が増えます。詳細については、「Encoder Info」をご覧ください。

ストリームについて

ビデオの入った基本的なファイルまたはライブ ストリームは、実際には 2 つのストリームを含んでいます。ビデオ ストリームとオーディオ ストリームです。Windows Media Technologies version 4.0 では、マルチビット レート エンコーディングと呼ばれる新機能が導入され、6 つのビデオ ストリームと 1 つのオーディオ ストリームを 1 つのストリームにエンコーディングすることができるようになりました。各ビデオ ストリームには、異なる複数のビット レートでエンコーディングされた同じ内容のビデオ コンテンツが含まれています。

マルチビット レート エンコーディングは、インテリジェント ストリーミングのために使われます。これも新しい機能です。Windows Media Player は、Windows Media サーバーからのストリームをレンダリングするときに、現在のネットワーク状況に関する情報をサーバーに送ります。Windows Media サーバーは、その情報を使って配布に最も適したマルチビット レートを選びます。詳細については、「Intelligent Streaming」をご覧ください。

Windows Media ストリームには、オーディオとビデオの他にも、プロパティ、マーカー、スクリプト コマンドを含めることができます。ほとんどのツールには、これらの要素を付加するための仕組みが備わっています。次に、各要素について説明します。

マーカーとスクリプト コマンドの使用についての関連情報は、Windows Media ツールでインストールされる Windows Media ツールマニュアルをご覧ください。

コーデックについて

Windows Media ストリームは、ビデオを含んでいても、あるいはオーディオのみのストリームであってもかまいません。エンコーディング ツールで使用可能なオーディオおよびビデオのコーデックと設定を使って、ストリームを圧縮することができます。すべての設定を自分で入力することも、あらかじめ定義されたテンプレートのリストから選ぶこともできます。詳細については、「Codecs 101 for Windows Media Services」をご覧ください。

Windows Media Audio (.wma) ファイルは、Windows Media ファイル固有のものです。これはオーディオのみのファイルで、Microsoft® Windows Media™ Audio のコーデックによって圧縮できます。また、Windows Media Audio ファイルは、Microsoft® Windows Media™ Rights Manager を使ってパッケージ化することができます。これにより、パッケージ化された .wma ファイルの所有者は、そのファイルを再生する権利を持つユーザーを管理することが可能になります。詳細については、「Windows Media Rights Manager」をご覧ください。

エンコーディング ツール

エンコーディング ツールには、Windows Media エンコーダ、Windows Media オーサー、Microsoft PowerPoint 97 用の Windows Media ASF 変換ウィザード、Microsoft PowerPoint 97 用の Windows Media プレゼンタ、Adobe Premiere 用の Windows Media プラグイン、VidToASF、WavToASF があります。このセクションでは、各エンコーディング ツールの機能と使用法の概要を紹介します。詳しい手順については、各ツールの Help ドキュメント、または Windows Media ツール のインストールに含まれる Windows Media ツールマニュアルをご覧ください。

Windows Media エンコーダ

Windows Media エンコーダ は基本的なコンテンツ作成ツールです。ファイルまたはキャプチャ カードをソースとして、ファイルやライブ ストリームをエンコーディングするために使用します。また、ライブ ソースからのエンコーディング中に、スクリプト コマンドを入力することもできます。Windows Media エンコーダ は、最も用途の広いエンコーディング ツールで、このツールひとつで、ほとんどすべての種類のエンコーディング タスクを高速かつ簡単に行うことができます。

Windows Media エンコーダ の使用

Windows Media エンコーダ を使うには、まずストリームのエンコーディングに関する詳細な設定を入力します。その後、[開始] をクリックしてエンコーディング プロセスを開始します。生成されたストリームは、ファイルとして保存されるか、ネットワーク経由でライブ ストリームとして配信されます。場合によっては両方の操作が同時に行われることもあります。メディアがエンコーディングされている間に、エンコーディングの進捗状況やエンコーディングの内容に関する詳細の一部を見ることができます。このセクションでは、Windows Media エンコーダを使用するための手順を説明します。

  1. 構成設定を追加する。初めて Windows Media エンコーダを開いたときに表示される画面は、ウエルカム ウィンドウです。ここで、Windows Media エンコーダの設定に使うウィザードを選びます。以下の選択肢があります。
    • クイックスタート  ライブ ストリームの設定を簡単に行える方法です。あらかじめ設定されたエンコーディング テンプレートのリストから選んで、エンコーディングを開始します。
    • 出入力オプションを含むテンプレート  クイックスタートの一種です。このウィザードでは、エンコーディング テンプレートと入力ソース、出力オプションを選びます。
    • カスタム設定  このウィザードでは、入出力オプションを選んで、構成設定をすべて入力します。構成設定には、以下のものが含まれます。
      • 帯域幅の選択  エンコーディングが単一ビット レートかマルチビット レートかを選び、1 つまたは複数の帯域幅を入力します。帯域幅設定は、出力ストリームのビット レートの上限を定めます。たとえば、1 秒間に 28.8 キロビット (Kbps) を選んだ場合、オーディオとビデオを合わせたビット レートはこの限界を超えることはありません。
      • 圧縮とフォーマット  Windows Media エンコーダ がオーディオおよびビデオのソース コンテンツをエンコーディングする際に使用する圧縮 (コーデック) を選びます。ビデオ詳細設定ダイアログ ボックスで、ビデオ フレームのサイズ、1 秒間に表示されるフレーム数、イメージの品質や解像度などの設定を調整します。
  2. 設定を保存する。構成設定の入力が終わったら、Windows Media エンコーダ の主要インターフェイスである スタート ウィンドウが表示されます。
  3. 図 1. Windows Media エンコーダ スタート ウィンドウ

    設定は .asd ファイルとして保存できます。このファイルは、他のツールやエンコーディング プログラムで開くことができ、Microsoft® Windows Media™ Services マルチキャスト ステーションの設定に使用することができます。.asd ファイルは、Windows Media エンコーダ でのみ作成可能です。

  4. エンコーディングを開始する[開始ボタン] をクリックします。
  5. エンコーディングの進捗状況を見る。メディアをエンコーディングしている間、エンコーディングの進捗状況を見ることができます。スタート ウィンドウのインジケータは、送信または作成されたデータ量や経過時間、現在のビット レートなどの情報を示しています。ビデオをエンコーディングする場合、ビット レートやフレーム レートは、圧縮されるビデオのデータ量によって変動します。統計の要約エリアでは、エンコーディングの進捗状況をより詳細に見ることができます。
  6. スクリプト コマンドを送信する。構成ウィザードでスクリプト コマンドを含めるように設定した場合は、[スクリプトコマンド] ボックスを使ってスクリプト コマンド テキストを入力し、適切な時間に手動で送信することができます。このスクリプト コマンド機能は、ライブの入力ソースからエンコーディングする場合にのみ使用可能です。
  7. 構成設定を変更する。ウィザードで Windows Media エンコーダ を設定した後に、[プロパティ] ボタンをクリックして設定を変更することができます。

Windows Media オーサー

Windows Media オーサー では、オーディオ トラックと同期して静止イメージをストリーム配信することができます。つまり、スライド ショーが作成できるのです。また、スクリプト コマンドやマーカーをストリームに加えることも可能です。スクリプト コマンドは Web 上の他の要素を、スライド ショーと同期して制御するために使うことができます。たとえば、テキスト ボックスにテキストを加えることなどができるのです。ファイルの作成が終了したら、埋め込みの Windows Media Player コントロールでスライド ショーを上映するテンプレート Web ページを、Windows Media オーサー で作成できます。

図 2. Windows Media オーサー タイムラインとコンテンツのウィンドウ

Windows Media オーサーの使用

Windows Media オーサーを使うには、グラフィカルなタイムラインにイメージを配置し、タイミングを調整します。タイミングは、オーディオ トラックに同期してイメージが表示される時間を決定します。タイムラインの他の行に、スクリプト コマンドやマーカーを加えて、プロジェクトを保存し、Windows Media ファイルを作成することができます。必要に応じて、ファイルを再生するためのテンプレート Web ページを作成することもできます。エンド ユーザーが Web ページやスタンドアロンの Windows Media Player でスライド ショーを見ているときに、オーディオ トラックと同期して、イメージが変わり、スクリプト コマンドが送信されます。また、マーカーを使えば、プレゼンテーションの別の部分に移動して再生することができます。このセクションでは、Windows Media オーサーを使用する手順を説明します。

  1. メディアを挿入する。新しいプロジェクトを開き、メディアの挿入ダイアログ ボックスを使って コンテンツ ウィンドウにイメージおよびオーディオ ファイルを加えます。コンテンツ ウィンドウはプレゼンテーションの作成で使用されるすべてのメディアを保管する場所です。
  2. プロジェクトを保存する。プロジェクトは、プレゼンテーションの作成に使われる設定とファイルから構成されています。作業中のプロジェクトに名前を付けて保存するまでは、Windows Media ファイルを作成することはできません。Windows Media オーサー は、プロジェクト フォルダにすべてのメディア ファイルと 1 つのプロジェクト ファイルを保存します。
  3. ビット レートを選ぶ。1 つのプロジェクト内では、同じ基本素材の Windows Media ファイルを異なるビット レートで作成可能です。たとえば、28.8 Kbps のビット レートで再生するようにエンコーディングした 5 個のイメージを含むセールス プレゼンテーションと、100 Kbps で再生する 15 個のイメージを含む別バージョンのプレゼンテーションを構築することができます。ビット レートは、タイムラインへ要素の配置を始める前に選択してください。
  4. タイムラインに要素を配置する。コンテンツ ウィンドウから最初のオーディオ トラックをドラッグして、それをタイムライン上にドロップします。オーディオ トラックは緑色のバーで示され、そのバーの長さがトラックの長さに対応しています。トラックの冒頭部分を最左端 (タイムラインの開始点) に置けば、エンコーディングされたファイルが再生されるとすぐに、オーディオが演奏を開始します。

    コンテンツ ウィンドウから最初のオーディオ トラックをドラッグして、それをタイムライン上にドロップします。オーディオ トラックは緑色のバーで示され、そのバーの長さがトラックの長さに対応しています。トラックの冒頭部分を最左端 (タイムラインの開始点) に置けば、エンコーディングされたファイルが再生されるとすぐに、オーディオが演奏を開始します。

    タイムラインにスクリプト コマンドやマーカーを配置することも可能です。要素を配置した後に、バーを新しい位置にドラッグすることで、タイミングを調整できます。

  5. 再生をプレビューする。要素を配置した後、スライド ショーをファイルにエンコーディングする前にプレビューすることができます。タイムラインで要素を調整し、希望のタイミングが得られるまで何度でもプレビューを行ってください。
  6. スライド ショーを発行する。プロジェクト中に 1 つまたは複数のファイルを作成する他に、Windows Media オーサー を使って、スライド ショーと Windows Media Player を埋め込んだテンプレート Web ページを作成することもできます。
  7. イメージを変換する。イメージのダウンロード時間が非常に長い場合は、イメージを小さいサイズに変換するか、イメージの品質を下げることができます。その場合、イメージのファイル サイズが小さくなって、イメージを示している青色のバーが短くなり、タイムラインに、より多くのイメージをはめ込むことが可能となります。

Microsoft PowerPoint 97 用の Windows Media ASF 変換ウィザード

このツールもスライド ショーを作成するものです。Windows Media ASF 変換ウィザードは、Microsoft PowerPoint 97 のアドインです。これは、PowerPoint のプレゼンテーションをエンコーディングして Windows Media ファイルにします。それから、プレゼンテーションを電子メール経由で送信したり、CD-ROM に追加したり、あるいはネットワークやインターネット経由でストリーム配信したりできます。

Windows Media ASF 変換ウィザードの使用

Windows Media ASF 変換ウィザードを使うには、既存の PowerPoint プロジェクトで始めるか、または新しいプロジェクトを作成し、プレゼンテーションを再生しながらナレーションを加えます。ASF 変換ウィザードを使って、プレゼンテーションをエンコーディングすることができます。Windows Media ASF 変換ウィザードを使用する手順を、以下に説明します。

  1. スライドのセットを作成する。PowerPoint 97 で新しいプロジェクトを開き、スライドを加えてプレゼンテーションを作成します。既存のプロジェクトを開いてもかまいません。各スライドは、Windows Media ファイルへの変換中に静止イメージとして保存されます。そのため、スクラッチからスライド セットを作成している場合には、動画、エフェクト、遷移などの効果を追加しないでください。スライド セットがすでにこれらの効果を含んでいる場合には、それらは省かれます。また、変換プログラムは、Windows Media ファイルを一定のビット レートに保つために、イメージのサイズを小さくしたり、品質を落とす場合があることに注意してください。たとえば、フルサイズでは読み取れるフォントが、イメージが縮小されたために読めない可能性があります。
  2. ナレーションを加える。PowerPoint 97 の [ナレーションの録音] コマンドを使って、スライドの切り替えと同期するようにナレーション トラックを付け加えます。サウンド カードにマイクを差し込みナレーションをライブで録音するか、または録音済みのテープを再生してサウンド カードを介して入力します。どちらの場合も、スペースバー を押して適切な時間にスライドを切り替えながら、オーディオをハードディスクに録音します。
  3. プロジェクトを保存する。うまく録音ができたら、プロジェクトを保存してください。
  4. ファイルをエンコーディングする。PowerPoint 内から、Windows Media Publish to ASF ツールを開き、ウィザードの手順に従って操作を進めます。希望の帯域幅とエンコーディングされたファイルの保存先を入力します。[カスタム] を選んで、イメージの属性、およびオーディオのコーデックや設定を変更することも可能です。ファイルがエンコーディングされた後、ファイルを見て確認し、PowerPoint に戻るか、またはウィザードの最初に戻ってやり直すこともできます。

Microsoft PowerPoint 97 用の Windows Media プレゼンタ

Microsoft PowerPoint 97 用の Windows Media プレゼンタ は、PowerPoint 97 のプレゼンテーションを Windows Media ストリームと同期化する際に役立ちます。このツールは、ネットワーク上でライブの PowerPoint プレゼンテーションを作成し、配布し、再生するための統合システムの一部です。このプレゼンタ システムは、3 つの役割から成り立っています。

PowerPoint 2000 の Presentation Broadcasting 機能では、PowerPoint ブロードキャストの設定に対して多くの新機能が提供されています。詳細については、「PowerPoint 2000 のプレゼンテーション ブロードキャスト」をご覧ください。

Windows Media プレゼンタ の使用

Windows Media プレゼンタ は、ストリーミング メディアを使ってネットワーク上に配布するために、PowerPoint プレゼンテーションで使用されるツールの 1 つです。Windows Media プレゼンタ を理解するには、それが使用される背景を理解しなければなりません。完全な PowerPoint プレゼンテーションは、2 つのフェーズで作成されます。制作準備フェーズと制作フェーズです。制作準備フェーズでは、PowerPoint プロジェクトが構築されます。つまり、スライドと Web ページが作成され、Windows Media プレゼンタ、Windows Media エンコーダ、Windows Media サーバーが設定されます。制作フェーズでは、必要ならば前もってスライドがダウンロードされ、それからライブのオーディオとビデオが、スライドを切り替えるスクリプト コマンドを付けてストリーム配信されます。全部の手順については、PowerPoint と Windows Media ツール に付属の Help ドキュメントをご覧ください。Windows Media プレゼンタ を使用する手順を、以下に説明します。

Adobe Premiere 用の Windows Media プラグイン

Adobe Premiere 用の Windows Media プラグインは、概念としては PowerPoint の ASF 変換ウィザード と類似しており、ビデオ編集の後、迅速に Windows Media ファイルをエンコーディングする手段を提供します。カスタム構成作成用のウィザードに加えて、エンコーディング テンプレートのフルセットも使用できます。

Adobe Premiere 用の Windows Media プラグインの使用

Adobe Premiere 用の Windows Media プラグインを使うには、まずビデオを編集し、保存してからツールを開かなければなりません。エンコーディング テンプレートを選び、テキスト プロパティを付加し、保存先のパスを入力し、エンコーディングを開始します。ファイルをエンコーディングした後、ファイルを再生したり、Windows Media ASF インデクサ を開いてファイルを編集したり、あるいは Premiere に戻ることができます。Adobe Premiere 用の Windows Media プラグイン を使用する手順を以下に説明します。

  1. ビデオを編集して保存する。Premiere で編集したビデオは、.avi ファイル (Microsoft の Windows 用マルチメディア ファイル フォーマット) として保存しなければなりません。また、すでに編集済みの .avi ファイルを開くことも可能です。Premiere では、デスクトップ上に複数のビデオを開くことができます。その場合、エンコーディングしたい .avi ファイルをクリックして、そのファイルをアクティブ ウィンドウにしてください。
  2. Adobe Premiere 用の Windows Media プラグイン を開く[ファイル] メニューで [エクスポート] を選び、[Windows Media (.asf)] をクリックします。

    図 4. Adobe Premiere 用の Windows Media プラグイン コンフィギュレーション ウィンドウ

    Plug-in のコンフィギュレーション ウィンドウでは、あらかじめ設定されたエンコーディング テンプレートの 1 つを選択するか、またはカスタム コンフィギュレーションを作成します。タイトル、オーサー、著作権、説明、評定の情報を入力します。次に、完成した Windows Media ファイルの保存先パスを入力し、エンコーディング プロセスを開始します。

  3. ファイルを編集する。ファイルが完成したら、ファイルを再生する、Premiere に戻る、Windows Media ASF インデクサを開くのうちいずれかを選びます。この記事で後述するように、Windows Media ASF インデクサを使えば、Windows Media ファイルを編集して、簡単な変更を加えることができます。たとえば、スクリプト コマンドやマーカーを付け加えることができます。

VidToAsf と WavToAsf

ここまでに述べたエンコーディング ツールは、すべて完全なエンコーディング プロセスによってエンコーディングを行います。これらのツールは、入力メディアを変換し、データを圧縮し、それを Windows Media ストリームにエンコーディングし、ファイルにインデックスを付けます。VidToAsf と WavToAsf は、単なるコマンドライン ツールで、ファイルのエンコーディングとインデックス付けのみを行います。.avi や .wav ソース ファイルを圧縮する必要がある場合には、エンコーディングの前に別のオーディオ プログラムやビデオ プログラムを使わなければなりません。たとえば、Microsoft® Windows® に付属の Microsoft® サウンドレコーダーなどのオーディオ プログラムを使って .wav ファイルにした後に、WavToAsf でエンコーディングすることができるのです。VidToAsf と WavToAsf は、完全なエンコーディング ツールでは利用できないコーデックを使いたい場合に便利です。たとえば、Microsoft Video 1 コーデックを使って、高いビット レートのビデオを作成することができます。また、これらのツールは、インデックス付けとエンコーディングだけを行うため、処理が非常に高速です。

VidToAsf と WavToAsf の使用

VidToAsf と WavToAsf を使うには、まず、サウンドレコーダーや Sonic Foundry の Sound Forge などのプログラムでオーディオやビデオのコンテンツを作成してから、圧縮ファイルとして保存します。コマンド プロンプトを開いて、VidToAsf または WavToAsf と入力し、オプションがあればそれも入力します。これらのコマンドライン ツールを使用する手順を、以下に説明します。

  1. メディア ファイルを作成する。マルチメディア プログラム中の 1 つのオーディオまたはビデオの編集が終わったら、それを圧縮して保存します。なお、圧縮を始める前に元バージョンのメディアを保存しておくことをお勧めします。ビデオ ファイルは AVI または MOV フォーマットで、オーディオ ファイルは WAV または MP3 フォーマットで保存します。Windows Media ツール に付属のコーデックは、Windows コンピュータのオーディオ圧縮マネージャ (ACM) とビデオ圧縮マネージャ (VCM) にインストールされるため、他のオーディオ やビデオ プログラムでも使用することができます。
  2. コマンド プロンプトを開く[スタート] をクリックして [プログラム] を選び、[コマンドプロンプト] をクリックします。これで、MS-DOS プロンプト ウィンドウが開きます。
  3. コマンドライン設定を入力する。ファイルがビデオの場合は vidtoasf、オーディオの場合は wavtoasf と入力します。オプションを付け加えずにリターンキー を押すと、プログラムが設定可能なすべてのオプションとその説明を表示します。ソース ファイルが Lemon.wav で、WavToAsf を使って同じフォルダに同じ名前でファイルを作成したい場合には、次のように入力します。
    wavtoasf -in c:\audiofiles\lemon.wav
    

    オプションを使えば、出力ファイルに別の名前を指定することができます。また、スクリプト ファイルを付加することもできます。スクリプト ファイルには、プロパティやマーカー、スクリプト コマンドを含めることができます。スクリプト ファイルの名前が lemon.txt の場合は、次のように入力します。

    wavtoasf -in c:\audiofiles\lemon.wav -script c:\scripts\lemon.txt
    

    スクリプト ファイルの作成についての関連情報は、Windows Media Tools Help ドキュメントをご覧ください。

編集およびユーティリティ ツール

このセクションでは、基本的な編集およびユーティリティ ツールの機能と使い方の概要を紹介します。詳しい手順については、Windows Media ツール のインストールに含まれる Windows Media Tools Help ドキュメントをご覧ください。

Windows Media ASF インデクサと ASFChop

エンコーディング ツールは、メディアの変換、圧縮、エンコーディング、およびインデックス付けを行います。メディアをエンコーディングすると、オーディオ データとビデオ データは一連のデータ パケットとして再構築されます。各パケットには、オーディオ トラックの一部分、複数の異なるストリームからのビデオの混合、およびエラー訂正データが含まれます。データは、このようにパケット化された形式になっているため、簡単には編集できません。この理由から、Windows Media ファイルを完全に編集できるプログラムは存在しません。これが、元の編集可能なファイルを保存しておくことをお勧めする理由です。簡単な編集であれば、Windows Media ASF インデクサ を使って行うことができます。

Windows Media ASF インデクサ では、以下のことが行えます。

図 5. Windows Media ASF インデクサ

Windows Media ASF インデクサ と ASFChop の使用

編集ツールを使うには、Windows Media ファイルを開いて、ファイル中のプロパティ、マーカー、スクリプト コマンドを、プロパティエリアとタイムラインに表示させます。そして、これらの設定に追加や編集を行います。ファイルの最初と最後を削除したい場合には、どのくらいの部分を削除するのかを入力します。タイムライン上の要素を編集するには、ドラッグして新しい位置に移動します。Windows Media ASF インデクサ を使用する手順を、以下に示します。

  1. プロパティを入力するプロパティエリアで、タイトル、オーサー、著作権、説明、およびレーティングを記述したテキストを追加または変更します。
  2. スクリプト コマンドとマーカーを編集するスクリプトコマンドの編集およびマーカーの編集ダイアログ ボックスを開き、テキストやタイミングを追加、削除、編集します。スクリプト コマンドとマーカーはアイコンで示されており、それをドラッグしてタイムライン上の新しい位置に移動できます。
  3. ファイルを編集する。ファイルの最初や最後の部分を削除するには、マークイン・マークアウト時間の編集ダイアログ ボックスにタイミングを入力します。また、時間はアイコンで示されており、それをドラッグしてタイムライン上の新しい位置に移動できます。
  4. ファイルを保存する。ファイルを保存すると、新しい設定を反映して変更され、インデックスが付加されます。

ASFChop を使うには、コマンド プロンプトを開きます。それから、ASFChop と必要なオプションを入力します。たとえば、ソース ファイルが Mountain.asf、ファイルのプロパティとマーカーを含んでいるスクリプト ファイルが Mountain.txt で、ファイルの最初の 23 秒を削除したい場合には、次のように入力します。

asfchop -in c:\media\mountain.asf -script c:\media\mountain.txt -start 23

すべてのオプションをリストするには、ASFChop と入力して、[Enter] を押します。

   Windows Media ASF インデクサと ASFChop を使ってファイルの最初の部分を削除したときに、新しい開始点が選択した開始点よりも前にくる場合があります。これは、ツールが、実際に入力した点ではなく、最も近いキー フレームで新しいビデオを開始するためです。キー フレームは完全なイメージを含んでいるビデオ フレームです。キー フレーム間のフレームはデルタ フレームと呼ばれ、先行するフレームから変更があった部分のイメージしか含みません。開始点はキー フレーム上に置かれるので、ビデオは常に完全なイメージで再生を始めることができます。

ASFCheck

ASFCheck は Windows Media ファイルの検査ユーティリティです。ファイルがエンコーディングされるときに、データ エラーが起きることがあります。ASFCheck は一部の一般的なエラーを検出して修正し、検出したエラーが修正できない場合には警告を出力します。このユーティリティはバッチ モードをサポートするので、コマンドラインのファイル名に *.asf と入力すれば、ディレクトリ中のすべてのファイルを検査することができます。

ASFCheck の使用

ASFCheck を使うには、コマンド プロンプトに検査したいファイル名または一群のファイルを含むディレクトリ名を入力します。エラーを修正してエラー情報を出力するように、 ASFCheck に指示するオプションをコマンドに加えます。エラー情報は、ファイルに出力することもできます。次のコマンドは、Lemon.asf を検査し、ASFCheck にエラー情報を出力するように指示し、エラー情報を Lemon.log に書き込みます。

asfcheck /v c:\audiofiles\lemon.asf 2> c:\errorfiles\lemon.log

ASFCheck が、ファイルは修復不可能だが、エラーは重大なものではないと報告した場合、そのファイルが問題なく再生されることがわかれば、それを使い続けてもかまいません。ファイルが再生できない場合には、ファイルのエンコーディングをやり直すしか方法はありません。それでも問題が解決しない場合には、最新のバージョンの Windows Media ツール がインストールされていることを確認してください。コンピュータから Windows Media ツール をアンインストールしてから、新しいバージョンのインストールまたは再インストールを行ってください。

関連情報

Windows Media コンテンツの配信についての関連情報は、「Information for Windows Media Technologies Administrators」記事をご覧ください。

Windows Media ツール の無償ダウンロードについては、Microsoft Web サイト Non-MSDN Online link の Windows Media Technologies ページをご覧ください。



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