WHAT'Z RC5

RC5-64とはナンダ?という方がほとんどだと思うので
FAQ形式でRSA Secret Key Challengeの解説を試みました。



Q1 RC5って何?ラジコン?
A1 アメリカのRSA Data Security社による暗号化の一方法です。
暗号の強さ(解かれにくさ)を自由に設定できるもので、 実はあなたの使っているブラウザには色々な暗号方式 (SSL、RC4、PCT等)が搭載されています。


Q2 どうして暗号が必要なの?
A2 まだまだ一般的ではありませんがインターネットで買物するケースを考えてみましょう。 きっとVISA、MASTER等によるカード支払いになると思います。 その際に名前、カード番号を送信しなければなりません。 これが第三者にバレると、あなたの知らないうちにあなた名義で買物をされてしまいます。 そこでデータを暗号化して、送信途中で盗み見られても 本文が分からないようにするのです。他にも他人に見られたくない内容のメールの やり取り等、ネット社会で強い暗号(=解きにくい暗号)は必要不可欠です。


Q3 どういう方法で暗号化しているの?タヌキじゃないよね?
A3 これについてはLINKZの 猿にも分かるRSA暗号へジャンプしてください。 ハイパー小学生なら理解できるらしいです。 数学に弱くても大まかなイメージはつかめると思いますよ。
他にもTeam SEGA Users Groupさんの なぜなに RC5というのもあります。 よりマニヤな方はRSA Japanの 最新暗号化技術FAQをご覧ください。 ・・・う〜ん頭が痛くなってきたぞ。 f(^^;)


Q4 どうして暗号を解くの?そもそもRSA社が主催って、
RC5は自社の製品なんじゃないの?変じゃない?
A4 RSA社がこのコンテストを開催した理由にはちょっとした訳があります。 世の中に出回る暗号は強ければ強いほど良いと考えがちですが、 例えば反社会的グループなどの通信に使われてしまうとマズイことになります。 そこでアメリカ政府は暗号を武器と考え、40bit以上の暗号の米国内からの 持ち出しを禁止しています。ブラウザのヘルプ−バージョンを見てください。 40bitをサポートとあるはずです。ご覧の通り このような輸出規制により日本ではこの強さまでしか使用できません。
ここまではいいでしょうか?
さてここからが本題です。 RSA社としてはこの規制が邪魔です。撤廃したいです。そ こで、40bitなんて弱い暗号に規制をかけても仕方がない。 もっと強くて安全な暗号をみんな使おうぜ、と政府に伝えるために このコンテストを開いたのです。専門家やスパコンでなく、 ”素人”達が集まって暗号が解かれたとなればアメリカ政府も 何らかの対応を取らざるを得なくなります。(A6を参照) RSA社も、規制が無くなれば商機が広がるし、なにより猛烈な 広告効果・パブリシティが見込めると踏んだのでしょう。 私自身もこのコンテストでRSA社を知りました。 まあ、普通の人は暗号なんて興味ないですよね。


Q5 暗号解読に参加すると何か良いことあるの?
A5 賞金の$10000がもらえます。しかし色々とピンハネされるので、 解いた人自身のふところに入るのは10%の$1000、約12万円ですね。 Team Seiko-BouZ34のようにチーム参加している場合はチームにも$1000です。 きっと呑んで終わりです (^-^; しかしっ!!! 我々の真の遠大なる目的は、来るべき高度情報化社会の明日のために奉仕することであります(低)。 あと瑣末な理由として、売名や暇人・PC改造狂だからというのが考えられます。うむ。


Q6 話は大体分かってきたけど、その暗号は自分達で解けるの?
やだよ、小難しいのは。
A6 あなたにも解けます。なにもコンテストに参加している人全員が数学の鬼、 というわけではありません。A3で紹介した通り、 巨大な数の素因数分解の有効な方法はいまだ見つかっていないため、 しらみつぶしに全ての鍵を組み合わせて解いていくしかありません。 RC5-64の鍵は1844京個ちょいあるので 一台のPCでは正解の鍵を見つけるのに、気の遠くなるような長い時間がかかります(60万年ぐらい)。 ではどうすればいいのでしょうか?
この時Jeff "Bovine" Lawson達がいいことを考え付きました。
他のPCと協力すればより早く正解が見つかるはずです。
鍵をみんなに振り分けるサーバーを指令塔として中央に立てて、 世界中のコンピューターがちょびっとずつでいいから 鍵を解いてくれれば、それは世界規模の仮想超並列コンピューターとして働くのではないか? ・・・そう、その組織がdistributed.netです。


Q7 なによ、そのdistributed.netっていうのは?話を整理してよ。
A7 前に述べた通り、RSA Data Security社が「全員注目!よーし、今からコンテストを始めるぞ。」 と宣言しても一般庶民には参加のしようがありません。 そこでdistributed.netが作ってくれた"クライアント"と呼ばれるプログラムをダウンロードしてきて起動します。 するとクライアントがあーでもないこーでもないと計算してくれて、 ほったらかしておくだけでアーラ不思議、1秒間に80万通りもの鍵の組み合わせが! さらにdistributed.netはチーム制を導入し、 処理速度順のランキングを毎日発表することによって参加者間の競争意識を芽生えさせました。 その結果、我々はついついPCの電源を入れてしまう習慣病に... (+_+) まあ、ぶっちゃけた話、暗号解読の社会的意義はこの際置いておいて、 distributed.netという場でそれぞれのチームがひたすら鍵の計算処理量を争っているということです。 それで賞金がもらえたら儲けもんだ...と。完璧にdistributed.netの思惑にハマってます (^_^;) 日本からは250余チームが、世界全体では5500チーム程がプロジェクトに参加しています。 また、ピンハネの件は賞金の一部が親分のdistributed.netに贈られることを意味しています。


Q8 クライアントっていうのは安全なの?得体の知れないプログラムを走らせてWindowzが不安定になるなんてことは?
A8 絶対ダイジョブです。新しいバージョン発表と同時に世界中のあらゆる環境で 試されるのでバグの修正はメチャ早いです。 むしろWindowzの方がアヤシイぐらいですよ。 またWindowzに限らずMacOS、FreeBSD、Linux、OS/2、DigitalUNIX、 IRIX、Solaris、NetWare、HPUX、BeOS、NeXT、Amiga、etc・・・と相当マニヤなOSまで サポートしているためコンピューターと名のつくもの全てで動作が可能。 ほかのソフトを邪魔するのでは、と考えるのも当然ですが御心配なく。 タスクの優先順位が最低に設定されているので、CPUの空いている時間にしか動きません。 CPUの稼動状況等を把握できるソフトであなたのPCがどのくらい頑張っているか見てください。 きっと20%もCPUパワーを使っていないことでしょう。100%使うのは ファイル圧縮時、ゲーム時、レンダリング時ぐらいのものですよ。 残りの80%は遊んでいるわけで、クライアントはそれを有効活用しているのです。 むしろクライアントを走らせていた方がPC購入費を回収できます。


Q9 どれくらいで終了するの?
A9 個人的には5、6年と思っていましたがCPUの高速化、参加者の増大などで 意外に早く、21世紀までには解けそうです。 (Comic Chat Teamさんの終了予測を参照) 解読成功時期はあなたのPCがプロジェクトに参加してくれるか次第で早まります。 今のCPUを100%使い倒してみましょう! どのチームも新規参戦者を待っています。 というわけでこれにてFAQも一件落着。









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