Message
World is changing rapidly.This is Fusan's home page. Through this home page,I would like to talk to you.
「輪廻転生」を題材とした遠藤周作の作品は多い。この物語の始まりは、かつて関ヶ原の折り、別れざるを得なかった大名夫婦にさかのぼる。愛する夫と別れざるを得なかった妻が別離に際して男女の雛人形を夫と分け合った。夫が女雛を妻が男雛を持つこととなり、それが代々伝わって400年経った今でも、どこかに残っているかもしれない。これに着目した雑誌記者がその行方を探す。女雛を持った人を次々に襲う不幸。女雛に託された悲しみと呪いが長い、長い時を越えて蘇る恐怖の物語である。
次々と起こる不幸は人形にこめられた呪いか、偶然の出来事か?明快な主題の中で、作品全体を緊張感のあるものとして引っ張ってゆく、何時もの遠藤周作の手法に、また今度もはまってしまった。
最近は、遠藤周作と三浦綾子の作品以外は、何を読んでも物足らない。彼らの作品も続けて読むと、何か違ったものが読みたくなって、その他の著名な作家の作品を買う。途中まで読んで挫折する。しかし、途中まで読んでも面白くないと、その本は捨ててしまう。人生の時間は限られているし、お金を出して折角買ったからと言って、我慢して読み切るほどの時間もない。私の、今の年齢にこの二人作品が最もマッチする、ということかと理解している。次の作品、次の展開が本当に楽しい。彼らの文章には無駄がなく、テンポがある、
そして何より、「愛」がある。私にないのは、十分な時間である。