「WAKE UP MASA!」
「オキロ MASA!」
「マサ、起きろ!」 英語と日本語が乱れ飛ぶ中でマサは目を覚ました。ルームメイトのオマーとマサの代わりに新しくこの家に来た日本人留学生のケンが笑いながらたっていた。
「MASA,telephone」
こんな時間に非常識な奴だな、マサはそう思ったが時間はすでに9時を回っている。
「オマーに日本語教えたんだ」
ケンが嬉しそうに訊ねた。以前、マサはオマーに無理矢理起こされ、ひどく気分の悪いときがあった。そのときに「オレを起こすときは日本語で言え」と無茶苦茶なことを言って日本語の「オキロ」を教えた。それ以来いつもオマーは日本語で起こすのだ。
「他にどんなのを教えたの」
「OMAR,your favorite japanese?」
マサがそう言ってケンの方を指さすと、オマーはニヤリと笑ってケンにむかって言った
「ケン、オマエガ スキダ、イッパツヤロウゼ」
ケンは唖然としていた。
「こんな言葉教えていいのか。オマーは意味わかってるの」
「当り前だよ。オマーはホモなんだから」
「ホモ?」
「ここはアメリカなんだぜ、そんなの珍しくもないことだろ」
マサは青ざめるケンにそう言うと電話に向かった。