時計の針は5時を回っていた。とうとうフミは寝ることができなかった。 寝ているユーヤの顔を見ていると無性に腹が立ってくる。昨日マサにやったように首を締めてやろうかと思ったが、本当に殺してしまいそうだったのでやめておいた。
フミはしばらく考え事をしていたが、そろそろユーヤと同じ部屋にいるのも限界が来たようだ。気晴らしに外に散歩に出る。
外の天気はそれほどよくはなかったが、海からの潮風がとても気持ちがよかった。フミは砂浜に寝転がりながら、今日一日をどうやってすごそうか考えていた。
「昨日は夜遅かったからみんなが起きてくるのは8時ごろかな」
「でも、マサはなかなか起きないだろうから、ここを出るのは9時ごろかな」
「サンディエゴはぜんぜん楽しくないから、ディズニーランドへ行きたいな」
いたって普通の20才の頭の中である。とてもさっきユーヤの首を絞めようとした人とは思えない。
やっと落ち着いたフミは少し遅い睡眠を取り始めた。