March 28,1993 AM05:00
羽根の絵

フミの目覚め
 

 時計の針は5時を回っていた。とうとうフミは寝ることができなかった。

 寝ているユーヤの顔を見ていると無性に腹が立ってくる。昨日マサにやったように首を締めてやろうかと思ったが、本当に殺してしまいそうだったのでやめておいた。

 フミはしばらく考え事をしていたが、そろそろユーヤと同じ部屋にいるのも限界が来たようだ。気晴らしに外に散歩に出る。

 外の天気はそれほどよくはなかったが、海からの潮風がとても気持ちがよかった。フミは砂浜に寝転がりながら、今日一日をどうやってすごそうか考えていた。

 「昨日は夜遅かったからみんなが起きてくるのは8時ごろかな」

 「でも、マサはなかなか起きないだろうから、ここを出るのは9時ごろかな」

 「サンディエゴはぜんぜん楽しくないから、ディズニーランドへ行きたいな」

 いたって普通の20才の頭の中である。とてもさっきユーヤの首を絞めようとした人とは思えない。

 やっと落ち着いたフミは少し遅い睡眠を取り始めた。

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