Palm/Pilot工作室
<掌に対応を>
「PalmPilotPersonalを4MB化」製作記
(1998.07.15作成)
前置き
PalmPilotPersonalを使っていた私はPilotProShopのキットで2MB化改造(+1.5MB)を完了しました。そんなある日、NiftyのFPILOTのハード改造会議室でごろりんさん達の3MB化の改造に関する発言を目にしたのでした。世の中にはハードに強い人たちがいるもんだな、と。翌週の土曜日に秋葉に行った私はT-Zone Mac館地下でPilotの1MB UPG カードが1枚1,980円で売っているのを発見しました。ビビッと来た私は即購入。それも3枚。家に帰って一連のチェーンを食い入るように見つめた私は、早速3MB化に挑戦しました。何とか成功。
さらに欲が出た私は前人未踏の4MB化をはかりました。 (PilotProShopの源さんのはボードが違うから...)

4MB化の障害は、
・デコード方法が明らかになっていない
→ ごろりんさんの情報と、Webを捜してGetしたデータシートでOK
・両面のメモリを重ねるので、メモリスロットに入らない
→ メモリを重ねてセットして試してみたら1mm程度のクリアランスを確保すれば
いける感じがする。

じゃ、やってみますか。
まずは材料から
メモリチップ × 4 (東芝製TC518512AFT-80V)
74ACT139フラットパッケージ × 1 (または同等品)
配線材料 少々
0.3mm半田少々 通常の半田はやめましょう
半田吸い取り線適宜
基板用フラックス 適宜
フラックス洗浄剤 適宜

すべて秋葉で手に入れました。メモリは新品を買った方が加工が楽ですが、今回は安売りの純正ボードから外しました。
お道具は、こんな感じです
ミニチュアプライヤー チップの足を伸ばします。
ミニチュアニッパー
20Wセラミック半田こて
コテライザー チップを剥がすのに使います
テスター 導通を測れれば可
ホットボンド 配線等の支持剤として使用します
カッター メモリスロットの加工に使用します

それでは、はじめましょうか。
工程1
メモリをメモリボードから剥がします。 (もちろんメモリ取り用のボードです。)
コテライザーをブロワーにしてメモリ自体を焼いてしまう感じ。
工程2
増設するボードのパターンを3個所カットします。
表裏とも、ゲートIC(TC7S08F)を一旦外します。カット個所は表1個所、裏2個所です。
カット後は導通していないことを確認の上、ICを元に戻します。
工程3
TC518512AFT-80Vを2段がさねにします。 工程1で用意した上段用メモリの足は垂直方向に伸ばしてしまいます。気持ちちょっと内側に曲げた方がいいでしょう。22Pinだけは工程2と同様に水平にしておきます。加工ができたら、下段のメモリにかぶせてみましょう。足が浮いて無ければOKです。(ここ、大事です)
次に半田付けをします。
最初に各メモリチップの対角線の足を半田付けします。後はすべての足を半田付けしてしまいます。事前に適宜フラックスを塗っておくと上手に半田付けができます。できるだけ半田は少量にしてください。
工程4
74ACT139の足をすべて水平に伸ばします。 メモリボード表面に紙のラベルが貼ってありますので、その上に74ACT139を載せホットボンドで止めてしまいます。この時、139の裏側にホットボンドを盛るのでは無く、139を基板に密着させた状態で足の無い辺にホットボンドを盛るだけにします。(高さを増やさない様にします。)
74ACT139を中心にすべての配線を行います。 VccとGndの線、信号線、メモリへの線、すべてを配線します。線の取り回しに注意しないと裏ブタが閉まらなかったり、メモリがスロットに収まらなかったりしますので注意。
工程6
後は後始末です。
フラックス洗浄剤で半田付け後を奇麗にし、同時に配線や半田付けを確認しましょう。
工程7
ここまで来ればメモリボードは完成です。
次にメモリスロットと本体基板のスペーサを加工します。メモリスロットはプラスチックのラッチ(押え)でメモリ基板を固定する様になっています。このラッチの裏側(メモリ基板の表面に当たる部分)をカッターで薄く削いでいきます。削るのは0.5mm程度ですが、少し削ってはメモリボードを挿してみて、様子を確認してください。削りすぎると取り返しがつきません。きついくらいでOKです。
メモリスロットにきちんと嵌まらない場合は、メモリをしっかり差し込んでメモリスロットの両側のラッチを内側に押してやるとうまくはまるはずです。全部削って他の方法で押さえる手も有りますが、お勧めできません。
さらに、このままではメモリ蓋が閉まりませんので、本体基板を支持するプラスチックのフレームを加工します。一旦液晶部分等をすべてバラバラにし、上部のスペーサの突起を薄く削いでいきます。これも大体0.5mmくらいでしょうか。
最終確認
さあ、電源を入れてみましょう。PalmPilotの起動画面が出て、いつもより起動が遅いな、固まってるのかな?と、冷や汗が出てくる頃合いで Digitizerの画面がでればOKです。
後はメモリ容量を確認してください。
不幸にしてこんな症状のあなた
・電源ONでバックライトが点灯し、画面は白いまま。ヒスノイズが聞こえる。
・起動画面がブリンクする。ヒスノイズも聞こえる。
・起動画面が半分しか表示されない。または画面が崩れている。
・ちゃんと起動したがメモリ容量が4MBでない。(2MBですら無い場合有り)
神に祈りつつ、次の事を行いましょう。
・電池を外して一晩放置する。
・あらゆるリセット方法を試してみる。
それでも駄目なら、まず90%は工程4の失敗です。
半田こてを当ててぎゅっと押し込んでみたり、付け直してみたりしましょう。
さあ、勇気をだして!
関連情報・リンク
PalmIIIを4MB化する(画像編)
「PalmIIIの4MB化」実体配線図
「PalmIIIの4MB化」製作記
「PallmPilotPersonalの4MB化」製作記

PalmPilot ハードウェア情報(ごろりんさん) ・・・・・ Pilotのメモリ増設のパイオニア
うさぎ情報局(うさぎさん) ・・・・・ Pilotの4MB化に続きPalmIIIも計画中
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