「第一話」〜クラスメイト大爆破〜 目覚ましが鳴る。 「俺を起こすんじゃねぇ!!」 健太郎の朝だ。いつもと変わらぬ朝。 って言うか、いつもと変わらない時点でコイツはかなりヤバかった。 「俺を覚ますことのできるモノっつったら、やっぱコイツっしょ。」 そういうと、健太郎は扇風機を回し始めた。 「あ・あ・あ・あ・い・い・い・い・う・う・う・う・え・え・え・え・〜」 いつまでも子供みたいに、扇風機に向かって声を発しているのだった。 健太郎は、これを十年間も続けている。もはや手の着けようがない。 「今日は、うん、なんて言うか、もう学校行くわ。」 そう言うと健太郎は、朝食も食べずに家を後にした。 早くに家を後にしたはずなのに、何故か遅刻寸前の時間だった。 「ヤバイ!遅刻や!これはかなりやばいなぁ、と思わせつつ、実はやばくないゼ!」 などと意味不明なことをいいつつ、普通に遅刻した。 もう授業は始まっている。それなのに、健太郎は教室を無視して部室に向かった。 健太郎は、科学部に所属しているのだが、自分で勝手に「マッド・サイエンス・アカデミー部」 と命名していたが、なんか、もうどうでもいいや。 「さて、今日も一日マッドに送るか!」そう気合を入れると、 かばんから、なにやら怪しいものを取り出し始めた。 それは、時計とライターとプラスチック爆弾数個だった。 「さてと、これでなに作ろうか・・・んんっ!?目覚まし作ろう!家の目覚ましは効かへんしなぁ。」 そう言うと健太郎は、一瞬で作り上げた。無理っぽいけど、いちいち気にすんな。そんなん。 教室に入った健太郎は、目覚ましの効果をクラスメイトで試そうと思い、 あくまで、好意でその目覚まし時計をみんなに渡した。 翌早朝、すがすがしく晴れ渡る空。そんな中、クラスメイトたちの家で、目覚ましがジリリと鳴る。 ポンと、目覚まし時計の頭を叩く・・・・・ その日の教室には、健太郎の姿しか見えなかった。 「みんな来ないなぁ〜!?目覚ましちゃんと鳴ったかなぁ〜?」 クラスメイトは、爆発していた。