生物への影響
生物にとって最も厄介な放射線の性質は、電離作用であると考えられる。
物質に放射線を照射すると、物質を構成している原子、分子の電子が外側に叩き出されるので、原子、分子はイオン化したり、あるいは分子間の結合を切ったりする。
生物が大量の放射線を受けると、生体を構成している分子の結合が切断され、生体組織と生体機能が破壊され、細胞は死に至る。
しかし、少量の場合は修復が可能である。
やけどを負った場合、程度によって死に至る場合、ケロイドが出来る場合、完全に直る場合の三つに大別できるが、放射線の場合も同様である。
細胞レベルで考えると、細胞が死ぬ場合、遺伝子に損傷が残る場合、細胞が元通りに直る場合も三つに大別できる。
遺伝子の損傷は、多くの場合、様々な修復機構によって修復がなされるが、ごく稀に修復されない場合がある。修復されなかった場所が重要な遺伝子であった場合、それが引き金となり、細胞の癌化を起こす場合もある。
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