1.     微生物の歴史

 

17〜18世紀、オランダ人のレンズ技師、レーウェンフック(Anton van Leuwenfoek)が自作の顕微鏡(倍率270倍に達したものもある)を作った。彼の観察力が非常に優れていたことと観察対象の範囲が広かったことから、微生物の世界が発見され、当時は現在でいう微生物を“小動物(animal cule)”と呼んでいた。彼の死後約100年間はほとんど進展はなかった。

 

●問題となったのは“小動物”の発生の仕方だった。

1748年に、イギリスの司祭、博物学者ニーダム(John Turberville Neehdam)は、「微生物は自然に発生する」と考え、これは自然発生説と呼ばれている。彼の行った実験は次のようなものである。

 

・これに対し、1765年に、イタリアの博物学者、スパランツァーニ(Lazzaro Spallanzani)は次のような実験を行い、自然発生説を否定し激しく対立した。

(a)1,2分煮沸後コルク栓をした。 (b)2,3時間煮沸後容器の口を解かし密栓した。

 

         1860年に、フランスの微生物学者、パスツール(Lois Pasteur)は、以下のような実験を行い、微生物の発生原因は空気中にあるカビの胞子や他の微生物が原因であることを証明した。

(b)口を熱してS字に曲げ、2分間煮沸した。

(c)数か月間放置しても微生物が発生しなかった。(S字の首で微生物が遮られる。)

(d)曲げた部分を切り取ると微生物が発生した。