勤務先ではオフィスの専用線でインターネットに接続しています。TCP/IPコントロールパネルを見てふと気づいたのですが,「設定方法」という欄にある「BootPサーバを参照」「DHCPサーバ…」という一見似た選択肢は何が違うんでしょうか? とりあえず「BootPサーバ」にして,普段は問題なく使えているんですが気になります。
マックでは基本的に同じです
確かにTCP/IPコントロールパネルにある各項目は意味が分かりにくいですね。普段インターネットを使っているユーザーでもなじみがないかもしれません。
TCP/IPコントロールパネルの「経由先」が「PPP」「Ethernet」いずれの場合も「設定方法」に「BootPサーバ…」と「DHCPサーバ…」が現れます。結論から言いますと,クライアントのマックから見て「BootPサーバ…」と「DHCPサーバ…」に大きな違いはありません。
マックに限らず,TCP/IPを利用する際には,クライアント側で設定する必要があるいくつかの項目があります。1台1台を識別するための固有の番号である「IPアドレス」,属するネットワークの規模を示す「サブネットマスク」,属するネットワークの中継点を示す「ルータアドレス」,ドメイン名からIPアドレス,またその逆を調べるための「ネームサーバアドレス」。これらは,マシン環境に応じてあらかじめ設定するのですが,それができない場合もあります。
ディスクレス・マシン用のBootP、すべての情報を提供するDHCP
BootP(Bootstrap Protocol)サーバーというのはもともと,ディスクレスのUNIXのために考え出された仕組みです。ディスクレスなので,起動時に,TCP/IPネットワーク・アクセスのための最低限の情報,つまりIPアドレスを取得する必要があり,それを提供するのがBootPのサーバーです。最近ではMac OS X Serverを用いた「NetBoot」がこれに当たります。
一方DHCPサーバーはもう少し“高級”な仕組みです。DHCPとは「Dynamic Host Configuration Protocol」の略で,文字通り,クライアントに対してサーバー側がダイナミック(動的)に設定情報を提供するという仕組みです。DHCPサーバーは複数のIPアドレスをプールしておき,クライアントの要求に応じて一定時間“リース”します。同時に「サブネットマスク」や「ルータアドレス」,「ネームサーバアドレス」情報も提供します。限られたIPアドレスを有効に使える上,ユーザーが設定する必要がないため,手間も大幅に軽減できるのです。
厳密にはサーバーの仕様にもよりますが,現在はDHCPサーバーが稼働しているケースが大半でしょう。こうした場合,通常マック側では「BootPサーバ…」「DHCPサーバ…」のどちらを選んでもほぼ同様に動作します(図)。
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