ISDNは56kbpsモデムよりどれくらい速い?

ISDNを導入するかで迷っています。ISDNの通信速度は64kbpsで、56kbpsモデムとの速度差はわずか20%程度のようですが、どのくらいメリットがあるのでしょうか。


   ISDN回線1チャンネル分の通信速度は64kbpsです。これは理論値ではなく、実際の通信で64kbpsで双方向データ転送が可能です。一方56kbpsモデムの通信速度は、電話回線の品質や機器周辺のノイズの影響を受けます。56kbpsという値は理論値で、ある程度よい条件で50kbps程度、平均は46kbps前後と言われます。また、モデムから電話局方向の上りデータ転送速度は33.6kbps以下になります。
 ご質問の通り、両者の速度差の20〜30%です。ファイルのダウンロードやWebページの表示は2〜3割速くなりますが、CATVインターネットのように、数十MBの動画ファイルが数分でダウンロードできたり、大画面のなめらかな動画が楽しめるわけではありません。56kbpsモデムからISDNに変えたとしても、インターネットの使い方が劇的に変わることはありません。

 ISDN回線の導入は、むしろ新しい多機能電話回線を手に入れると考えた方がよいでしょう。例えば、ISDN回線なら64kbpsの回線を2本同時に使う128kbpsMP接続を利用できます。この場合の通信速度は、56kbpsモデム利用時の3倍近くで、この速度差ははっきりと体感できるほどです。電話料金は倍になりますが、データ転送量が増えたときだけ自動的に2本目の回線をつなぐBOD機能を使えば、それほど大きな料金負担増にはならないでしょうし、操作の煩わしさもありません。テレホーダイを使えば、電話代は128kbpsMP接続も64kbps接続時も同額なので、上手に使えばトータルでの電話代を抑えることも可能でしょう。

 そのほかに、モデムの「ピーギャー」音を聞きながらの待ち時間が事実上無くなる、インターネットにつなぎながら電話で話せる、NTTのIP接続サービス(フレッツ・アイ)を利用できるといった点も、ISDN回線のメリットとして挙げることができます。


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