パソコンを修理に出すため、戻ってきた後にシステムの再構築をしなければなりません。インターネットの接続環境をバックアップする方法があれば、教えて下さい。(神奈川県・吉川 昌勇さん)
Windows95のユーザーです。インターネットのDNS情報やアカウント情報など設定情報はどこに保存されるのでしょうか?それをフロッピーなどにバックアップしておけると便利なのですが。
Windows 98/95のインターネットサービスプロバイダー(ISP)への接続情報である「ダイヤルアップネットワーク」の内容をバックアップしておきたいというニーズはたしかにあります。
単一のプロバイダーに入っている場合でも、複数のアクセスポイントを登録しているケースがありますし、複数のプロバイダーに入っている人は、登録情報がその分だけ増えていきます。Windowsの再インストールのときには、プロバイダーから提供された情報を新たに再入力するのにとても手間がかかってしまいます。こんなとき、ダイヤルアップネットワークで登録してある情報をフロッピーディスクなどにコピー(バックアップ)できれば、いうことはありませんよね。
実は、ダイヤルアップネットワークの記録情報は、Windows98/95のシステムレジストリの中に格納されるようになっているのです。これから紹介する方法は、システムレジストリを編集するツールであるレジストリエディタを使います。 システムレジストリを参照したり、編集することは、少しばかり危険を伴います。以下に述べるとおり、操作の冒頭でレジストリ全体のバックアップを取っておいてから、手順を進めてください。
なお、PC-Gaz!ならびに筆者は、読者が操作して招いた結果には責任を負いかねます。あくまで自己責任の元で行ってください。自信が持てない方は操作を行わないでください。
注意
この方法は、ダイヤルアップ接続で使うモデムやTAが以前の環境と変わっていない場合のみ利用できます。ダイヤルアップネットワークの情報を記録するレジストリ部分には、モデムやTAなどの情報もバイナリデータの形でいっしょに記録されるため、モデムやTAが変更されている場合は、使えません。また、ダイヤルアップネットワークに情報がすでに入力されている状態で「4.バックアップ情報の再登録」を行うと、同じ情報がある場合は上書きされます。
1.レジストリエディタを起動する
(1)[スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択。
(2)「regedit」と入力して[OK]をクリック。
2.レジストリ全体のバックアップ
(1)レジストリエディタ内の「マイコンピュータ」を選択。
(2)レジストリエディタのメニューから[レジストリ]-[レジストリファイルの書き出し]を選択。
(3)任意の名前を付けたハードディスク上のフォルダ(たとえば「BACKUP」)内に、ファイル名「RE990730」などのように、「RE」に続いて今日の日付を付け加えた名前を入力。
(4)[保存]をクリックしてファイルを書き出す。
以上で、今日現在のレジストリ全体のバックアップ(控え)をハードディスク上に保存することができました。BACKUPフォルダ内には、「RE990730.reg」という名前のファイルが出力されています。
出力したファイルからレジストリを復元させるには、出力した「RE990730.reg」ファイルをダブルクリックすることで行います。
ただし、レジストリ全体の復元が必要かつ可能なケースとしては、レジストリの任意の項目を誤って削除してしまったり、何らかの理由でレジストリファイルが壊れてしまった場合などの直後に限ります。アプリケーションをいくつもインストールしたり、Windowsの環境をさまざまに変えた後では、古いバックアップ情報を元にレジストリ全体を復元することは、かえってWindowsの動作をおかしくする結果になりますので、十分に気をつけてください。
3.ダイヤルアップネットワーク情報のバックアップ
(1)レジストリエディタ内でツリー表示になっている「HKEY_CURRENT_USER」項目の先頭にある[+]マークをクリック。「HKEY_CURRENT_USER」より下位のツリーが広がって表示されます。
(2)「RemoteAccess」項目をクリック。
(3)レジストリエディタのメニューから[レジストリ]-[レジストリファイルの書き出し]を選択。
(4)任意の名前を付けたハードディスク上のフォルダ(「BACKUP」)内に、ファイル名「REMOTE」と名前を入力。
(5)[保存]をクリックしてファイルを書き出す。
(6)「レジストリ」メニューから、レジストリエディタを終了。 以上で、ダイヤルアップネットワークの接続情報のバックアップをハードディスク上に保存しました。BACKUPフォルダ内には、「REMOTE.reg」という名前のファイルが出力されています。これをフロッピーディスクなどにコピーしておいてください。バックアップ操作はこれで終わりです。
この後仮に、Windows再インストールを行わなければならなくなったとしましょう。何らかの事情や事故が原因で、フォーマットしてからセットアップした場合など、これまでの環境は残りませんね。またWindowsのセットアップ直後、ダイヤルアップネットワークには、まだ何も情報が登録されていません。セットアップが完了したWindowsにダイヤルアップネットワークのバックアップ情報を再登録するには、次の操作を行います。
4.バックアップ情報の再登録
(1)マイコンピュータかエクスプローラで、保存した「REMOTE.reg」があるフォルダもしくはドライブを表示。
(2)「REMOTE.reg」をダブルクリック、もしくは右ボタンメニューを表示し、[結合]を選択。
(3)「x:\BACKUP\REMOTE.REGの情報をレジストリに追加しますか?」というメッセージに対し[はい]を選択。
(4)「x:\BACKUP\REMOTE.REGの情報が、レジストリに正しく入力されました」というメッセージが表示されるので、[OK]をクリック。
(5)この後、Windowsの再起動を行う。
再起動後、ダイヤルアップネットワークを開くと、プロバイダ情報を記録したアイコンが表示されるようになります。
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