インターネット利用時の電話料金を少しでも節約したい

自宅でインターネットを始めたら、以前よりも電話料金がずいぶんかかるようになりました。NTTにはいろいろな割引サービスがあるようですが、どれを使ったらいいのでしょうか。

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NTTグループは、インターネットの利用に適したさまざまな割引サービスを用意しています。一般に、ある程度以上の時間インターネットを利用するのであれば、これらのサービスを利用したほうが、結果的に電話料金は低く抑えられることが多いでしょう。
 まず最初に、割引サービスにどんなものがあるか見てみましょう(図1)。利用できるサービスは2つの要素で決まります。アクセスポイントが市内か市外か、利用回線がアナログかISDNかです。下の表にある「隣接20km」とは、市外電話にあたる地域のうち、局番が隣り合っている、または20km以内の地域の意味です。これは地図上の隣同士や距離とは意味が違うので、居住地域から見てどこが隣接地域かを知るには、NTT(Tel:0120-019000)に問い合わせてください。


1: NTTグループが提供する主な料金割引サービス
  ┌──────────────┬───────┬───────┬────────────────────────────────────────────┐
  │ │サービス対象 │指定可能番号数│内容 │
  ├──────────────┼───────┼───────┼────────────────────────────────────────────┤
  │アナログ テレホーダイ1800 │市内電話 │2 │月額1800円で利用時間は夜11時から朝8時までに限り無制限 │
  │タイムプラス │市内電話 │無制限 │月額200円で市内通話が3分10円から5分10円に夜11時から朝8時は4分10円から7分10円に) │
  │テレホーダイ3600 │隣接20kmまで │2* │月額3600円で利用時間は夜11時から朝8時までに限り無制限 │
  │エリアプラス │隣接20kmまで │無制限 │月額200円で隣接地域の電話が90秒10円から3分10円に(夜11時から朝8時は2分10円から4分10円に 
  │
  │テレチョイス30 │市外電話 │1 │月額100円で市外通話が30%割引 │
  │ISDN i・アイプラン1200 │市内電話 │1 │月額1200円で3000円分の通話が可能 │
  │ i・アイプラン3000 │市内電話 │1 │月額3000円で7500円分の通話が可能 │
  │INSテレホーダイ(市内プラン │市内電話 │2 │月額2400円で利用時間は夜11時から朝8時までに限り無制限 │
  │INSタイムプラス │市内電話 │無制限 │月額350円で市内通話が3分10円から5分10円に(夜11時から朝8時は4分10円から7分10円に) │
  │INSテレホーダイ(隣接プラン │隣接20kmまで │2* │月額4800円で利用時間は夜11時から朝8時までに限り無制限 │
  │INSエリアプラス │隣接20kmまで │無制限 │月額350円で隣接地域の通話が90秒10円から3分10円に(夜11時から朝8時は2分10円から4分10円に 
  │
  │INSテレチョイス30 │市外電話 │2 │月額200円で市外通話が30%割引 │
  └──────────────┴───────┴───────┴────────────────────────────────────────────┘
*うち、市内の電話番号も1カ所指定できる

 アナログ回線とISDNの割引サービス内容はほぼ同じで、違う点は、アナログ回線にはISDNの「i・アイプラン」など終日利用できる定額型割引サービスがないことと、同じサービスでもISDNのほうが基本料金が高いことです。複数の割引サービスを1つの通話で併用することはできません。時間制限のある「テレホーダイ」と、「タイムプラス」や「エリアプラス」を使い分けることはできますが、例えば終日利用できる「i・アイプラン」は別のサービスと組み合わせられません。

 大手プロバイダーでは、契約者の半数以上が、1カ月あたりの接続時間が15時間から30時間のプランを利用しているといいます。「1カ月で30時間」なら、毎日1時間ずつWebページの閲覧をするのに匹敵します。自分が普段利用する時間帯として、深夜・早朝時間帯が多いかその逆かで、どのサービスを利用するかを参考にしてください。


 割引サービスを利用すれば、必ず料金を抑えられるわけではありません。インターネットの目的が主にメールで毎月の利用時間が短いという場合は、割引サービス用の月額基本料自体が割引額より大きくなることもあるからです。こういった場合はKDDやTTNetなど、NTT以外の電話会社が提供する、短時間の利用者に有利なサービスを利用するといいでしょう。

短時間ならNTT以外を利用

 TTNet(Tel:0081-151)は、「東京電話」で知られる関東地区を中心とした電話会社で、九州地区のQTNet(九州電話、Tel:0120-750086)もほぼ同じ電話サービスを提供しています。これらの会社のサービスを利用すると、NTTで通常3分10円の市内電話料金が9円になります。利用には申し込みが必要ですが、初期費用や月額基本料は不要です。これと市内電話が5分10円になるNTTの「タイムプラス」と比べてみましょう。図3にあるように、アナログ回線で1カ月あたり3時間程度の利用なら、TTNetのほうが安くなります。もちろん3時間以上利用する場合でも、月額基本料金を支払ってまで割引サービスを受ける必要がないと思う人にはお薦めできます。

 こまめに秒単位で利用するのなら、KDD(Tel:0070-712)を使うのもいいでしょう。通常のインターネットの利用ではあまりメリットはありませんが、コールバックには有効です。コールバックとは、いったん会社のサーバーなどに電話をかけ、サーバーから折り返し電話をかけ直すシステムで、最初の通信は1分以内で終わるのが大半です。KDDの場合、市内と隣接20kmまでが同じ料金です。平日昼間は最初の48秒までが5円で、その後は6秒ごとに0.66円、端数は四捨五入されます。通信時間が1分24秒までなら料金は8円です。また、KDDの国内電話利用料金が月額300円以上の場合は、「かけどくパック」を申し込めば通話料金が1割引になります。申し込み、月額基本料は無料です。


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