はるちゃん6 【最終話】

【概要】

事務所に連絡が入った。
周作の無事が確認され、支配人とはるは港へ向かう。
そして、支配人に背中を押されはるは周作の胸に飛び込んでいった。
二人が結ばれたのを見届けた支配人は一人帰路に着く。
女将も支配人の顔を見て全てを察した。

再び仲居として働くはるだったが、典子と板長ははるが湯之国屋を
辞めるのではないかと心配する。
そんな二人の会話を聞いてはるは感謝の気持ちでいっぱいになるが、
自分がいるせいで支配人や女将に嫌な思いをさせると思い、湯之国屋を
出ていく決意をする。

しかし、女将は自分や貴彦に気をつかって出ていくなら仲居業や湯之国屋を
舐めないでくれと言う。自分たちに嫌な思いをさせたくないなら楽しませれば
良いと……
女将の説得ではるは湯之国屋に残ることを決意する。

周作に弁当を届けに行くはる。
周作は巨大なおにぎりを見て驚くが、はるは北海道のおにぎりは大きいのだと返す。
そして結婚しても仲居を続けていくと言う。
周作もまんざらではない顔して、はるに見送られながら仕事に行った。

そろそろ登別に春が訪れようとしていた……。



【感想】

すでにシリーズ化することを放棄してしまったのだろうか?
まさか、はるちゃんが登別を去らない終わりが待っていようとは夢にも思わなかった。
しかも、なんで今更という気持ちが強い。こういうラストができるのだったら、
4や5の最後は何だったんだろうか?
思うに、周作とのエピソードが余りにも遅すぎた為煮詰められなかったのでは
ないだろうか?
これでは次回作は作れない。
いや、作ろうと思えば作れるが6の流れを完全に無視しなくてはならないだろう。
それとも4でやったように最初だけ登別編をやって、中盤から新天地での話を
やるのかな?
どっちにしろ、一つの物語りとして見れば完成していた。
しかし、シリーズ物としては独りよがりのエンディングになってしまった。

はるちゃんが旅館を去らないエンディングは3以来だが、これで山中と縁が完全に
切れてしまったのかと思うと、少し寂しい。
次回作があるのなら、今度こそ山中に帰って欲しい。
はるちゃんの本当の居場所は翠明なのだから。

今回を振り返ってみると、中盤が非常に内容が濃かった。
序盤はなんだか焦臭い雰囲気だったが、典子がはるちゃんを認めた辺りから
面白くなった。
周作がいなかった一ヶ月間も内容が濃かった。
主に大光寺が中心だったが、心を入れ替えた支配人の姿に好感が持てた。
はるちゃんも良いポジションにいて、湯之国屋自体も盤石だった。
そう、湯之国屋には経営危機は無かった。
これが最近のはるちゃんシリーズでは珍しい事だった。
旅館の基盤がしっかりしているからこそ人間ドラマに重点を置けたのだと思う。
仲居達もいい人ばかりだった。
5をより良くした感じだった。
普段は厳しいが、心の中ではしっかりと認めている……典子という人物の大きさを
感じた。板長も今までの板長の中で一番個性が光っていたと思う。

しかし、後半の展開ははるちゃんが優柔不断で、暗くて非常に話が重かった。
その原因がはるちゃん自身なので、どうも感情移入できない。
支配人を道化にしてしまっているはるちゃんが許せなかった。
支配人がはるちゃんを吹っ切ったのはかなり強引だったと思う。
本来ならこの辺に5話くらい割いても良かったのではないだろうか?
急ぎ足で駆け込んでしまった点は否めない。
はるちゃん6は完璧な形で終わった。
しかし、はるちゃんシリーズはどうなるのかな?
9月30日から約3ヶ月間楽しませてもらったと思う。
6だけで見れば次回作はない方が良いけど、シリーズを見てきた者としては
来年、是非新しいはるちゃんを見たいと思いつつ、日記にピリオドを付けたいと思う。

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