マイル7分へのこだわり




ダン、マイク、ロイ、メリーローとバトンを繋ぐと第32区に再び僕が登場。昨日の疲労はまだあきらかに足に残っている。が、気持ちは乗っていた。昨日の第8区ではマイル9分を越えるローペースだっただけに、この32区ではリベンジし、なんとしてもマイル7分前後で行きたかった。距離は4.7マイル。昨日に比べれば屁でもない。メリーローからバトンを受け取るとまるで400mのスタートかのような勢いで飛び出す。

いろいろ考えたが自分にはやはりこういう走り方しかできないようだ。前半押さえながら走り、リズムに乗ったところでペースを上げる、これはロードランナーにはできてもスプリンターには絶対にできない走り方だ。幸いだったのは距離の短さとコースの単調さ。すでにサンタクルズビーチに近いこの地区はなだらかなダウンヒルが続き、木々が大きな日陰を作る。昨日の炎天下を思えば天国と地獄のような差だ。30分を少し過ぎた頃早くも中継所が目に入った。次はレズリーだ。タイムは34分。ほぼマイル7分で走りぬけた計算になる。「やった。」言葉にはならない達成感が体中を駆け抜けた。


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