シリコンバレーの歩きかた(1994年版)


私は1994年にアメリカのサンノゼ(San Jose)に長期出張していた。そのとき毎週のようにシリコンバレーのお店をうろついていた。そのときのメモのようなものだ。この文章を理解するためには、San Joseの地図があることが望ましい。しかも、少し昔の話なので、現在は若干変わっているかもしれない。まあ、IBM-PCが日本ではやりはじめたころのことを知っている人にはおもしろいだろう。 :-)



アパートのドアを開け、軽い足取りで駐車場に向かう。ここではどこに行くにしても車が必需品なのだ。エンジンのキーを回し、セルを回す。「さてと今日もいつものパターンかな。」駐車場を右手に曲がりSaratoga Ave.に出る。Saratoga Ave.からすぐ280に乗るという手もあるのだが、今日はのんびりしたい気分なので、そのままSaratoga Ave.を走る。しばらく行くとSan Tomas Expwyだ。ここを左に曲がり、North方面に向かう。このSan Tomas Expwyは制限速度が45mphで結構飛ばせる。道も広いのでいい気分だ。しばらく走ると、El Camino Realである。ここを左に曲がりWest方面を走る。ここは道は広いのだが、San Tomasのようには飛ばせない。しかも、道沿いにいろんな店が建ち並んでいるので、一番右側の車線はお店に入る車や通りに出る車のために、いつものろのろである。でも、誰もクラクションを鳴らすドライバはいない。速く走りたければいつでも追越しができるわけだから。

El Caminoに出たわけはこの通りにCompUSAというコンピュータショップがあるからである。ここはモールのなかにお店がある。まずはここへ足を運んでみよう。El Caminoを走っていくとLawrence Expwyにさしかかる。その直前のモールに目的のCompUSAがある。ここは実は去年の海外旅行のときに行ったことがあるのだが、場所はどこだったか忘れてしまっていた。しかし、走れば思いだすものだ。
 このCompUSAは情報誌MicroTimesでもおなじみのお店である。品揃えとしてはソフトウェアのほうに重点を置いているようだ。ハードもあるが量は少ない。どちらかというと、Laoxコンピュータ館のソフト売り場という感じである。値段はそんなに安くはないし、商品にはっきりと価格が表示されていないものもあり、レジに持っていってから値段にびっくりすることがたびたびあったので、私としてはあまりお勧めできるお店ではない。

 さて、CompUSAも見物したところで、再びEl Camino Realに戻り、右側に曲がって、Lawrence ExpwyをNorthに走る。ここはSan Tomasと同様に制限速度が45mphである。しかし、道は広いので何も心配することはない、マイペースで走ろう。
 しばらく行くとKiferという通りと交差したところで、右手のほうに光輝く建物が見えてくる。ここがNCAである。あまり駐車場が広くないのだが、少し待っていれば空くだろう。それほどお客さんの出入りが激しいところだ。
 このお店はハードディスクが安いことと、CD-ROMを大量に扱っているのが特色だ。去年の旅行ではここでみんながハードディスクをむさぼるように購入していたが、現在の秋葉原価格と比較した場合はあまりメリットがないかもしれない。それはカリフォルニアの消費税が8.5%と高額であるためだ。どちらかといえば、通信販売のほうがメリットがあるかもしれない。また、日本ではみかけないような大容量たとえば4GBとかのハードディスクなども購入できる。CD-ROMはここは種類が多く、価格も安いのでお勧めである。あと、組み立てのための細々したパーツなども売っているので、おみやげにインチネジの詰合せなども喜ばれるだろう。

 NCAを後にして、Lawrence Expwyをさらに北上する。しばらく行くとCentral Expwyと交差するが、まだ北上する。次の目的地は超有名なFlysだ。しかし、Flysは反対側の車線に面している。つまり、どこかでUターンしなければならない。でも、アメリカの道路ではUターンできない道路のほうがめずらしいから、そんなに心配することはない。
 Flysがある通りはKern Ave.なので、その次の通りOakmead pkwyでUターンする。もちろん、Uターン用の車線があるので、その車線に変更する。Uターンし、一番右側の車線を走ると、自動的にKern Ave.にはいりFlysの前に到着する。このKern Aveに入る道はいつも車が走っている。私はここをFlys渋滞と呼ぶ。このFlysはシリコンバレー周辺に3つの店舗を持ち、コンピュータ、電気製品、お菓子、ジュースなどを大量に展示し、販売している。日本のお店に例えれば、Laoxコンピュータ館をすべて平屋作りにして、そのとなりに秋葉原駅前駐車場をくっつけたものと考えれば良いだろう。つまり、とてもでかいのである。また、各店舗があるテーマに基づいて設計されている。私は3つのFlysすべてに行ってみたが、KernのFlysはコンピュータをテーマにしている。Flysの建物をよーく見ると1つの大きなICチップに見えるように色が塗られているのだ。また店内も、床の上をプリント基板のパターンが通っていて、レジカウンターはICソケットみたいになって、床のパターンと接続される。壁にはでっかいプリント基板にでっかいICが乗っていたりする。たまに、ベンチの近くにでっかいコンデンサがあったりして、実に楽しい。写真撮影ができたらアルバムを作りたいぐらいだ。あとの1店舗は古代遺跡をイメージしていてスフィンクスがドーンと置いてある。もう1店舗は何だったか忘れてしまった。思い出したときにメモしておこう。

 Flysを十分堪能したところで、車でFlysの前のお店WeirdStuff Warehouseに行ってみよう。実はこのお店は日本では有名でないかもしれないが、巨大なジャンク屋なのである。秋葉原で言えば、湘南と丹青と鈴商と千石を1つの大きな体育館に敷き詰めたようなお店である。とにかくつまらないジャンクがいっぱいある。ここも実に楽しい。
 さて、もう結構というぐらいにジャンクを見たところで、車に戻り、再びLawrence Expwyに戻る。ここでもう一度Uターンして、Northに走る。ついでにもういちどNCAに寄って買い忘れたものを買うのもいいだろう。

 しばらくNorth方面に走ると、101に交差する。ここで101に乗りSan Jose方面に向かう。次の目標は本屋である。しかも、コンピュータとエレクトロニクスの本しか売っていない本屋である。101からMontague Expwyに降り、そのまま、1st streetまで行き、右に曲がる。そのまま1st streetを走ると、Trimble Roadと交差するので、ここを左へ曲がる。右手に見える建物が、Computer Literacyという本屋である。本屋というよりは図書館といったほうが良いかもしれない。いつも、静かに専門書に読みふけっている人ばかりだ。ここには、いろいろなグッズもある。Tシャツや486のCPU内部が印刷されたマグカップなど、他では手に入らないものもある。あと、ここに無いコンピュータの本は無いといってもいいだろう。それくらい、論理回路からスーパーコンピュータにいたるまでの本がここにはある。実にすばらしい。

 このようにお店を回るだけで、簡単に時間は過ぎていく。いつもこのようにパソコン関係のお店に行ってばかりではない。他にもいろいろなところに遊びに行ったのだが、あまりにも情報が多すぎて未だに整理できていない。そのうちにまとめることとしよう。とっておきの場所はまだいろいろある。とにかく、アメリカは広い!

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Last Update 15, Sep 1997.
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