沖縄旅行記 3

 会社はほとんど遅刻してくるが「こういう時に限って早い奴」代表であるおれは、 花屋が見える改札口に集合時間10分前に到着した。 バッグには沖縄グッズを入れるはずだったが、 不慮の事故により 行き先がお預け状態のおれ。 やる気がいつもより30%減少していたが「2ヶ月に一度は新幹線に乗る」おれにとって、 旅支度は慣れたものである。

 だが、誰もこない。 10分過ぎても誰も来ない。 なんか、このまま新潟に行って遊んだほうがおれらしいのでは? という考えがちらつくようになった。 「あと2秒で来なかったらトイレに行ってから新潟」と トイレへ。 無事 トイレから出たおれは、 とりあえず 改札を一回りしてみようと思った。 もしかしたら別の場所にいるのかもしれないし。

 半周する所の花屋の前で「お待たせー」という聞き慣れた声がした。

 おねーさんだった。が、声をかけた相手が「かんださん」だった。 そう、「かんださん」と「ねーさん」の間におれが挟まった瞬間に「お待たせー」だった。

 ああ、まってくれてたんだね。 しょうがないッスよ、おれ、かんださんのかお、よくしっているわけじゃないし。 このあいだ はじめてあってから、 だいぶじかんがたってるし。 はなしとか、ぜんぜんしてないし。 それじゃあ おぼえてないよね。 おれなんか、とくに。 …ごめんなさい。

 一瞬にして「新潟思考」から「有給休暇による連休有効化思考」へ パラダイムチェンジしなければならなかったが、 「やっと見つけた」というより「見つかってしまった」ような気分なおれは 状態遷移完了まで しばらく時間を必要とした。 それにしてもねーさん、いいキャラしてるね。

 話を聞くと、マクドナルドへ皆行っているらしい。 朝ご飯を食べながら 行き先を決めるようだ。

 「マクド」「マック」へ到着し、どうしようか検討した。 おれは内心「仙台」が良かった。 そして、強く押した。 が、「北上する」事だけが決定し ロマンスカーで新宿へ。 さらに東京へ。 いざ 新幹線に乗る、最後の最後で「どこに行こうか」という事に。 本屋さんが営業開始するまで時間的に早かったので 東京駅で決めるという意向だった。

 結局「時間的、金銭的に福島」という事で、 何がしたい 何が見たい等の「楽しむための旅行」ではない 「連休のための旅行」が、今やっと「福島旅行」に改定された。

 「楽しくなかったら 自分の力で楽しくする」というモットーを胸に、 新幹線券を回数券で購入して 新幹線に乗りこんだ。


1999年10月18日作成
1999年10月20日更新
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