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アップグレード・ザ・ピーシー(3/4)

〜VGAカードで世界が変わるのか〜
'97春

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   出張の帰りにPC-DIYの聖地秋葉原に立ち寄った。爆貧の私にとって東京出張というのは、秋葉原を訪れる為のまたとないチャンスなのである。

 秋葉原に降り立つと、さすがに栃木王国とは違う。街行く人は皆、「クロックアップ、クロックアップ」と言いながら歩いているように見える。

 ロドリゲスにも何か土産を買っていこう。ここはやはりCPU換装、狙いはズバリIntel486-100MHzだ。
 AMDも486互換CPUのAm486をだしてはいるが、雑誌のベンチマークテストなどは、どうも芳しい成績を残していない。またP5技術を取り込んだPentiumODP83MHzやAm5x86-P75と言う選択肢もあるがまだまだ高い。
 と言うわけで、コストパフォーマンス重視のIntel486-100MHzだ。

 しかし、あるショップでその思いを覆すあまい罠が待っていた。

 そこでは、おあつらえ向きにi486-100MHzが\5,980で売っていた。今まで雑誌などで見たことのあるi486-100MHzの最低価格が\7,980であったから、これは間違いなく買いの値段である。
 しかし、そこで私の考えを揺るがす商品を発見。同じ\5,980でVGAカードが売っていたのだ。Tridentと書かれたチップを搭載したそのVGAカードは搭載メモリが2MB。今まで、自分がVGAカードなど買えるとは夢にも思っていなかった為、VGAカードのトレンドなど知る由もない。一体このカードがどれほどのものなのか。
 しかし、価格からして大きな効果は期待できないのは事実。当時VGAカードはどんなに安くてもやっと1万円を割るくらい。それが\5,980である。

 同じ\5,980で、どちらを買うべきか?

 パフォーマンスアップの確実性を求めるなら当然CPUだろう。どこの馬の骨(失礼!下部注を参照)とも分からぬVGAカードを買ってパフォーマンスアップするならまだしもパフォーマンスダウンの可能性もある。
 しかし、標準のオンボードVGAチップはメモリが1MBしかない。1024x768では何と256色、800x600でさえ16ビット表示しかできないのだ。
 しかもオンボードであるゆえ、いずれマザーボードの交換(というかほとんど作り替えだが)をする際にはVGAカードを新たに購入しなけらばならない。

 486の環境に限界を感じ始めていただけに、私の気持ちは除々に傾き、気が付くとVGAカードを購入し家路を急いでいた。

 家に着き、さっそくカードをロドリゲスに取り付けてみる。

 ベンチマークの結果は良くなっているが、実際に使用してみてのパフォーマンス向上は体感できない。やはり、VGAカード云々よりもCPUのスピードがボトルネックになっているのか?
 やはりCPUにしておけばよかった。次は絶対にCPU換装だ。

 しかし、この時を境にして街でi486-100MHzを見かけることはなくなったのである(爆)。

注:Trident社製のグラフィックチップは現在ノートパソコンなどに広く使われおり、DVD再生などの分野でも注目されている立派なグラフィックチップ及びメーカーです。

街行く人は皆、「クロックアップ、クロックアップ」と言いながら歩いているように見える。  Trident9680を搭載したVGAカード。やはりCPUを買っておけばよかったか?
 
 
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