〜'98年前期時代背景〜
時はSocket7を過去のものとしようとしていた。海の向こうではPentiumII-400MHzと言う化け物が作られ、この地にも姿を見せ始めていた。
Slot1の出現以来、Socket7は終わったアーキテクチャと評されてきた。覇王インテルが完全にSocket7から手を引き、アップグレードへの道を絶たれたSocket7勢の形勢は誰から見ても不利であった。
しかし、Socket7は終わってはいなかった。それまでインテルに苦渋を飲まされてきた互換CPU及びチップセットメーカが、覇王インテルが築いたSlot1の特許の壁を越えることができずに、焼け野原と化したかに思えたSocket7の地に新たな芽Super7を築き上げたからであった。
互換メーカはSuper7をSocket7の延長線上に置き、Slot1でしか実現できないと思われていたベースクロック100MHzやAGPバスといった新技術を低価格で市場に提供することによって、それまでの大勢を占めてきたSocket7ユーザに受け入れられていった。
時を同じくして自作PCブームとクロックアップブームが到来し、確実で安定性のあるインテルCPU&チップセットによる誰でも動くガチガチ仕様を嫌った「ちょっと俺は他とは違うぜ」と言うユーザ心理をくすぐる怪しげな仕様が功を奏し、Socket7は覇王インテルと大方の予想を大きく裏切り、コンシューマ市場に受け入れられていった。
しかし覇王インテルもこの状況を見過ごすはずはない。Socket7勢の息の根を止めるべく、対低価格帯新兵器Celeronを市場に送り込んできたのであった。
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