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千代丸大地に立つ(4/6)

〜手書き文字の罠〜
'99/初夏

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   次の日いつになく早く、目をさます。さっそく、虎の子のこずかいをはたいて買ったCD-RWドライブをテストしよう。そう言えば、昨日値札の上に手書きで書かれていた「ディスクアットワンス不可」の文字が気になる。ところで「ディスクアットワンス」ってなんだ?取りあえずマニュアルを読んでみる。

 マニュアルによると、CDに全てのデータを一度に書き込んだ後、その一回でCDを閉じてしまうことで、その後からのデータの追加ができないらしい。なんだそんなことかと思いつつ、更にマニュアルを読み進めると、音楽用CDを作成する場合は、この「ディスクアットワンス」で書き込む必要があるだと!?
 血がひけていくのがわかった。そんなバカなことがあってよいのか?俺は今までさしたる贅沢もせず、まじめに生きてきたつもりだ。たまに飲み過ぎて暴れて記憶がなくなるくらいで、そんなことは誰にでもよくあることだ(あるか?)。そんな俺に神はこんな仕打ちをするのか?

 血が引き、酸素不足で思考も定まらない頭で、「パソコンとの長い付き合いの中では良くあることさ。こんな時には冷静になるんだカプタマス。お前は頑張りやさんじゃないか。」と自分に言い聞かせた。
 まずマニュアルをよく読み直すと、付属ライティングソフト「B'z Recorder GOLD」のドライブ別制限事項と言うのがあった。それによるとなんと購入したドライブとの組み合わせでは「ディスクアットワンス」が可能となっているではないか。まだのぞみはあるぞ。
 早速CD-RWドライブを本体に組み付けて、テストをしてみる。ライティングソフトのインストールももどかしい。インストール後ソフトを立ち上げるが、このソフト自身が凍りつき立ち上がらない。またしても凍る画面か。
 マニュアルとの格闘の末、ドライブを認識できていないことがわかる。

 あせりを隠せない。もう一度マニュアルを読み返す。そして「B'z Recorder GOLD」の補足マニュアルにATAPIタイプのドライブが正しく認識されない場合はWindows95標準のASPIマネージャーに戻して下さいと書かれているのを発見。
 そう言えば、MVP3用のドライバをインストールしている。これをアンインストールすれば良いのだが、何か気持ち悪い。万全を期すため、Windowsを再インストールする。

 再インストール後、ソフトを起動。今度はうまくCD-RWドライブを認識し立ち上がった。早速、音楽CDを焼く。
 一度WAVファイルに変換してから、確実性を重視し等倍速書き込みを指定。この時同時に「ディスクアットワンス」のチェックボックスにチェックをつけることを忘れてはいけない。
 書き込みは程なく終了。この間何のエラーも発生しなかった。と、言うことは無事「ディスクアットワンス」で書き込めたのか?試しに音楽用のCDドライブで確認する。

 いやー、音が出たときは正直いってホッとした。こんなイヤな汗をかいたのは久しぶりのことだ。試しに家にある全てのCDドライブで聞いてみたが、全てOK。しかしそう考えるとあの「ディスクアットワンス不可」の文字はなんだったんだろう。「トラックアットワンス不可」の間違いなのか?(確かにトラックアットワンスは出来ない) それとも隣に並んでいたUSB接続のドライブと書き違えたのか?いずれにしろ手書き文字には注意すべしと言うことを今回は再認識することとなった。

 
 
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