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更新日:99/12/20 |
このトピックでは、私がアメリカで生活を始めるにあたり体験した出来事を書きます。
最も難解で苦労した問題が、医療保険です。この件に関し、渡米前に会社からは以下のようなことを聞かされていました。
日本の医療事情とは大きく異なる。
米国では、治療費など医療にかかる費用が莫大なものである。
米国の医療保険(日本の健康保険に該当するもの)は、非常に高額である。(間違い)
出産にかかる費用は一切カバーされない。(間違い)
以上のことから、日本の健康保険を継続させ、海外旅行者用の傷害保険に加入するといった対応を取ってもらいました。おそらく一般的な駐在員の方と同様だと思います。
渡米直後は、こちらでの生活の立ち上げに夢中で深く考える時間がありませんでしたが、半年くらい経ったときです。もし怪我や病気で病院に行かなければならない場合、どうすれば良いかを考えてみました。
まずは、どこの病院に行くか。私の住む Modesto 市には大きな病院があります。そこに行けば大抵は大丈夫かなとタカをくくっていました。ただし、実際に保険をどのように使うのかは全然知らなかったので、T 社に電話して、保険の使い方を聞いてみました。聞いたところ、サンフランシスコ、ベイエリアでは T 社の保険証を持っていくだけで治療してくれる病院が多数あり、お金は必要ないとのこと。一応、その病院名を教えてもらって、ちょっとした怪我や病気なら車で2時間かけて行くかな、と覚悟しました。ところが、私の住むエリアには、そんな病院はありません。そういった場合、とりあえず医療費を全額立て替えておき、治療が全て終わった後、保険会社に請求することになるそうです。
しかし、米国の医療費の高さを考えてみますと、果たして全額立て替えられるのだろうか、と不安を覚えました。定かではありませんが、入院費用が1日10万円くらいかかるとか、1日ごとにかかった費用を支払わないと追い出されるとか、そんな噂も聞いたことがあります。
さらに調査した結果、日本の健康保険が意外に使えないことが解りました。日本の健康保険では、診療の種類により細かく報酬が決められており、それ以上は支払われないそうです。たとえば、米国で100万円かかった医療費が、日本の保険では10万円しか支払われないということがあります。日本で加入している健康保険組合の方の話では、通常、米国で支払った医療費の10%程度返ってきたらいい方だと言われました。
これは、いざという時は大変なことになるなと思いました。高額な医療費を立て替えた挙句、日本の保険で適用されないような治療を受けた場合、相当な額を個人負担しなければならない可能性もでてくるのではないでしょうか。
他の駐在の方に聞いてみると、アメリカの法人が加入している団体保険に入れてもらっているケースが多いようです。やはりアメリカで暮らすにはアメリカの保険が必要ですね。
ということで私も早速、ビザのスポンサーである現地法人に日本の本社を通じて、団体保険に加入してもらうようお願いしました。すると、『私ども(現地法人)はビザ取得のため名前を貸しているようなもの。私どもの保険には加入させることはできない。』とのツレナイ答えが返ってきました。
途方にくれていると、ある友人から個人加入が可能な保険があることを聞きました。全米で一番大きな保険会社 Kaiser Permanente です。とりあえずインターネットで申込書を送ってもらい、私と家内の分を申し込んで見ました。途中、すったもんだがありましたが、なんとか無事加入することができ、今では安心の生活を送っております。
この保険は、私と家内の分が $143、デンタルカバレッジが $33 で、合計 $176 毎月払っています。現在支払っている日本の健康保険よりも安いです。さらに、医療費も大抵の場合 $15だけで済みます。歯科は細かく値段が設定されていますが、見た感じ日本よりも安そうです。
日本で不可能と聞かされていた保険による歯科治療、また家内が妊娠した場合の医療費も適用されるとあって、大変満足のいく内容です。
自称駐在員
| @Modesto |